Q. フリマアプリでカードを買ったら海賊版だと言われてしまいました。
海賊版でないものを手に入れるにはメーカーを見た方がよいのですか?
海賊版ではない正規カードを使うのは基本!
業界において、カード類の海賊版問題が叫ばれて久しいのですが、あいかわらず完全に収束する気配はありません。
そんな中で、長年にわたりカード界にその名を残す、各老舗メーカーについてお話しようと思います。
長く営業できるというのは信頼の証でもあります。
タロットといえばまずはイタリア!
まずカードといえばイタリアの「Lo Scarabeo」が思い浮かぶことでしょう。
もともとイタリアはタロットの本場であり、聖地のような存在。
Scarabeoは古代エジプトでは神聖な虫で、不死や復活の象徴として崇拝されていたものなのだそう。
同社のタロットカードにはこの虫のマークが外箱についていたりしますね。
今でも年間数点の新作タロットが発表されていますが、15世紀後半頃できあがった「小アルカナが絵札になっている最古の78枚のデッキ」として知られる「ソラ・ブスカ・タロット」を忠実に再現し復刻したことでも話題になりました。
他にも「春」や「ビーナス誕生」でおなじみのボッティチェリにインスパイアされたといわれる「ゴールデン・ボッティチェリ・タロット」や、美男美女しか登場しないと話題の「タロット・ド・ラ・ニュイ」、異教徒の使い魔と言われる猫がモチーフの「タロット・オブ・ペイガン・キャッツ」など、一度は見たことのある人気作品で知られます。
アメリカといえばまずはココ!
アメリカの「U.S. Games」もよく知られた存在です。
とりわけメジャーな存在であるウェイト版タロットのミニチュアサイズで知られていますね。
またカン入りの「ラディアント・ライダーウェイト・タロット」は裏面が星のようなもようなのと、カン入りで持ち運びしやすい、カードが折れないところから、外で鑑定する方に人気のようです。
また恋人たちの小道という意味の「ラバーズ・パス・タロット」も絵画のような美しい絵柄で人気を集めています。
正位置・逆位置をとらない方であれば、円形の「マザーピース・ラウンド・タロット」などもおもしろそうです。
カッコいいボックスセットのカードを発表しているのは…
同じくアメリカの「Llewellyn」は「ウィザード・タロット」や「シャドウスケープ・タロット」「ラインストライダー・タロット」のような美しい絵柄のタロットのイメージが強い印象です。
普通のウェイト版にあきてしまった方や、雰囲気を変えたい方が2つめ3つめのデッキとして選んでいるようですね。
ファンタジックなものがお好きな方や、水彩画のようなやさしいタッチのものをお探しの方にはおすすめです。
ちなみに大きなガイドブックをおさめた「ボックスセット」の仕様が人気になっているのも同社。
カードだけではなく、解説書もしっかり読み込んでいきたいという方はこちらがおすすめです。
トート・タロットでおなじみなのはドイツ!
ドイツ産カードの「AGM」は裏側が薔薇十字になっているウェイト版のタロット「アーサー・エドワード版」で知られています。
ややくすんだ色あいがアンティークな雰囲気になっている、薔薇十字がかっこいい、との声が。
ポケットサイズやミニサイズもあるので、手が小さい女性の方にも人気になっているようです。
また「トート・タロット」もこちらから出ています。
デラックスサイズの新パッケージも発売されており、占いに使わず、コレクションアイテムとしてお買いになられる方が多いようです。
日本国内も負けていない!
なお国内ではこういった海外のタロットの輸入だけではなく、オラクルカードの日本語版の発表や、カード作家さんたちの自費出版なども増えてきています。
日本語の意味が入ったタロットカードなども出てきており、初心者さんでも使いやすいと評判になっていますよ。
いずれもやはりウェイト版ベースのものが人気になっているイメージがありますが、信頼のある老舗のカードを持っていると安心です。
海賊版にはメーカー名も入っていないようですから、参考になれば幸いです。