【現役占い師が選ぶ一冊】一番わかりやすい はじめてのルーン占い

現役占い師が実際に使用している、おすすめしている本にスポットを当て、どんなものか紹介していくシリーズです。
今回は「一番わかりやすい はじめてのルーン占い」を取り上げます。

ジワる占いの代表・ルーン占い

最近じわじわと人気になっているルーンですが、記号のような形をしているために何だかよくわからない、難しそう、と様子を見ている方も多いようです。
一方ゲームなどが好きな方ですとゲーム内に登場してきたり、北欧神話系の小説などにも出てくることから、ルーンというものに親しんでいる方もおられますよね。
しかしそれを占いに使う、という方は、タロットや西洋占星術などとくらべるとまだまだ少ない印象です。

それでも2024年7月に藤森緑氏の「ルーンリーディング~34の魔法のルーン文字を自在に使いこなす方法~」が発売になったり、カードとしてもトリプルKでおなじみ香氏の「アングロサクソンルーンカード」やhosi7氏の「hosi7ルーンオラクル」が話題になっていることから、飛躍的にルーン占いの人気は高まってきているといえます。

考えてみれば、タロットのフルデッキは78枚で、正逆合わせると解釈は156通りとかなり多く、オラクルカードでも平均44枚、ルノルマンが36枚ですから、タロットほどではないにせよ、まあまあの分量があります。
ルーン文字はそれよりもさらに少ない24種類(+ブランクルーンを入れても25)ですので、暗記が苦手とか、なるべく覚えることは少ない方がいい、という方に向いているように思えます。
今作はそんな方々にもおすすめできる本になっています。

著者はトリプルKとしても活動されている高橋桐矢氏
作家としても活動され、最近ではジオマンシーなどあまり日本で認知されていなかった占いについても紹介してくださっています。
児童書も手がけられていらっしゃるので、非常に表現が明瞭でわかりやすいですね。

読み方2種類とも網羅

ルーン文字の意味の解説も各文字ごとに2ページ(見開き)あり、さまざまな部分からその文字についての情報を得ることができます。
特にルーン文字は英語読みとゲルマン読みとがあり、人によってどちらの読み方をしているか統一されていませんでした。
そのため英語読みでずっときている人が、ある日突然ゲルマン読みでしか解説されていないものを見てしまうと「あれっ? 」となってしまったり、またその逆のパターンもあったりして、混乱する方もいたようです。
今作のように両方併記されていると安心できるでしょう。

一番の特徴は各文字に日本語名(出典? )が書かれていることと、文字によりグループわけがされていることです。
たとえば「ラーグ」という文字の横には「水」と書かれています。
水を意味するルーンであることがすぐにわかるのです。
グループわけは全部で7つあり、自然を表すグループ、神々を表すグループなどとなっているので、最初のうちはグループごとにおさえていくとよいでしょう。
ちなみに今作では逆位置についても解説がありますが、正逆とらないという考え方も。
どちらの方法で行くかは、個人個人でお決めになればOK。
もちろん逆位置を使う方が鑑定には深みが出ます
今作ではもっとも古いとされるゲルマン型のルーン文字24種類に空白(ブランク)を加えた25種類で占う方法を紹介しています。
先ほど登場した「ルーンリーディング」や「アングロサクソンルーンカード」「hosi7ルーンオラクル」では、さらに文字が増え34種類となっているので、ステップアップしたい方に最適。

実占例も豊富!

当然のことながら占いのやり方だけではなく、スプレッド、実占例も多数収録されています。
巻末には切り取って使えるルーンカードも付属していますが、切り取るのが面倒という方はお手持ちのルーンストーンなどを使ってもかまいません。
さらにルーンの歴史についてもまとめられていますから、よく理解を深めてから占いに入ることもおすすめします。

これから占い関連の求人に応募して業界に挑戦するにあたり新しい占術が欲しい方、カジュアルに占うこともできる方法をお探しの方にも手にしてもらいたい一冊。
ぜひチェックしてみてください。
コチラで購入できます。