Q. 何とかセルフリーディングまではできるようになったのですが、対お客さまとなるとどうしてもうまく読むことができません。
何かコツのようなものはあるのでしょうか?
お客さま相手となると、とたんに自信がなくなる…
勉強会や講座を受けながら、その時に組んだ方とカードをリーディングする過程で「なるほど」と思ったとしても、これが実際のお客さまになったとたん、やっぱりリーディングに自信がない、と感じる方がまだまだ多いようです。
中には見知った仲間からちょっと占ってよ、と言われても「いや、まだちゃんとできないから」などと言って逃げ腰になってしまうケースも…。
セリフリーディングでも、他者リーディングでも、こういうふうに持ってこられれば正解、というものはありません。
これは以前からも申し上げているように、視点がひとりひとり違うために、どこを取り上げてリーディングしていくかが個性となり得るから。
ですので今回質問をしてくださった方も、もしかするとまだまだ「こんなリーディングでお金をもらう資格なんてない…」というお気持ちがあるのかもしれませんが、正解などないのですから、後は自信をつけるだけ。
改めてどういう流れでリーディングをしていくかを確認していきましょう。
前回の記事も参考にしてください。
Q. タロットやオラクルカードの講座に通いましたが、どうしてもうまく読むことができません。お金のムダだったかなあと後悔しています。どうしたらうまく読めるようになりますか? リーディングに自信がない、の裏には… いろいろな勉強会[…]
改めてカードを読む手順を復習!
まずは1枚だけでいいので引いてもらい、潔く解説書を読んでみましょう。
カッコ悪いなどと言っている場合ではありません。
カード制作者がなぜこのカードを作ったのか、何をここに込めたのか、そういった思いが反映されているところです。
むしろ敬意を持って扱うべきでしょう。
どうしてもという方は、会社の同僚や気のおけない友人に練習中だからということで、またカードを引いてもらってください。
解説書を一緒に見ながら、こういうことを言いたくてこのカードを作ったのか! と世界観を満喫しましょう。
カードを引いてもらった時に、何か感じるところが出てくれば、今度はその内容を解説書の説明にプラスアルファしてみます。
こうすると別の側面からカードを見ている形になり、内容に奥行きが感じられるようになりましたね。
この段階を過ぎたら、今度はその「何か感じるところ」をメインに出していくようにして、ピンとこない時やそもそもこのカードは何のカードだっただろう? とド忘れしてしまったような「緊急時」のみ解説書を確認するようにするのです。
この段階ですでに解説書は「メイン」ではなくなっていますから、枚数を1枚から2枚、3枚と増やして同じように読んでいきます。
もちろん解説書の確認はどうしてもという時だけ。
ここまできたら自信を持ってやっていけるはずです。
その後、質問によってこのカードの方がよさそう、何枚出せばわかりやすい、といったさじ加減がわかるようになってきますので、時には相手に何のカードを使ってもらうか選んでもらいつつ、カードリーディングがスムーズにできるレベルまで到達してゆくのです。
どうしても解説書がないと不安!?
しかしながら、解説書がないとどうもダメ、とおっしゃる方が少なくないのです。
メール占いなど、お客さまから姿が見えない状態では、解説書も確認しながら結果も出せるかもしれませんが、対面の場合はそうはいきません。
またスピードがより要求されるチャット占いにおいても、解説書を確認している余裕はないでしょう。
まるで補助輪なしの自転車に乗るのが怖いと感じるお子さまのように、解説書がお守り代わりになってしまっているのはなぜでしょう?
そしてどうすれば、解説書から卒業することができるのでしょう?
解説書を見ずにリーディングしていくためには、やはり練習が一番。
とにかく毎日少しでもいいからカードにさわって慣れていくことです。
オラクルカードメインで占っている方におききすると、最初から解説書は見ないで、絵柄から読み取る練習をされるそう。
この方法だと日本語解説がないオラクルカードでも対応できるとのことですから、英語が苦手な方も参考にできるでしょう。
解釈は無限大!
先ほども申し上げたように、カードのどこを見るか(= どこからインスピレーションを得るか)はひとりひとり違うので、1枚のカードで無限にイメージや解釈ができる、と考えることもできます。
内容が無限にあると考えれば、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか。
占いは当てモノではないので、カードはこれからの道すじを示すものだと心得て読んでいくといいかもしれません。
このカードはこんなことを示しているカードで、こんなことを伝えようとしている(またはこんなことはやらないでね、と言っている)みたい、というニュアンスで、お客さまにお話されてみてはいかがですか。