現役占い師が実際に使用している、おすすめしている本にスポットを当て、どんなものか紹介していくシリーズです。
今回は「魔法の杖」シリーズを取り上げます。
テレビでも爆発的人気に!
テレビ番組でも紹介され、話題になった一冊。
怖いほど当たると非常に反響があったそうです。
いわゆるビブリオマンシー(書物占い)の元祖という位置づけになっていて、鏡リュウジ氏が翻訳を手がけたこともあり、さらに人気になったようですね。
本ひとつで占えるビブリオマンシーは、手軽にできるということもあり、わざわざカードを出さなくてもいい利点があります。
もともとは聖書などで行われていたようですが、最近では本作のようなビブリオマンシー用の本もチラホラ見かけるようになりました。
その中でも本作は根強い人気があるようです。
ビブリオマンシーについては、過去記事でもご紹介しております。
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ちなみに「シリーズ」としたのは「魔法の杖 プチ」という、少し小ぶりの本もあるためです。
「プチ」の方は運命を開く、恋に効く、といったジャンル別になっているのが特徴で、お客さまからの相談が特定のジャンルに寄っているなら、この「プチ」の方を選ばれるとよさそうです。
「プチ」とはいいながら300ページ弱ほどのボリュームがあり、サイズ感こそ小さくなっていますが、かなり厚みのある本になっていますよ。
内容はコンパクトにまとまっているが…
さて本家の「魔法の杖」ですが、何と460ページ弱という分厚いハードカバーなので、持ち歩くには少し不向き。
しかし占い結果には8種類の占いから導き出された言葉がランダムに載っており、いつどこのページを引いても同じ占いからのメッセージが出てくるとは限らないのがおもしろいところ。
占星術やタロットの他、水晶球占いや紅茶占いなど少し変わったものも入っているので、新鮮な気持ちで向き合えるかもしれませんね。
メッセージはおおむね2~3行の短いものになっていて、中にはピンとこないこともあるでしょう。
そういう場合は質問の仕方を変えたり、改めて別の日に質問をしたりするのがおすすめです。
基本的にはYES-NOで答えられる質問をするのですが、あいまいな質問をするとあいまいな答えが不思議と出てきやすいといいます。
なるべく具体的に絞り込んだ質問をすることを意識してください。
たとえば「○○さんからあまり連絡がないのですが、今後わざわざ会う価値ありますか?」ときいたところ「お茶の葉は1ドルのかたちになりました もし、その費用を自分でまかなえるなら、イエス」と出てびっくりした、というご意見がありました。
コストがかかりそうな相手、それならばあまりこちらから積極的に連絡することもないな、と感じたそうです。
これはなかなかわかりやすい例でしたが、わかりにくい回答が出た時には、もっと詳しく知りたいということで、他のカードを追加で引いてみたりしてもかまいません。
ビブリオマンシーをメインで行っているのであれば、本を変えてみるのもひとつの方法ではあります。
「当てモノ」ではなく「ヒント探し」
本作によりますと「当てる」ものではなく、答えは自分の中に眠っているのだから、あくまでそれを呼び覚ますためのヒントにすぎない、ということ。
つまりそのページに書かれていることから「引き出す」のは自分自身であるということですね。
なかなか読んでもピンと来ない、という方であっても、何度も使っているうちに直感が研ぎ澄まされていくのだといいます。
ですので直感はそんなに…、という方も尻込みせずに使ってみてください。
ノートに質問とそれに対する答え、補足に使ったものがあればそれについても記載する、というのを繰り返して行くのがよさそうです。
せっかく8種類の占いが一冊で楽しめるのですから、各占いがどんな風にメッセージを送ってきているのか、違いも感じてみては。
中には「もうわかっているでしょう」など、思わせぶりな内容になっているものもあるよう。
先ほども申し上げたように「答えは自分の中にある」のですから、その部分を意識しながら使ってみましょう。
まずは気軽に楽しむところからスタートです。