不安 VS 後悔

お客さまからこんなセリフが…

占いの仕事でお客さまからの相談にのっていると、しばしばこういう発言があったりしますよね。

いやー、○○になったら困っちゃうし…
××になるとか絶対イヤじゃないですかあ!

あるいはこんな言い回しも。

あの時私が強く言ったからあんなことに…
あそこで転職してたらよかったのかも…

前者は未来に、後者は過去にフォーカスした発言になっています。
過去にせよ未来にせよ「今とはつながっているものの、今すぐどうにかできることではないこと」に目線がいってしまっているわけです。
過去はもういじることはできませんし、未来はまだ決まってすらいません。
まだ起きてもいない遠い先の話である未来に不安をかかえたり、もう書き換えることすらできない遠い昔の話である過去に後悔したままでいたり。
業界の先輩方は「今・現在の自分以外に目線がいってしまうのは問題」であると警鐘を鳴らしています。
占い関連の求人にいくつも応募したのにひとつも通らない、といった過去にとらわれすぎるのはよくないわけです。

復縁や老後についての相談では…

目線を強く向ける、深くとらわれる、こういったことで今自分が持っているエネルギーがそっち方向に持っていかれてしまう、ということなのですね。
そうなるとたとえば復縁の相談でいらっしゃるお客さまなどは、かなりいろいろなところにエネルギーを持っていかれてしまっている可能性がありそうです。

今の自分に目を向けてくれない相手
相手といろいろあった過去の事件
出会いから別れまでのよかったところの思い返し
何が悪かったか、誰のせい、何のせいなどいわゆる犯人探し

老後の不安を考え始めた方にも似たようなことが言えるでしょう。

年金はいつもらえるのか? 本当にもらえるのか?
今の貯金で本当に大丈夫?
お墓はもう用意した方がいい? それとも納骨堂みたいなものにした方がいい?

確かに死は誰にも等しく訪れますし、またそのタイミングについては人によって違うため、早いうちに準備しておく方がいいと考える人は多そうです。
しかしこういったところに意識が向くことによって、どんどんエネルギーが放出されていく、というのですから恐ろしいことです。
つまりここぞ! という時に力を出せない懸念があるというのですね。

エネルギー不足で踏み出せない!?

これでは今こそチャンスだ、という時に踏み出す力もなくなってしまうかもしれません。
さらに「あの時できなかったから…」という後悔の上積みにつながってしまうことでしょう。
おまけにエネルギーをよそに送り出している状態で何かをしようとすれば、あれ何かいつもと違うな、もっとがんばらなくちゃ、と思いさらにパワーをあげようとするため、エネルギーの減り具合もアップしてしまうそうです。
スマホの電池容量が30%しかないのに、重いデータをダウンロードしようとするような感じでしょうか。
これでは人間ならどっと疲れてしまうし、疲れているはずなのに眠りが浅い、疲れがとれないなど、さらに状態が悪化してしまうのも無理はありません。
つまり今にシフトしていない状態になっているのは百害あって一利なし!

今があるから未来があるのです。
今と続いているからです。
そして過去の結果から学びを得て、今に活かしていくことができます。
現在がうまくいっているなら「過去は確かにつらかったけど結局あれでよかったんだな」と納得できるでしょう。
ですので大切にすべきは「今」なのです。
起きてもいないことに不安になるより、今を精一杯大切にしていくことを考えていく、ということを念頭に鑑定に活かしていってはいかがですか。