多くの”占いを始めたい”人からのリクエストにお応えしてスタートした「占い1年生」シリーズ。
今回はその中より、主に二者間で悩む場合についてご紹介してまいります。
日常でも何がしかの選択で悩む…
占いでなくとも、何かと何かで悩む方というのはいるもの。
日常的にはランチをカレーにするかラーメンにするか、というようなことがよくあります。
占いの現場では「この恋続けるか辞めるか」や「転職するか今の会社に残るか」というような相談がよく寄せられるのではないでしょうか。
しかし業界の先輩に話をうかがうと、実は二択で迷う時「どちらでもない方が正解」であるケースがあるそう。
決められない時、それは潜在意識でどちらでもないことがわかっているからなんだとか。
それでも実際の鑑定の現場ではその「どちらでもない何か」を引っ張り出すことが難しいこともよくあります。
むしろどっちか早く決めてよ! という雰囲気のお客さまの方が多いはずです。
そういう時には、潔く選択肢Aのカードと選択肢Bのカードを引き、それに対するアドバイスカードを1枚ずつ出してみたり、いわゆる「二者択一スプレッド」を使い、V字型にカードを展開して読んでいくのが一般的かもしれません。
それでは根本解決にはならない…
しかし実はこれでは根本的な解決にはならないと考えられます。
実際多くのお客さまが、ある日また似たような悩みで占い師のもとを訪れていることからも明らかですね。
ではどうすればいいのでしょう?
余裕のあるお客さまや、今度こそお悩みを完全解決したい! と強い意志をもっている方であれば、先ほどの「どちらでもないものに正解がある可能性」をお話しして、他に選択肢として考えたものがないかどうかをおたずねしましょう。
たいていの場合「捨てた選択肢」が存在するといいます。
そしてその捨てた理由というのが「たぶんこれはあり得ないだろう」「これを選ぶと◯◯(非難される、たたかれるなどたいていネガティブな内容)」など、ほとんどお客さまの勝手な思い込みであったりします。
ですから占い師側としては、
なぜその捨てた選択肢を選んではいけない、と感じたのか
実際その捨てた選択肢を選んでみたらどうなるのか
といったことをヒアリングしながら、お客さまと一緒に考えてみましょう。
たとえばこの選択肢を選んだらこうネガティブな方になる、と考えていても、実際そういう行動はしていないわけですよね。
それなのになぜネガティブな結果になる、と思うのか、このあたりを掘り返してみると、お客さまの根本的な悩みに直結してきそうです。
いろいろな「できない」「ダメ」の根っこが隠れている可能性が高いといえるでしょう。
ある常連のお客さまの場合
転職したいけどできない、会社に残るべきか、と悩んでいたお客さまの場合、本当は自分で何かをやりたい(= 起業したい)という選択肢がありました。
しかし自分のまわりに起業して成功した人がいないとか、家族に反対される(稼げなかったらどうするんだ…など)とか、ひとりでいろいろやるのは大変だからとか、できない理由をつけて「起業する」選択肢ははずしたようです。
(掲載了承済み)
ご自身で実際にやって失敗した経験があり、もうやりたくない、という場合であれば話は別なのですが、そうではなくまわりに流されたり、まわりに成功者がいない = 成功するのが難しいと感じたり、自分以外のところに目を向けて決めてしまっているイメージなのですね。
自分の人生の責任は自分でとる!
ご自分の人生であれば、ご自身でその人生の責任をとる必要があるのです。
まわりがどうとか、自分以外のところに注目してその流れに乗ろうとすることは、他人の人生を生きることと同じになってしまいます。
そして多くの場合、他人の人生を生きているから苦しさやしんどさを感じるのです。
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大切なお客さまに、つらい、苦しい、しんどいなんて気持ちを持ってほしくはありませんよね。
常にお客さまにとって一番いいことは何であるのか、を占い師側も意識してみましょう。