【お客さま素朴なギモン】もうあの人以上の人は出てこないのでは

鑑定中にふとお客さまから寄せられる「素朴なギモン」にフォーカスするシリーズ。
「急に言われても…」とあわてることなく、転ばぬ先の杖的に知っておいて欲しいお話をご紹介していきます。

Q. 失恋するたびに、もうあの人以上の人は出てこないのではないか、と感じて恋愛に対して後ろ向きになってしまいます。
どうしたら前向きになれますか?

復縁希望のお客さまにはよくある…

特に復縁を希望されるお客さまは、心のどこかでこういったお気持ちをお持ちのようです。
ただこういったお気持ちを手放さないと、なかなか次の恋愛にはすすめないもの。

お客さまに「どうしてそう思われるのですか」ときいてみてください。
要するに「もうあの人以上の人は出てこない」の根拠をおたずねするということです。

「すごくやさしかったから」
「気をつかってくれる」
「めっちゃマメで一緒にいて楽しかった」

しかしながらなぜかこういう答えがほとんど。

ちょっと考えてみてください。
「やさしい人」「気をつかってくれる人」「マメな人」「楽しい人」どれも他を探したら出てきそうなタイプばかりではありませんか。
にもかかわらず、目の前の相手だけに注視していらっしゃる。
まるでこの世に異性がその人しかいないかのように。

全世界レベルで考えると、地球には何十億という人がいます。
外国人は苦手なので日本人限定で、という方も中にはいるかもしれませんが、それでもかなりの人数が存在します。
その中のたったひとりにしか注目をしていない、というのですからもったいない話です。

本当は相性が合う人がいるかもしれませんが、いわゆる食わず嫌い的な雰囲気で、最初から戦意喪失しているかのようなイメージですね。

あの人以上の人は出てこない = あの人以上の人が出てくるとは考えない

ということになるでしょうか。

日本人の「生真面目さ」も原因!?

日本人はマジメすぎるがゆえに? 「いろんな人に目移りするのはふしだら」と考える人が多いようです。
しかし「いいな」と感じるのは人に対してだけではないはず。

既婚者がいろんな人にいいなと感じて口説きまわるのは問題ですが、そうでないフリーの人であるなら「いいな」の範囲が広いことは問題になりません
むしろストライクゾーンを広げ、いろいろな人とかかわり合うことで、恋愛に発展せずともおもしろい話がきけたり、知らない業界のことを知るチャンスがあったりと、それなりに収穫があるもの。
その中から改めて範囲を狭めていけばよいのです。
最初からひとりに決めず、いろんな人を見てもかまわないわけです。

とりわけつきあいが長かったりすると、よけいに「もう出てこない」というお気持ちが強くなるようです。
長い期間にさまざまな思い出や愛情、絆を感じることがあればなおさらでしょう。
それゆえに、失った時の反動がすごいとみなさんおっしゃいます。

ちょっと見方を変えてみると…

先ほども申し上げましたが、何十億人という人がいる中のひとりを失ったからといって悲観する必要はありません
もしかするとすぐ隣の席にすわっていた人が、前の恋愛を超える人かもしれないのです。

「もう出てこない」と否定から入っているために、次に出てくる人も否定がベースになってしまいやすいのでしょう。
これが続くと出会っても出会っても「NO」からスタートするということです。
これではそのうち出会っているのに出会っているとカウントしなくなってしまうことでしょう。

今後どうなるかなんていうことは誰にもわかりません。
吉にも凶にも転ぶ可能性は十分あるのです。

「別れたのは次にもっといい人に出会うから」というご意見があります。
きっとそういう人が出てくる、と強く信じてみましょう。
「○○(別れた相手)さんと出会えたぐらいだから、次はもっといいのが来る」と信じることです。

わらしべ長者にでもなった気持ちで、次々いいものに変わると信じ続けるのです。
いろんな人とかかわりあう中で「あれ以上の存在に化けるのは誰だ!?」と楽しみながらやりとりしてみることをおすすめします。