2月に行われる初午って何ですか?

Q. 毎年2月近くになると、町中の掲示板に近所の稲荷神社の初午のポスターのようなものが貼られはじめますが、何をするものなのですか?

町中でよく掲示されている…

占ジョブの読者さまからも同様のご質問が寄せられていますが、確かにこの時期になるとよく見かける「初午(はつうま)」の文字。
いったい何をするのか、何に効果があるものなのか見ていきましょう。

2月の行事としてよく知られているこの「初午」は稲荷神社が行っている商売繁盛を祈願する定例祭のことです。
一部の企業でも、毎年初午の日には企業内の鳥居をくぐり、社をあげて行うところもあるのだとか。
占い師のみなさんも商売繁盛を祈願しに参加してみてはいかがでしょう。

そもそも初午とは?

さて「午」とついているわけですから、干支に関連することはすぐわかりますね。
「初午」は旧正月が明けた最初の午の日に行われるものです。
2024年は2月12日(月)になります。
酉の市も一の酉、二の酉…と11月の酉の日に行っていますが、この午の日も初午だけではなく二の午もとりおこなう神社があるようです。
したがって初午をもし忘れてしまっていても挽回のチャンスはあるので安心してくださいね。
ちなみに二の午は2月24日(土)になります。
今年は祝日と土曜日に当たりますから、どちらもお参りしやすいのではないでしょうか。
先ほど申し上げたように「旧正月明け」というのがポイント。
つまり毎年旧正月は変わりますので、当然初午の日も毎年変わることになります。
心配な方は、年が明けたらいつになるのか確認しておきましょう。

ところが調べていくと、初午に対する考え方が少しずつ違っていることがわかりました。
先ほど旧正月明けの最初の午の日、と申し上げましたが、今のコヨミの2月において初めてくる午の日という考え方や、新正月を迎えて初めての午の日という考え方もあるそうで、おそらく地域・風習などによる違いが大きいのでしょう。
ご自分の地域ではいつ行われるか、ポスターなどの掲示がない場合は、行く予定の稲荷神社にきいてみるのが一番確実かもしれませんよ。

なぜ稲荷神社でやるの?

ではなぜ稲荷神社で初午のお祭りをするのでしょうか?
もともと稲荷神社を司っている「稲荷神」が初午の日におりたったからである、というところからきているとか。
この「稲荷神」ですが、稲荷神社のご祭神のことで、五穀豊穣を司る、神話にも登場する「ウカミノタマ」という女神さま。
ウカは穀物を表すそうです。

稲荷神社を信仰していた商人が商売繁盛するようになったことで、さらに商人たちから深く信仰されるようになったといういわれがあるといいます。

初午の日にお参りをすれば、お稲荷さまのご利益にあやかることができる、と信じられてきました。
商人たちがこぞって参拝したように、身近な人々からのお願いをききいれてくださることがお得意なのでしょう。
いわば「地域密着型」ともいえそうです。
その稲荷神社近郊の産業の発展や家内安全などを祈願するのがよさそう。
占い師のみなさんも自宅だけではなく、自分が仕事をする占い館やサロンの近くの稲荷神社に参拝し、商売繁盛をお願いしてみては。
こだわる方は「午の刻(11時から13時)」に参拝に行かれるとのこと。
お時間が合うようでしたらお試しください。

そして初午といえばいなり寿司をイメージされる方もいらっしゃるでしょう。
神社に行く途中のお店でいなり寿司(だんごを食す地域もあり)をいただいて祈願するのがならわしだそうです。
初午の日にはぜひ召し上がってみてくださいね。