最悪な年回り「八方塞がり」って何ですか

Q. 凶の年回りは3年に1度来るときいたことがありますが、その中でも特に「八方塞がり」というのが最悪とききました。何か対策はありますか?

どこにも逃げられない!?

字面からも逃げ場がなさそうなイメージの「八方塞がり(はっぽうふさがり)」は大凶とされています。
トップの画像は九星気学の方位盤ですが、どこにどの星が入るかは法則が決まっていて毎年変化します。
2024年は三碧木星(さんぺきもくせい: 昭和18・27・36・45・54・63年/平成9・18・27年/令和6年)の方が八方塞がりの年となります。
方位盤の中央に三碧木星があり、そのまわりを他の8つの星がぐるりと取り囲んでいますね。
八方とは8つの方角を表していて、8つの方位から取り囲まれるので「八方塞がり」と呼ばれるのです。
9年に1度やってきます。

他にも「よくない年回り」が!

さてこのトップの画像では少しわかりづらいかもしれませんが、北が子の方角となります。
昔は北が下に表記されていた名残なのだとか。
学校で「地図は上が北」と習った方は少し戸惑ってしまうかもしれません。

8つの方角とは東西南北に、南東・南西・北西・北東を加えたものです。
特に北東(丑寅: うしとら)は(表)鬼門と呼ばれており、水回りを配置しないよう、家を建てる時に注意したなどという方もおられるかもしれませんね。
その反対にあたる南西(未申: ひつじさる)は裏鬼門と呼ばれていますが、この(表)鬼門裏鬼門の方角も凶方位とされているので、八方塞がり同様に気をつけなければなりません。

(表)鬼門は六白金星(ろっぱくきんせい: 昭和15・24・33・42・51・60年/平成6・15・24年/令和3年)の方裏鬼門は九紫火星(きゅうしかせい: 昭和12・21・30・39・48・57年/平成3・12・21・30年)の方、そして北は八白土星(はっぱくどせい: 昭和13・22・31・40・49・58年/平成4・13・22・31年/令和元年)の方が該当します。

八方塞がり: 大凶
(表)鬼門・北・裏鬼門: 凶

ということで、頭のすみに入れておいてください。

何がどう問題になるの?

では具体的には何がどう問題になるのでしょうか。
八方塞がりの年の方は、どの方角もふさがれているわけですから、どこの方角に行こうがうまくいかない、とされているのです。
ですのでこの年の方は旅行などを避け、おとなしく無難に過ごしましょう、と言われたりしたのではないでしょうか。

(表)鬼門の方角は鬼が入ってくると考えられているので、先ほどの水回りの他トイレや玄関も避けるとされています。
また特にケガや病気に気をつけたい年と言われます。
その反対の裏鬼門は鬼が出ていく場所とされているので、同様にケガや病気に気をつける必要があるでしょう。
北の方角は運気の停滞を示し、やはり無難に過ごすことが求められます。

いずれにせよ、八方塞がりをはじめとする「よくない年回り」の方は、新しいことを始めたり、事業などを大きくしたり、あちこち出歩くことは避けて、難をできるだけ避けるように意識しましょう。

しかしながら9つの星のうち毎年4つ、つまりほぼ半分は凶の年回りになりますし、順番にめぐってくるわけですから、あまり不公平な感じはしないかもしれません。
それでも大きな難をかかえるよりはなるべく無難にやり過ごしたいもの。

どう対策するのがおすすめ?

先の年回りの方々は、特に病気やケガが多かったり、不幸が起きやすいと考えられているため、ご存知の方は早いうちからお寺や神社での祈願などで対応されていることでしょう。
年回りだけではなく、先の(表)鬼門・裏鬼門といった方角でも災いを防ごうということで、ダブルの方位除けを、と考える方も最近は増えてきましたが、家族全員同じ方角が悪くなることはまれといえますので、あくまでも難をできるだけ小さくしていくということを目標にするものです。

とりわけ八方塞がりの年の方は、とにかく控えめにしておくこと。
波風を立てずおだやかに過ごすことを目標に
ちなみに八方を塞がれているわけですから、勉強の年にするという方も。
いわば「種まきの期間」という考え方ですね。

そして忘れないでいただきたいのですが、立春が年初めと考えられているので、今年は2月4日から来年の節分までがこの「問題の年回り」になるというところです。
すでに立春は過ぎていますが、過ぎたとたん突然ガクッと悪くなるわけではありません。
徐々によくないなあと感じるようになりますので、できるだけ早いタイミングからとにかく無難に過ごすことを目指してくださいね。