【お客さま素朴なギモン】エンパスってよくきくけど何なんですか

鑑定中にふとお客さまから寄せられる「素朴なギモン」にフォーカスするシリーズ。
「急に言われても…」とあわてることなく、転ばぬ先の杖的に知っておいて欲しいお話をご紹介していきます。

Q. お客さまがエンパスではないか、と悩んでおられるのですが、自分自身がエンパスというものがよくわかっておらず、あいまいな対応しかできませんでした。
いったいどういうものなのでしょうか。

最近増加中? のエンパス体質!

人からエンパスじゃないのと言われた、エンパスってよくきくけど何だかよくわからない、というご意見が他にもけっこうありますので、この点についてみていこうと思います。

ざっくりした言い方ではエンパス = 共感力の高い人、ということです。
ただの共感力の高さではなく、他人の感情を自分の感情のように感じてしまうというレベルのもの。
ひどい人になるとまわりからの影響を受けすぎてしまって、生きづらさを感じてしまうといいます。
体調不良の人がいるとまるで「もらってしまった」かのように、連動して具合が悪くなる方もいるほどなのです。

まわりの人の影響を受ける、という意味では感情面も同様です。
喜怒哀楽が激しいと思われてしまうのはこのため。
楽しい時や喜ばしい時にまわりと一緒になって盛り上がれるのはよいのですが、場の空気がよくなかったり、激昂する人がそばにいたりすると、他の人よりも傷ついてしまったりします。

出かけるだけで影響を受けてしまう人も!

当然暴力的なシーンの多い映画やマンガなども苦手な方が多い傾向があります。
人が多いところにもあまり出かけたくない、というのも、不特定多数の人の感情を受け取ってしまうリスクがあるせいなのでしょう。
こういった特徴があることからも、エンパス体質の方は基本的にひとりの時間をとても大切にします。
誰にもジャマされない時間が必要なのです。

先ほど他人の感情を自分の感情のように感じてしまう、と申し上げましたが、困っている人や苦しんでいる人がいると「どうにか助けられないか」と考えてしまうところもあるのだといいます。
自分より他人を優先してしまうことも珍しいことではないのだとか。
人の苦しみ = 自分の苦しみのように感じてしまうのですね。

だんだん生きづらさを感じてしまう…

これでは生きづらいと感じてしまうのも無理はありません。
そしてその生きづらさから逃げるように、何か他の趣味に没頭することがあるようです。
そのうち「コレがないと生きていけない」という状態になりやすく、一歩間違うと依存体質へと移行してしまいがち
また先ほどのような強い自己犠牲的一面に目をつけられてしまうのか、職場などで必要以上に頼りにされてしまい、他者からの依存を許す形になってしまうこともあるのだそう。
どうしても他人に合わせてしまうような形になるので、なかなか抜け出せないと悩むこともあります。

このように見ていくと、何だかこれに当てはまるなァ、と感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかしこのまま放置しておいても、さらに状況が悪くなってしまう可能性もあるので、少しでも緩和できないか考えてみましょう。

どう対応するのがよい?

他人に影響を多く受けるエンパス体質の方は、当然のことながらストレスも受けやすい傾向にありますから、やはりしっかりと体を休めることを念頭におくのをおすすめします。
ストレスを大量にかかえてしまうと眠りも浅くなってしまいがち。
質のよい睡眠を目指していきましょう。

昨今の現代人はなかなか質のよい睡眠を得られていないといいますが、短い時間でも質のよい睡眠をとることができれば、翌日も元気で過ごすことができます。
川のせせらぎなどのヒーリングミュージックをうまく利用したり、寝具を見直したりすることはもちろん、軽いストレッチをしたりしてリラックスできるようにしてみてください。

また瞑想のように、頭をからっぽにする時間を持つのもおすすめです。
特に他人の感情などいろんなものを「もらってしまう」のですから、ひとりになって無を感じることが有効なのだといいます。
特に呼吸に意識を集中させてみるのがよいそうです。
最初はなかなかうまくできないかもしれませんが、まずは2分くらいを目標に、少しずつ長くできるようにしてみましょう。

不必要に外の情報にふれないのもおすすめ!

できるならばSNSの類もやめるか控えめにした方がベターです。
つながっているだけでどんどん相手の情報をキャッチしてしまいます。
ネガティブな投稿をさらりと見るだけでも体調がおかしくなってしまうのでは?
寝る前は特に見ないようにしておかないと、万が一マイナスな雰囲気の投稿やコメントを見てしまったら、そのせいで眠れなくなってしまうことでしょう。

必要以上に相手のことを気にするのではなく、まずはご自分のことを意識するように心がけましょう。
自分のことに集中すれば、他人のことはさほど気にならなくなってくるはずです。

強い感性が必要とされることもありますが、度がすぎると大変なことになります。
あまり他人に振り回されることなく、ご自身の人生を肩の力を抜いて生きていけるようにしてください。