自分がどんな占いをしたらいいのかわからない!
今の占術が合ってないみたいなので違うものに変えたい!
そんな占術に迷うみなさんのためのコラムが「占術迷子さんシリーズ」です。
占いサイトに登録する時、あるいは個人で占いのサイトを立ち上げたい時、やっている人が多いものを選ぶか、ややマイナーなものを選んで注目を集めるか、悩む方もおられると思います。
またはまだ占い師になりたいと思いながらも、何を占術としたよいか困っている方もいらっしゃいますよね。
今回はやっている人が少ないけれども、最近じわじわ注目を集める占い「ビブリオマンシー」についてご紹介いたします。
どんな占い?
ビブリオマンシーとは書物占いのことです。
ギリシャ語でmancy(マンシー)=占いということ。
つまり「mancy」がついていると、「その前にあるもの」を使った占い、というニュアンスであることがわかります。
書物占いとは質問(占的)と使う本をまず決め、直感でページを開くと、今自分が知りたいことが書かれている、というものです。
何だかおみくじのようですね。
ルーン占いも袋からルーンを引いて結果を出す、という意味ではおみくじに近いですが、書物占いということですので、ルーン文字から何かをイメージするのとは違い、具体的なヒントが得られそうな気がしませんか。
歴史ある占い、でもお手軽にできる!
ビブリオマンシー自体は古くからあったようで、聖書やコーランを使い行われていたという記録があります。
本来キリスト教では占いはご法度のはずですが、かなり人気になっていたようです。
最近では特に聖書などにこだわらず、絵本や図鑑、辞書、名言集などさまざまなものが使われているといいます。
中にはビブリオマンシー専用の本、というものも発売されているそうで、Amazonなどにあるとのこと。
好みで自分がいいなと思ったものをお選びになればよろしいかと思いますが、中には対人関係にはこの本、恋愛にはこの本、など何冊かお持ちの方もいらっしゃいます。
特にご自身のお気に入りの本をお選びになりますと、解釈がしやすいのではないでしょうか。
本を選んだら、次に何を占うかを決めます。
「○○さんとケンカばかりするのですが、私はどうしたらいいですか」
「××について知りたいと考えていますが、どこに行けば私は情報を得られますか」
などなるべく具体的にされる方がベターです。
本をつつむように持ち、本に教えてくださいと語りかけるようにそっと開きます。
その時最初に目に入った部分、指で指し示した部分が質問に対する答えとされています。
文字量が多い本を使用されている方は、目を閉じてこれから開くページの右下の方、として指をさしたり、あるいは○△×ページの上の方、ということでこのあたり、と指し示すような選択の仕方でもかまいません。
図鑑など挿絵が入るようなものを使う時には、絵を解釈に含めるか含めないか、また指した部分についても「一文」「単語」「文節」など、どこまでを含めて判断するのかをあらかじめ決めて行うそう。
解釈が難しいのでは!?
中には回答とされる部分がシンプルな単語で解釈に困る、ということもあるかもしれません。
その場合、今はよくわからないけれど、質問に対する何がしかのヒントになることかもしれない、ということでおさえておくだけでもよいのです。
あとあと「あれ、もしかしてこのことを言っていたのかな?」と腑に落ちることもあるからです。
もしどうしてもよくわからない、何が言いたいんだ、という場合は、どういうことかもう少し詳しく教えてもらえますか、ということでもう1ページ見てもよいと思います。
追加でタロットカードを引いたりするのに似ていますね。
どんな本を選べばよい?
ビブリオマンシーということでは「魔法の杖」という本がメジャーになっていますが、人気の占術家鏡リュウジ先生が翻訳したため、ご存知の方もおられるかもしれません。
もともと日本に初めて紹介したのも鏡リュウジ先生だそう。
この魔法の杖シリーズは、非常にシンプルな内容が書かれているので、気軽に占いたい時や気に入った本がない時にも使いやすいと評判です。
こういう本から慣れていく形でもいいのかもしれませんね。
値段は多少しますが、練習用としても一冊あってソンはないでしょう。
ちなみにこういった「ビブリオマンシーに使える本」も恋愛用などのジャンル分けがされていたりしますので、気になる方は探してみてください。
教わることはできないの?
またビブリオマンシーの第一人者といえば、麻布の占いバー・燦伍のオーナー占い師兼バーテンダーとしても知られる千田歌秋先生がよく知られています。
千田先生はビブリオマンシーの講座を開かれていることもありますので、興味のある方はのぞいてみてもよいでしょう。
選ぶ本によるところも大きいですが、インスピレーションを磨きたい方や、ひとつのメッセージを深く読んでいろいろ考えたい、という方にはおすすめかと思います。
また本があればできますので、あまり道具代がかからないというところも始めやすいポイントになります。
注意点としては巻物のような形状や、御朱印帳のようなジャバラ形状のものは使用しないことが求められています。
必ずきちんと製本されているものを選びましょう。
ふだん本をあまりお読みにならない方も、この機会にお気に入りの本をお探しになってみてください。
なかなか使えそうだな、と感じたら自分の占術のひとつとして選んでみてはいかがでしょう。