【占い1年生】意味のないカードは出ません

多くの”占いを始めたい”人からのリクエストにお応えしてスタートした「占い1年生」シリーズ。
今回はその中より、カードの解釈についてご紹介してまいります。

何でこんなカードが出る!?

カードを使う占いをしていると、時々「どうしてこんなカードが出てくるの? 」という場面に遭遇します。

セルフリーディングの練習中の時であればよいのですが、実際の鑑定現場でそういうカードが出てきてしまうと、頭の中が真っ白になってしまったり、言葉につまってしまったりと、半ばパニックのような状態になってしまうこともあるとききます。
しかしカード占いの場において、意味のないカードが出てくることは「ない」と業界の先輩方は断言しています。

どうもピンとこない…そんな時は

特にオラクルカードを使う方の場合は、より直感を働かせて読んでいることもあるかと思うのですが、それでも何となくピンとこないものが出ているな、と感じることもあるでしょう。
こんな時、もっとわかりやすく教えて、というニュアンスで追加のカードを引いてみる、というのがよくあるやり方ですね。

まるでカードと対話するように、カードを追加しながら俯瞰して見ていくことで、何を言わんとしているのかがよくわかるといいます。

「どうしてこんなカードが…」の裏には

ところでそもそも「どうしてこんなカードが出てくるの? 」という気持ちになるのでしょう?
当然予想外のカードが出てきたから、ということなのでしょうが、では何を予想していたのでしょうか?

お客さまが恋愛についてきいているのに、恋愛とは関係なさそうなカードが出てきた
お客さまが仕事についてきいているのに、浄化のカードが出てきた

というようなケースがあったとすると、たとえば恋愛についてきいていたからといって、恋愛に直結するカードが即出るとは限らないのです。

もしくはお客さまの恋愛がうまくいってほしい、と思いながらカードを引いたはずなのに、現状維持っぽいニュアンスのものが出てきたり、停滞とか保留というような少しネガティブな匂いのするものが出てきたので、何と伝えてよいものか迷う、ということもあるでしょうか。

つまり今出てきたのじゃないカードの方がよかったのになァ、というようなお気持ちが占い師側にあるのではないか、ということです。

占い師側の焦りや迷いはお客さまに伝わる!

少なからずお客さまは自分でどうしていいものか迷い、悩んで占い師のところにきているわけですから、肝心の占い師側が迷っていれば、それは必ずお客さまに伝わってしまいます
ご自身でも占いをされるお客さまであればもう最悪で「何だ、あまりよくなさそうですねえ」とサラリと言われてしまい、ますます占い師側がコメントしづらい状況に。

だからといって引き直しをするわけにもいきませんから、どうしてこういうカードが出てしまったのだろう、ということを、お客さまの質問をさかのぼりながら考えてみてください。
相談内容をお話されている時点で、何か引っかかりのようなものがあったのではないでしょうか。

トランプ占いでハートのエースが出るまで何回もやってしまう、とか、スペードをハートにするイカサマ占い、というような歌が昔ありましたが、それも同じことで、今出た結果がイヤだからもう1回、と考えてしまうのはその結果が受け入れられない = 本当にほしい結果が別にある、ということに他なりません。

いわゆる占いジプシーと呼ばれる人たちも同様。
ですから今出てきたカードを見て「どういう気持ちになるのか」ということにも注目しましょう。

なぜかうかない表情のお客さま

力強いGOサインがカードを通して出てきているにもかかわらず、表情が暗いままのお客さまもいらっしゃるのです。

なぜうれしそうでないのか?
前向きな気持ちになれないのか?

そこに本当の気持ちが隠されているのかもしれません。

とりわけタロットによくあるのが、目をそむけていること、フタをして隠していることがカードを通じてあらわになってしまうことです。
自分の中の真実はなかなか自分では認識することができません。
ですからカードを通して、深いところでつながり結果を導き出す占い師というのは貴重な存在。
自信を持って、今出ているカードについてお伝えしましょう。
今目の前に導き出されたカードが「真実」をうつしているのです。