【占い1年生】占い業界・頻出用語集~卜術編~ (あ-か)

多くの”占いを始めたい”人からのリクエストにお応えしてスタートする「占い1年生」シリーズ。
今回はその中より、業界の方からの要望も多かった用語集をカテゴリー別にご紹介してまいります。

あ行

アーサー・エドワード・ウェイト: イギリスのオカルティスト。
黄金の夜明け団に所属し、ウエイト版タロットの制作者として名高い。
タロットだけではなく、黒魔術や錬金術の著作ももつ。

アップライト: 正位置と呼ばれる。
カードの天地がまっすぐ絵柄の通りに出ている状態。

アレイスター・クロウリー: イギリスのオカルティスト。
トート・タロットの制作者としても有名。

陰爻(いんこう): 古代中学における陰陽思想で使われる記号で、陽爻(ようこう)は一本線、陰爻は中心が欠けた二線。
易ではこのふたつの爻を用いて卦(か/け)を作る。

ウェイト版(うぇいとばん): イギリスで主にスタンダードなものとして使われているタロットの通称。
イギリスのオカルティスト・ウエイトの指示により刊行されたもの。
初版を出版した出版社の名からライダー版とも呼ばれる。
絵柄はパメラ・コールマン・スミスが担当した。

易(えき): 占術でありながら、古代中国の思想でもある独特のもの。
陰と陽を組み合わせる陰陽思想がベースになっており、筮竹(ぜいちく)やコイン、サイコロといったものを使い卦(か/け)をたてて読み取る。
日本では易といえば「周易(しゅうえき)」をさすというが、他にも断易(だんえき)や梅花心易(ばいかしんえき)などもある。

易経(えききょう): 中国の周の時代に作られた経典。
周の文王が作成したとされることから周易(しゅうえき)とも呼ばれる。

おみくじ: 神社仏閣で吉凶を占うくじのこと。
昔は神の意思を占うためにくじ引きを行っていたとされ、これが起源と考えられている。

オラクルカード: オラクルとは「神託」の意。
高次の存在など、大いなる存在のことばを受け取るためのカード。
タロットと違い、枚数やモチーフなどに決まりはなく、日本では天使ものや妖精ものなどが人気。

か行

カードデッキ: ただ単にデッキともいう。
カード1セットのこと。
タロットでは78枚のセットをフルデッキと呼び、大アルカナのみ22枚のセットとは区別している。

カップ(杯): タロットの小アルカナの4つのスートのひとつ。
水に関連するスートで、潜在意識や感情、豊かさなどを象徴する。

カバラ: ヘブライ語では「伝承」の意。
宗教結社のひとつで、旧約聖書の秘儀的な解釈により宇宙の心理を追求しているとされる。
とりわけセフィロトの樹(生命の樹)を中心に秘儀を行ったといわれている。

奇門遁甲(きもんとんこう): かの「三国志」でおなじみの諸葛孔明が戦略として使ったとされる方位術。
日本では「八門遁甲(はちもんとんこう)」の呼び方で知られる。
先天的な運命を知り、それを望む方向に改善したい時などに使われる。

逆位置(ぎゃくいち): リバースとも呼ばれる。
カードの天地が占う側から見て絵柄と逆に出ている状態。
必ずしも正位置と反対の意味になるわけではなく、正位置の意味合いが過剰、もしくは薄れていると読むことが多い。
ただし採用していない占い師もいる。

キング(王): タロットの小アルカナ、コートカード(宮廷カード)のひとつ。
ワンド(棒)・カップ(杯)・ソード(剣)・ペンタクル(金貨)の4種類がある。

クィーン(女王): タロットの小アルカナ、コートカード(宮廷カード)のひとつ。
ワンド(棒)・カップ(杯)・ソード(剣)・ペンタクル(金貨)の4種類がある。

卦(け): 3つの爻を重ねた乾(天)・兌(沢)・離(火)・震(雷)・巽(風)・坎(水)・艮(山)・坤(地)の八卦(はっけ)と、これを上下にふたつ重ねた六十四卦(ろくじゅうしけ)がある。
この卦の中に森羅万象がすべてはいっていると考えられている。
「か」とも読む。

ケルト十字法(けるとじゅうじほう): タロットでよく使われる展開法(スプレッド)のひとつ。
ウエイト版でおなじみのアーサー・エドワード・ウエイトが考案したとされる。
10枚のカードを使って展開するやり方で、特に当事者の内面を判断する時によく使われる。

紅茶占い(こうちゃうらない): 紅茶の茶葉を使う占い。
紅茶といえばイギリスであるが、当時そのままポットから注いでいたために、少しカップに残った茶葉の形、枚数などで占うやり方が流行した。

コイン占い(こいんうらない): コインを投げ、表か裏かどちらが出るかで判断する占い。
いつ頃から始まったものかははっきりわかっていない。

爻(こう): 易の卦(か/け)の基本となる棒。
易を構成するいちばん基本的な単位とされる。

コートカード: タロットの小アルカナのうち、人物が描かれたもの。
宮廷カードとも呼ばれる。
ペイジ(小姓)・ナイト(騎士)・クイーン(女王)・キング(王)の4種類があり、それぞれワンド(棒)・カップ(杯)・ソード(剣)・ペンタクル(金貨)のものがあるので、全部で16枚。

コーヒー占い(こーひーうらない): 飲み終わったコーヒーのもようで判断する占い。
願い事をしながら占ったり、特に願い事はせずにその日の運勢を占う方法がある。
日本ではカード化もされ、人気が加速した。

五行易(ごぎょうえき): 断易(だんえき)ともいう。
易卦を構成する六つの爻に十二支をあて、十二支の陰陽五行の生剋関係などで判断する。
周易にくらべるとやる人が少ないといわれる。

※リクエストの多かった用語については、詳細な解説コラムとして独立していきます。
ご期待ください!