とりわけ年末年始や、運気の変わり目といわれる節分や立春、年度末などには、開運についての相談が増える傾向にあります。
その時によくきかれるワード「風水四神(ふうすいしじん)」についてお話をしてまいりましょう。
方角を司る4体の聖獣!
「風水四神」とは、方角を司る4体の聖獣(霊獣)のこと。
この四神の存在に最もふさわしいと伝統的に言われている地相のことを「四神相応(四地相応)」と呼びます。
日本ではあの平城京や平安京が四神相応の都とされていたのだそうです。
四神とは青龍(東)・白虎(西)・朱雀(南)・玄武(北)と言われています。
風水においては、この4体の聖獣をそれぞれの方位に1体ずつ配置することでパワーを呼び込むとされます。
家全体ではなく、みんながよく集る居間などにこの4体を置き、四神相応の環境を作る方がベターなのだそう。
最近ではパワーストーンブレスレットにおいても、この4体が彫られたものがそれぞれの方位にセットされ「風水四神ブレスレット」などの名称で人気を集めています。
つけている腕を四神相応にするという考え方なのでしょうか。
いずれにせよ、この4体の聖獣が持つパワーをうまく利用することで、開運につながるのはまちがいなさそうです。
青龍(東): 成功と出世・富を導く(陰陽五行では木にあたる)
白虎(西): 子宝と安産を導く(陰陽五行では金にあたる)
朱雀(南): 家運隆盛を導く(陰陽五行では火にあたる)
玄武(北): 健康と長寿を導く(陰陽五行では水にあたる)
青龍
青龍は龍の姿をしており、また龍神伝説などもあることから、水に関連が深いといわれています。
そのため龍の置物などを飾る時には、一緒に水をおそなえするのがよいとされていますね。
自然現象を操っている、ともされています。
運気の流れを変化させる、物事を円滑にする、という意味もあるのだそう。
白虎
白虎は白い虎の姿。
一説によると、虎が500年生きると霊力を得て白虎になるそう。
また社会的権力の象徴とされてきました。
金運や勝負運などの話が出ると白虎、とイメージされる方が多く、特に人気が高いようです。
朱雀
朱雀は鳥の姿ですが、不死鳥伝説や鳳凰などのイメージがついて、炎の羽で邪悪を焼き払い、幸せをもたらす、と言われるようになりました。
家運隆盛を導く、つまり家を守るということで、家族運を司るとされています。
また起死回生、名誉挽回にも力を貸してくれると言われており、復縁のパワーストーンアイテムにしばしば朱雀(もしくは鳳凰)の彫り物が入ったものが登場します。
何度でもあきらめず、立ち上がる人に力を貸してくれそうです。
玄武
玄武は亀に蛇が巻きついたような独特の風貌をしていて、「この世」と「あの世」の交信が可能であると言われているせいか、健康運、生死を司ると考えられています。
「あの世」でのご信託を受け取り、「この世」にもたらすということですね。
ちなみに中央に「麒麟」を配置し「五神」と呼ぶこともあるのだそう。
実際どう活用するの?
さてここから、玄関を例に考えてみることとします。
玄関を入り、背中側が南と考えてください。
右手側が東、左手側が西、自分が向いている方が北と考えられますね。
そこにそれぞれの置物や絵などを飾ることで、理想の環境に近づけていくことができます。
ただし注意点があり、龍は必ず虎より上に配置すること。
プライドが高いと言われており、他の動物と並列に配置したり、低い位置に置くことがタブーとされているのです。
とりわけ龍は尊い存在ですから「見下ろさない高さ」に設置することが重要です。
常に一段上、を意識するとよいようですね。
絵を飾る場合でも、必ず額に入れて大切に扱うように心がけましょう。
また龍は内側に向けて、虎は外側に向けて配置すること、がよく言われているポイントになります。
気の流れが反時計まわりとされているので、玄関を入って右側の龍が気の流れの入り口に、左側の虎が気の流れの出口になるわけですね。
ですので内外の向きを間違えてしまうと意味がありません。
リビングなどにこの配置を作る場合であっても、同様に出入り口を南、出入り口を背にして立った場合なら、右手側が東、左手側が西、向いている方角が北ととらえます。
これから占い師を仕事にしたい、もしくはすでに占い師として活動していて自分の鑑定ルームを見直したい時にも参考にしてください。
特に注意すべき点は
ただし青龍は電磁波に弱いそうなので気をつけてください。
また陰陽五行の「木」にあたることからか火を好みません。
したがってガスコンロなど火の近く、火を表す南の方位には置かないようにしましょう。
またエネルギーが強すぎると言われるので、寝室や子供部屋に単体で置かないこと。
白虎も同様に4体の中では唯一「凶」にあたるため、寝室などのプライベートなエリアには置かないようにしましょう。
玄武の北は不動の地位や厳格をキーワードとしていますので、電波時計など正確なもの、また冥界を意味することから神棚など神聖なものを置いたりするとよいようです。
なお生年月日から、自分の守護神がどれであるか調べる方法もあるのだそう。
無料占いもあるようですから、ご興味のある方は調べてみるとよいでしょう。