お客さまの「できない」は「CAN NOT」ではなかった話

Q. カードを使っても、占星術を使っても、お客さまからあれはできない、これは無理と言われ、何だか鑑定に疲れてしまいました。
なぜやる前から無理と決めてしまうのでしょう?

とかく「ない」にフォーカスしてしまう…

とかく人はどうしても「ない」にフォーカスしがちだ、ということは、これまでもいろいろなところで紹介されていますが、それに付随して「できる・できない」という話も鑑定の現場でしばしば登場します。

つきあう人がほしいと思うけど、時間がないから探しに行けません!
合コンとか年齢的に無理!
習い事したいけど、仕事が忙しくてできない!

というような雰囲気ですね。
「できない」とか「無理」とか多用する人もいるほど、何かというとできませんと返答する方が増えてきたようです。
社内で仕事をふられると「今忙しい! 無理! 」と即答する方もいるのだとか。

しかしどうも「できない」ではなく「やらない」「やりたくない」というニュアンスの方が大きいのではないか、と考えられるのです。
つまり決して「CAN NOT」ではない、ということなのですね。

先ほどの例でいえば「時間がない」というのが「つきあう人を探さない理由」になっています。
合コンも年齢を理由に「参加しない」ということに。
しかしながら実際、終業後のほんの1~2時間くらいマッチングサイトで検索をしてみたら、これはという人が出てくるかもしれません。
年齢うんぬんといっても、若見えするなら合コンに出てみても問題なかったりします。
むしろ「えー、そんな年に見えませんが、何か特別なことをしているのですか? 」と場が盛り上がる可能性も。
それでもやらずして「できない」とおっしゃるのはなぜなのでしょう?

おおもとは「不安」と「恐怖」

それは「不安」や「恐怖」によるものです。

せっかく時間をかけて相手を探したのに、誰も自分のこと見向きもしなかったらショックだから探さない
年齢をきいてしらけたらイヤ最初から行かない
習い事の道具を高いお金かけてそろえたのに、続かなかったらどうしようもったいないからやめておく

というような、ミスッたら困る、失敗したらこわい、そんなネガティブな思いが足を引っ張るわけです。
これまでに似たような経験で失敗をしている人であれば、なおさら当時のことがよみがえってきてしまうことでしょう。

そのために「失敗する」ことが前提になった気持ちを持ち続けてしまい、結果としてそういう現象を継続して引き寄せているのだ、というのですね。
そのために時間がなくなったり、お金がなくなったり、仕事に忙殺されたりという状況が後からついてきて、ネガティブなものを援護するようなスタイルになってしまっているといいます。

いつまでたってもやりたいことができない!

まだやってもいないこと、最初の一歩を踏み出すことさえしていない状態で、それをやらないで済む状況を不安や恐怖心が作り出してしまっている、何ともおそろしい話です。
これではいつまでたっても本当にやりたいことに着手できなくなってしまいます。
ですからお客さまからこういった「できない系」のご相談を受けた時には、本当にできないのか、お話をよくきいていきましょう

本当はやれるのにあえてしない状況に陥ってはいないか?
やってみたらできるかもしれないのに、最初からあきらめたり、できやしないと決めつけたりしていないか?
ネガティブなイメージから脱するためには何が必要なのか?

お客さまとともに、一緒にこんな状況から脱出する方法を考えてみてください。