多くの”占いを始めたい”人からのリクエストにお応えしてスタートした「占い1年生」シリーズ。
今回はその中より、あいまい・ざっくりな相談に対する対処法についてご紹介してまいります。
みんな具体的に相談しにくるわけではない!
無料鑑定などをご経験済みの方はおわかりかもしれませんが、占いにいらっしゃるお客さまみんながみんな、きちんと相談を投げかけてくださるわけではありません。
たいていの場合、最初から(10年くらい前のエピソードから話し始める方も)こと細かに状況を説明しているうちに、何をききたかったのかあいまいでわからなくなってしまったり、ざっくりと「恋愛みてほしいです」というような形であったりと、そのままでは占えないな、と感じることが多いのではないでしょうか。
「行間を読む力」「要点をまとめる力」が必要!
メール占いなどで相談が投げかけられる場合は、書いてある内容を反芻していくうちに要点が見えてくるかもしれませんが、スピードを求められるチャット占いや電話占いにおいては、あまりあれやこれやときいていると、時間を引き伸ばしている! とクレームを入れてくる方もいらっしゃるため、要点をさっとまとめる力も必要になってきます。
だからといって、どんな人でも一瞬で要点を見抜けるわけではありません。
ですがポイントはあります。
たとえばいいなと思う人がいるけれども、関係が進展しないという場合。
なぜ進展しないのか、その原因は?
相手まかせにしているのか?
自分から行く勇気がないせいか?
何かあからさまに障害になっていることがあるのか?
こういった要素が現状すぐに思い浮かびます。
話の流れから、このような思い浮かんだ要素の中から消去法で残していき「つまりはこういうことを気にされているのですかね? 」とおたずねしてみてください。
それに対し、お客さまから反応があったら、そこからさらに修正して「ではこういう内容で占ってみましょう」とする方法があります。
冷静なお客さまばかりではありませんので、占い師側はメモをとりながら整理をしつつ、本当に知りたいことを探り出してから占っていきましょう。
多くを語らない「ざっくり相談」はどうする?
一方「◯◯運をみてください」のような、ざっくりとした相談をしてくる時はどうすればよいのでしょうか。
特にカード系で占いをする時には、具体的な内容であるほど当たりやすいとされています。
あいまいな内容、ざっくりとした相談では、カードから得られるメッセージもあいまいでざっくりしたものになってしまうというのです。
あまりごちゃごちゃしたものではなく、できるだけ「シンプルかつ具体的」を意識した方がベター。
仮にお客さま自身が特に具体的にこうしたい、というのがあるわけではなく、ただ単に運のよしあしが知りたいとか、現状がどうなのか気になる、というような場合であれば、この◯◯運というものに対する大まかなテーマとしてまず1枚カードを引いてみて、その読み解いた結果からお客さまに方向性を出してもらう、という形にしてもOK。
要するにお客さまの現状の不安要素をなくしてもらい、ポジティブな方向に進んでもらう、というのが占いの一番よい使い方。
お客さまの不安をあおったり、かえって混乱させることのないようにしたいものです。
「なぜこの相談をするのか? 」が大事!
ここでひとつ注意したいことは「◯◯運をみてください」の裏には、当然現状その◯◯運がイマイチだ、どうも悪い方にいっている、というようなお気持ちがあるということ。
よく「うまくいきすぎて何だか怖いわー」とおっしゃる方がいますが、そういう場合まず占いにきたりはしないものです。
多くの場合、今かかえている不安や恐れ、心配などがあって、それが「このままだとさらに悪い方に行くのではないか」という漠然としたお気持ちがあるからいらっしゃるわけですね。
ですのでお客さまの不安を払拭する = どうしたらこの不安がなくなり、笑顔になってもらえるのか、ということ。
そのためにお客さまはどんなことに気づく必要があるのか、や、さらによい未来のために今お客さまには何ができるのか、といった「お客さまが自分でどう行動するか」につながるような内容にまとめるのがおすすめ。
中には◯◯運という運の波にただ乗れば何とかなる、とお考えの方がいるようですが、実際はそうではなくご自身の手で引き寄せるものなのだ、と理解していただきましょう。
ニュアンスを変えないように言い換えて!
それでは実際にどういうふうに内容を変えていくのがよいでしょう?
仕事がイマイチなので、これからどうなるか不安なんです → イマイチな原因についてまずはみていきましょう、もしくは、イマイチな状況を改善するために何が必要なのかみていきましょう
恋愛運どうですか? → 今ご自身がどのような流れの中にいて、このままいた場合どういう方向に行くかみてみます、や、今後パートナーにめぐりあうために必要なメッセージを出してみます
このようにお客さまが何をお望みなのかをよく読み取り、ニュアンスが変わってしまうことのないように気をつけて言い回しを考えていきましょう。