自分がどんな占いをしたらいいのかわからない!
今の占術が合ってないみたいなので違うものに変えたい!
そんな占術に迷うみなさんのためのコラムが「占術迷子さんシリーズ」です。
占いサイトに登録する時、あるいは個人で占いのサイトを立ち上げたい時、やっている人が多いものを選ぶか、ややマイナーなものを選んで注目を集めるか、悩む方もおられると思います。
またはまだ占い師になりたいと思いながらも、何を占術としたらよいか困っている方もいらっしゃいますよね。
今回はやっている人が少ないけれども、最近じわじわ注目を集める占い「ジオマンシー」についてご紹介いたします。
どんな占い?
ジオマンシー(geomancy)とは土占いのことです。
ギリシャ語でmancy(マンシー)=占いということ。
つまり「mancy」がついていると、「その前にあるもの」を使った占い、というニュアンスであることがわかります。
もともとは土や砂などを投げて占っていたようです。
生まれは9世紀頃ではないかと言われ、アラビア発祥の占いです。
かの「千夜一夜物語」の中にも、アラジンを探すためにジオマンシーを使う、という一節があるそう。
それほど昔からある占いなのですが、なぜかあまりメジャーではないようです。
しかしながらヨーロッパでは非常に流行したようで、とりわけルネサンスの時代、貴族のみならず庶民までもが熱狂したといわれています。
先ほど土や砂などを投げて占っていた、と申し上げましたが、地面に棒で点を描き、それで占っていたパターンもあります。
大地に印を刻むところから、大地の神託などと表現されることもあるようですね。
大地の精霊からのメッセージ、というニュアンスでしょうか。
また地に根付いたメッセージということで、仕事関連など現実的な内容について占うのがよしとされています。
非常にシンプルで手軽に占える!
さてこの伝統的な占いですが、やり方は非常にシンプル。
現在では土を投げるよりも、ルネサンス時代あたりからメジャーになりはじめた紙とペンを使うやり方がもっともカンタンに始められるとのことです。
まずは占う内容を決め(なるべく詳しく、かつ「いつまでに」の期間が長くても半年以内に設定)、無心になって紙にペンで点を打っていきます。
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いくつでもかまいませんので好きなだけ打っていきましょう。
これを4回繰り返します。
今度はそれぞれいくつ点を打ったか数え、その数が偶数であるか奇数であるか数えていきます。
偶数は「・・」奇数は「・」を列の最後に記入。
できあがったシンボルをもとに解釈をしていくのですが、実はシンボルは16コしかありません。
ですのでタロットよりも数が少なく、いろいろと覚えるのが苦手、という方にもおすすめができます。
そして実際は8つのシンボルが対になって16となっていますので、さらに覚えることそのものが少なくなりますね。
しかしながら忙しい現代人、そもそも無心になって点を打つなんて無理だ、とお考えの方が少なからずいらっしゃいます。
またやはり邪念? が入り、無心になることそのものに不安を感じる方も…
占いとしてやるには点を書くって地味じゃないですか?
どうせやるならある程度見栄えがいいものがいい、ととりわけ女性の方に人気なのがさざれ石や小さい宝石を使う方法です。
大きめのカンなどに、好きな天然石のさざれ石や小粒の宝石を入れておき、特に意識せずつまみ出します。
それぞれ偶数か奇数か判定しながら4回繰り返します。
その後出てきたシンボルを読みます。
そもそも4回やるのがめんどくさいよ、という方には、色ちがいのサイコロを4つ用意していただき、まとめてリーディングマットの上などに投げていただきますと、まとめて偶数か奇数かはじき出すことも可能です。
ただしこの場合、どの色が1回め、どの色が2回め…とあらかじめ決めておく必要があります。
そうでないとシンボルが変わってしまう可能性があるからです。
サイコロなんてない! タロットはあるけど、という方はタロットカードでも同じように占えます。
大アルカナ22枚をとり出していただき、最終的に4枚引いていただきますが、カードの内容ではなく、大アルカナに割り当てられた通し番号(0~22)で偶数・奇数を判定するというのですね。
ナンバリングされているという点ではオラクルカードでもOK (0は偶数として判定)。
時々通し番号がないカードがありますので、間違えてお使いにならないよう気をつけましょう。
最近はカード化も!
最近ではより手軽に占えるように、ということでカードタイプのジオマンシーが人気になっています。
カード作家さんたちがこぞって個性的なジオマンシーカードを発売しており、1枚引けばモチーフが書かれているため、すぐに結果を知ることができるのが魅力です。
最近では昼と夜の要素をプラスしたタイプが大人気となっていますね。
またブレスレットやバッグチャームのような形状をしており、占い道具との2WAYで使える「ジオマンシーチェーン」なるものもSNSなどで話題になっています。
これはチェーンに付属しているチャームの表(奇数)と裏(偶数)で占うもので、上部をつまんでくるくる回転させ、マットの上などに投げて結果を出します。
決まった道具がない (=自分の好きなものを使ってできる)、そして覚えることが少ない、ということで、じわじわと人気を上げてきているようです。
自分の占術のひとつとして選んでみてはいかがでしょう。