あの人の気持ちが知りたい…それホントに必要ですか?~相手より自分が大事~

多くの占い師の方がお客さまより

「お相手の気持ちを知りたい」
「お相手からどう思われているか教えてほしい」

という質問をされるとききます。
さて、気持ちを知ることによってどんなメリットが
あるのでしょうか?

前回はお相手の気持ちを気にしすぎることに対して、反対派の占い師の方のご意見をご紹介いたしました。

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他にもお相手の気持ちを気にすることについて、こんなご意見が寄せられています。

相手の気持ちを知ったところで何も変わらない

前回の例で言うなら、相手が興味なさそうだからもうやめておく、というのはすなわち何もしない、ということになりますね。
しかしもうやめておこう、と決めたからといって、お相手の方をカンタンに断ち切れるものでしょうか?

むしろ「あんなに尽くしたのに」とか「何でこっちの気持ちわかってくれないの」など、いろいろな恨み言が浮かび上がってきて、とうてい忘れるどころではなくなってしまうでしょう。
中には「その気がないと知ってスッキリした」ときっぱり他へ目を向けられる方もいますが、少数派だと言わざるを得ません。

そもそも相手の気持ちを知りたい、というのは、少なからずご自身の気持ちがいい方、悪い方も含めて”動いた”からですよね。
相手がこっちに気がありそう、だから相手の気持ちをみてくださいと言って、結果興味なさそうです、と言われたらどうでしょう?
あの人は気がありそう、と判断したご自身を否定されたような気持ちになりませんか?

人によっては落ち込んでしまって、何も手につかなくなることでしょう。
相手の気持ちを知ったところで停滞してしまっては、この先何も変わっていくことはないのです。

万年風見鶏タイプの人は結局幸せにならない

自分に自信がない人ほど、相手からどう思われているか気にする傾向があります。
逆に自分に自信がある人は、まわりからどう思われているかなどさほど気にしていません。
いいと思えばやってみるし、気がのらなかったらやらない、と“自分で決めて”実行しているにすぎません。
外野がどう言おうが「関係ない」わけです。

また自信がないゆえに、相手の気持ちを知って興味なさそうだからやめよう、というのは、いかに自分が傷つかなくてすむかの方法論をさぐっているかのようです。
心理学でも「自分がどうしたいのか」を考えることが大切とされています。
「過去と他人は変えられない。未来と自分は変えられる」という考え方があるように、なかなか他人を変えるのは至難の業です。

よくカメレオン俳優などという言葉をききますが、あれはあくまでも「お仕事の上で」いろいろな役をこなす人の話であり、その人自体がコロコロと変わるわけではありません。
しかも彼らはお仕事の上ではあるけれども、自分からその役のオファーを受けることを「ご自身で決めて」されているのです。

中には「キミこの役やってくんない? キミにしかできない役なんだよ!」と言われることがあるかもしれません。
しかしその場合であっても、最終的には「自分で」やるかどうか決めているのですね。
このように自分を起点にしてモノを考えるようにするのが重要なのです。

他人をベースに次々となびいていく「風見鶏タイプ」の人は、戦略として一時的に使うのであればまだいいのですが、何でもかんでも他人まかせにしていては「いったい誰の人生だ!?」ということになってしまいます。

もはや他人はどうでもいいと心得て

他人に期待するから苦しいのです。
他人が自分と同じ考えでないことを受けいれられないから辛いのです。
自分の思い通りにならないからしんどいのです。

ですが自分でやるかやらないか決める、というのは大変シンプルです。
相手がどう思っていようと、自分が好きなら好きでいる、ということ。
苦手だなあと思うなら、苦手のままでいいやと思うのか、苦手を克服したいと感じるのか。
主語を「私は(僕は)」で考えるようにしてみてください。

相手からどう思われているか、が自分がイメージしているのと違う結果になった時、内容によっては受け止めきれないこともあるでしょう。
それならうまくいくために自分がどうすればいいのか、という視点で考えるクセをつけていく方が前向きになれるものです。
万年風見鶏タイプの人は、たいてい主語が「あなたは」や「○○さんは」になってしまっているはずです。

最初のうちはなかなか自分をメインに考えられないこともあるかもしれません。
しかし何でも最初からうまくできる人はいないのです。
できるところから少しずつ意識していき、長い目でシフトチェンジできるようにするとよいですね。