安心感を与える話し方のコツ~こんなことに気をつけてみて~

対人関係にお悩みの方も多いかと思いますが、特に営業職やサービス業につかれている方は、クライアントへの提案の時にどういう表現を使ったら印象が悪くならないか、と悩んでいるケースがありますよね。
占い師も同様に、お客さまに対しどういう表現を使うべきか悩むこともあるでしょう。
いったいどういった表現が受け入れられやすいのでしょうか。

相手の話した内容をいったん受け止める

なかなかご自分から話が広げられない、とお悩みの方は、まず相手の話した内容をいったん受け止めてみるのがおすすめです。

例) 実は昨日偶然同級生に会ってさへー、同級生に会ったんだ!!

という具合です。
「楽しかったんでしょうねえ」とか「なつかしいでしょう」など、他にも言えそうな言葉はあるかと思います。
しかしまずは相手の発した内容を繰り返すように受け止めます
これにより相手の抵抗感をなくす、距離感を縮めるという効果が期待できるのです。

相手の言葉を使って繰り返し、受け止めているだけですから、否定されにくい、という大きなメリットがあるのです。

例) そうなんだよ。それでね、何と先生まで一緒だったんだほほー、先生も一緒だったんだあ!

という具合です。
これによってお相手は受け入れやすく感じますし、何となく賛同してもらえたような、理解してもらえたような気持ちになるのです。

受け止めているので「話をきいてもらえた!」という気持ちになりますし、否定することなく受け止めているので「大事にされている」ような気持ちも生まれてきます。
これを繰り返していくと、特にこちら側から話を広げなくても相手がいろいろと話してくれますので、抵抗感なく話ができるようになってきます。

上記のような事実だけではなく、心情に対しても同様のことをすれば共感してもらえるような気持ちになり、心を開きやすくなるでしょう。

おだやかな口調で話をする

早口やケンカ腰、語気の強い話し方では、相手の気持ちも波立たせてしまいます。
たとえケンカを売られるような状況であっても、相手のペースに巻かれずおだやかに接することです。
これによって今度は相手がこちらのペースに引っ張られ、徐々に落ち着きを取り戻すようになります。

たとえ傷つけられるようなことを言われたとしても、あえて冷静になって、ゆっくり言葉を選んで発言するようにします。
相手の挑発にのって、一緒に語気を強めて勢いづかないことが大切なのです。

実はゆっくり話しているつもりであっても、ICレコーダーなどに録音してみると意外に早口になっていたりするものです。
とりわけ初対面の方を相手にする時などは、つとめてゆっくり明瞭に話すように意識するとよいでしょう(オーディションの時も同様に)。
あがりやすいタイプの方も、深呼吸するなどしてゆっくり落ち着いて話すように心がけるだけでだいぶ違います。
「ありがとうございました」が「ありした」「あざした」にならないように気をつけましょう。

話のテーマをしぼる

たとえば占いでの鑑定の時に「相手と復縁できますか」ということがメインテーマであれば「復縁できるかできないか」の他に、「復縁できる時期」「復縁後の相手との向き合い方」「復縁に障害になるもの」など付随するいくつかのテーマが考えられます。
この中からテーマをしぼって深く鑑定をしてゆくのです。

もちろんどれもお客さまにとっては重要なものかもしれませんが、そのうちの全部に対して浅くアウトラインを説明するよりも、お客さまが今向き合うべきテーマを選んで深く鑑定してゆき「もう少しいろいろききたかったな」と、ちょっと物足りなさを感じるくらいがちょうどよいと言われています。

相手の話の腰を折ることなく、話をききながら深みをつけていきます。
相手の話をじっくりきく、というのも包容力につながりますのでベターです。

次回は鑑定にも応用できそうなところについてご紹介していきます。