「おもしろそう! 」…その本を手にした後は?

本は情報の宝庫!

世の中にはいろいろな本があふれています。
占い関連書籍でも、タロットの入門書からオラクルカードの読み方の本、スピリチュアル・リーダー関連本に、カードと解説書がセットになっているもの…など、さまざまな種類の本がヒットしてくることでしょう。

たとえばタロットがイマイチよくわからない! という方は、なるべく初心者にやさしそうな本を探すでしょう。
図解が豊富、オールカラー、説明が丁寧などの特徴から、これは思える一冊を手にすることになります。
カードを使わない占い、たとえば手相をマスターしたい方も、同じような視点で本を探すかもしれませんね。

お気に入りの本を見つけるとホクホク顔に!

そういった「いいな」と思った本を3冊くらい買い込んで、自分で占い、記録をつけながらさらに本を読みすすめていくことでしょう。
そして作者の「ここがポイント! 」的な部分を見つけて「なるほどそうか! 」「これは知らなかった! 」と、アンダーラインをお気に入りの蛍光ペンでつけてみたり。

意外なところにコツがあったなあと納得しながら、さらに本を読み進めていくうち、気分もあがっていきます。
すっかりこの作者の言う「コツ」が身についた気持ちで、すぐにでもお客さまを鑑定して、自分の中に落とし込むぞ! とやる気まんまんに。

電子書籍も台頭してきていますが…

だいぶ電子書籍が増えてきていますが、いまだに紙の本の人気は大きいようです。
本でいっぱいの本棚のある部屋で暮らしたい、とおっしゃる方もいまだにいるほど。

月に100冊以上本を読む「読書家」の方もたくさんいらっしゃいますよね。
それほどまでに本の魅力というものは大きいのです。

本を買ったら「即」役立てよう!

しかし重要なのはこの後です。
占いの本を読み、そこに書かれたメソッドを実際に使って鑑定。
渾身の鑑定に、お客さまにも喜んでもらえることでしょう。

「やはりこのテクは使えるな! 」と確信して、どんどん実際の現場で使い続け、ご自分のものにする方は少なからずいらっしゃいます。

仮にお客さまが来ない場合でも、ふだんの自分に対するセルフリーディングや、SNSなどで練習用のお客さまを募っての結果を日々発表していく。
毎日でなくても、できる時に実践を通じて、メソッドをしっかり身につける努力をされている方がいるとききます。
きっと本の作者さんに報告すれば「この本を出してよかった! 」とこれまた喜んでくださることでしょう。

しかし残念ながら…

残念ながらその一方で、こういった作者メソッドやコツのようなものを理解して、自分の中に落とし込んだ「気になっている」方も。
さらに最終的にはそれで満足して「何もしない」方が、かなりの数いるのだといいます。

先ほどのように、やる気まんまんにはなるものの、お客さまが来なければそのままヒートダウンしていき「そのうち使うこともあるだろう」と考えるだけにとどまってしまう、というのですね。

そして結局「何もしない」

まるで大学受験のために、大量に赤本を買い込んで、それを目の前に並べるだけで満足しているようなイメージ。
これではもったいないですね。

本の知識は「実践して」モノにしよう!

受験の時の苦労を思い出すかもしれませんが、お客さまがいてもいなくても、自分の占術をみがくことは忘れないようにしましょう。
今本を通じて、自分のものにしたい占術やテクニックは「実際にやって」こそ意味があるものです。
やった気になってそのままにするのではなく、本の知識をムダなく吸収しながら、自分のこれまでの知識などと合体させてパワーアップにつなげていくことをおすすめ。

ある高校の先生は「教科書を読んでよくわからなくても、繰り返し繰り返し読んでいるうちに、ある日突然『そういうことだったのか!! 』とわかる日が来る。だからあきらめないで何度も読んでほしい」とおっしゃっています。

読んでいてもわからないから他の本に変えよう、ではなく、自分が手に取った本に対しては、責任を持って読み込み、自分のものにすることです。
そのぐらいしっかりやり切ると、何かが変わるかもしれませんよ。