Q. 1日数人はあの人の気持ちがわからない、知りたい、とお客さまから言われるのですが、人の気持ちってすぐ変わる気がします。
なぜそんな不確かなものが気になるんでしょうか?
鑑定依頼トップ!? 「お相手の気持ち」
実際多くの占い師の方がお客さまより
「お相手の気持ちを知りたい」
「お相手からどう思われているか教えてほしい」
という質問をされるとききます。
さて、気持ちを知ることによってどんなメリットがあるのでしょうか?
占いサイトなどを見ると「得意な相談内容: お相手の気持ち」と書いてあるのをしばしば見かけます。
また個人鑑定においても「お相手の気持ちが知りたい方へ」などと書いてあったりします。
それだけニーズのある相談内容であることがわかりますが、実際お相手の気持ちを知ってどうするのか? と疑問に思っている占い師の方もいらっしゃるのです。
相手のお気持ち(占い結果)を見て、次の行動につなげたい! はNG
反対派の占い師の方の意見としては、占い依存につながりやすいので、こういったお客さまは基本的にお断りするか、方向性を変えてもらう、ということです。
相手が好意的そうだからアプローチする
相手が興味なさそうだからもうやめておく
上記のようにしたいがために占いをする、というのはそもそも意味がありません。
これでは初めに他人ありきであり、他人に主導権を握られているような形になってしまっています。
自分の人生は自分で作るもの。
人生の監督総指揮・演出・脚本・主演俳優はご自身なのです。
これでは相手の気持ち、というモチーフで演出が変化し、それに合わせて脚本が変わってしまうのと同じです。
占いはご自身がこれからどうするか、の指針として使うように流れも変わってきています。
相手が好意的であっても、興味なさそうであっても、それは占った時点での話で、人の感情も浮き沈みがありますし、ちょっとしたことですぐに変わってしまいがちです。
ですので、気持ちを占ってすぐアクションにつなげたとしてもあまり意味がない、というお話です。
次の行動につなげる、ということであればアプローチはメールにするのか、電話にするのか、といった方法論や、いつ連絡すべきなのか、というような時期に関するきき方がよいでしょう。
興味がなさそう、というのも、今この時点での話で、たまたま他のこと(恋愛とは限りません! )で頭がいっぱいで上の空だっただけかもしれません。
ですので興味がなさそうに見えても落ち込む必要はないのです。
占いは未来予知(当てモノ)ではない!
昔の占いというのは当てモノが主流になっていました。
だからこそ「この通りにしないとあなたは不幸になる」などと恐ろしいことをいう占い師が存在したのです。
しかし時代は流れ、今や占いは当てモノではなく、自分のこれからをよくしていくための道標的な位置づけ、必要な気づきを得るためのもの、という考えへと変わってきています。
先ほども述べたように、流動的かつ変動しやすい「ヒトの感情」にふりまわされ、自分でこうしたい、とまったく考えないでいると、ふりまわされるわけですから必然的に疲れてしまいます。
こういったものが占い依存につながるから断る、という占い師の方も「そういう方をずっと相手にしていると『アンタが占いでこうだと言ったからそうしたのに、ダメだったじゃないか!!』とだいたい怒り出すんです。完全に人まかせです。なので最終的には占い師のせいにされます。だからお断りです」とのこと。
恋愛を成就させるためには、ご自身で努力していかなければならないわけです。
もちろんひとりで努力しても、いい結果が見えてこなければ迷いますし、疲れてもきます。
そういう時に「何が欠けているのか」「何か気づいていない障害があるのか」を知るのが占いであるのだと心得ましょう。
次回はお相手の気持ちを知っても結局こうなってしまう、という別の例をご紹介いたします。