【お客さま素朴なギモン】男性が信じられません

鑑定中にふとお客さまから寄せられる「素朴なギモン」にフォーカスするシリーズ。
「急に言われても…」とあわてることなく、転ばぬ先の杖的に知っておいて欲しいお話をご紹介していきます。

Q. 好きな人ができてもいつもすぐ裏切られます。
最初のうちはいい感じですが、途中で人が変わったようになり傷つくことが多いです。
もう男という生き物が信じられないです。
どうつきあっていったらいいでしょうか?

異性に傷つけられたと感じる人がいる

つらい失恋をした方理不尽な言葉をあびせられた方など、こういう気持ちになるケースが多いようです。
これがずっと続くとなると、毎日がつらくなってしまうことでしょう。

相手が信じられない、というのはとても強い印象のあるフレーズです。
仮に異性でなかったとして、たとえば仕事の取引先に対してでも、これに似たような気持ちになることがあるかもしれませんよね。
しかも相応の何か強いエピソードとか言葉とか、そういったものでもなければ出てこない内容ではないでしょうか。

いったいどんなきっかけでそんな気持ちが生まれてきたのか、きいた人は占い師も含め大変気になるところです。
職場の取引先であれば、担当が変わったり職場そのものが変わったりすればどうにかなるかもしれません。
しかし「異性が信じられない」ということになりますと、その後の恋愛や結婚にも影響が出るでしょうから大問題です。
実際の鑑定現場でも、相手が信じられないとおっしゃるお客さまは多く、占い関連求人の応募後の実技試験のお題としても似たような話が出てくるとのこと。
一度は向き合っておきたいテーマともいえそうです。

裏切り行為や理不尽なふるまいが主な原因

とりわけよく耳にするのは、過去の交際相手からの裏切り行為や、理不尽なふるまいなどがもとでがっかりした、幻滅した、というようなケースです。
表面的には普通に接していても、どこかで「どうせこいつもアレと似たようなものだろう」というような気持ちになっていて、あまり深くかかわりたくないと感じてしまうよう。

当然のことながら、すべての男性が悪いわけではなく、ごく一部のよくない面を持つ人たちにたまたま当たってしまっただけかもしれないのですが、やはり嫌な経験をすることで大きな影響が出てしまうことは否定できません。
こういった「信用できない」という気持ちを持つ方は、その「信用できなくなった時」のつらい、悲しいといった感情が癒やされていない可能性があります。
癒やされていないからこそ無意識レベルで「どうせ他の人もみんな同じ、信用できるはずがない」と決めてかかってしまっているのです。

また心のどこかで自分は間違っていない、相手の方がおかしい、と感じてはいないでしょうか。
あるいは男性側からの行動や言動を見て、最初から疑ってかかったりしてはいないでしょうか。
たとえば「残業もいいけど、無理は禁物だよ」と声をかけられて「どうせみんなにそう言っているんでしょ」と感じる場合などです。
信じていいか否か、無意識のうちに判断しようとしているイメージです。

つまりもうこの時点で信用していないわけですから、好意的に見られるはずもなく、毎回こんなことをしていれば疲れてしまって当然でしょう。
だからといって無理にこういう一面を持つ自分をどうにかしないといけない、などと思って治そうとする必要はありません。
むしろそういうつらい感情を持ち続けていた今の自分ときちんと向き合いましょう
つらかった、悲しかった自分をきちんと受け入れ、認めることが大切なのです。
「自分は器が小さいから、あの程度言われたことをいつまでも気に病んでいるダメなやつ」などと否定しないようにしてください。
どうしてもこれ以上傷つきたくない、と感じると防衛本能で必死にガードしようとします。
これは当たり前のことなのです。
占い師側もこの点をしっかりおさえておいてください。

受け入れる姿勢をもつ

実際に男性が苦手でもよいのです。
「自分は男性を苦手にしているんだ」ということをまず受け入れるのです。
無理に男性と会話しなくても何とかなるものです。
実際職場でも業務以外で男性と会話することはない、という方もいらっしゃるのです。
ですから男性が苦手なままでいてもかまいません。
男性が苦手で信用できないと自分は感じているのだ、ということを受け入れるのです。
とはいえ、最初のうちは「こんなこと考えるなんてどうかしている」などネガティブな気持ちになるかもしれません。

しかしいきなり言われてできる人ばかりではないのです。
苦手だな、と感じたら「今苦手だと思っているのだ」と認めてください
実際問題、過去に男性と何かあって信じられないという気持ちを持つ方はけっこういらっしゃるものです。
ですから「こういう気持ちになっているのは自分だけではない」ということも受け入れるようにしましょう。

つらい体験をしたのは事実ですし、そもそも信じられない原因を作ったのは男性側かもしれません。
ですので女性側が悪いということでもありません。
女性側がきっかけを作った結果、男性側がキレて怖い思いをさせられた、というケースもあるかもしれません。
しかしそれでも「仕方のなかったこと」と受け入れるようにしてください。
「信じられなくなったダメな自分」を責めるのはもうやめましょう

「そんな一面がある自分でも大丈夫」
「みんな少なからず同じように苦しんでいる、自分だけではない」

とつらいと感じるたびに認めるようにしてみてはいかがでしょう。