色の解釈について

オラクルカードやタロットカードを読み解く時に、背景の色などに着目することがあります。
以前にもご説明したように、カードは自由に読み解いていって問題はないのですが、ここでは色を使った解釈についてまとめてみます。

「色」がテーマのオラクルカードで練習!

イナ・シガール氏の「カラー・カード」を例にしてみましょう。
ここには45枚の色にまつわるカードが入っています。
ひと口に色といいましても、植物の絵柄だったり、自然の光景であったりとバラエティ豊かな写真が使われていて、中には色名を見てもピンとこないものなどもあるかもしれませんね。
そういう時にどうしたらよいのでしょう?

わかりやすくするために、今回は「このカードで出てきた色をラッキーカラーとして身につける」ことを視野に入れて考えてみることにします。
特にこれから占いを仕事にしていこう、と考えている方にはいい練習になるかもしれません。

「グリーン」や「シルバー」という色のカードが出た時には、ほとんどの方は何も悩まずにグリーンのアウターを選んだり、シルバーカラーのアクセサリーを合わせようとするようです。

では「シアン」というカードが出たらどうでしょう?

知っている人は「シアン」とはどんな色なのか何となく想像できますよね。
しかしよく知らない人は、このカードが出た時に「シアンとは何ぞや???」と「シアン」という言葉だけにとらわれて考えてしまいがちです。
まずは頭で考えるのをやめて、カードを見ることに集中しましょう。

このカードをパッと見た時、まずは何色に見えるでしょうか。
ある人は「くすんだ青」といい、またある人は「大人っぽい水色」といい、写真をズバリ見て「青と黒がまざったよう」と表現する人もいます。

たかが色とはいえど、そこまで人によって感じるところが違うのです。
ですがそれでOK。
「何を感じたか」を大切にしてみましょう。

ちなみに実際の「シアン」は少し緑がかった明るい青のことをさすのだそうです。
または水色よりの青緑のことだとか。
しかしながらこのカードにはあまり緑が入っているようには感じません。
緑を感じないな、と思えばそのままでかまわないのです。

では先ほどの「シアン」が本日のラッキーカラーだとするならば、どんなものをチョイスしますか。
頭で考えてしまう人は「シアンなんてインクの色くらいしかないじゃないか。まさかインクカートリッジを持っていくのか」などと思ってしまうかもしれません。

ですが例にあったように、くすんだ青、大人っぽい水色、というように感じた人は、似たような服や小物がないかを探すそうです。
また青と黒がまざったよう、という解釈をする人は、青系と黒の組み合わせをチョイスするのだとか。

黒のパンツに水色のブラウス、黒のセットアップにくすんだ青のロングカーデなど、これも人により内容が変化します。
ですがどれも正解です。
自信を持って取り入れていきましょう。

今度は「パール」というカードが出てきた場合を考えます。
白いつやつやの真珠が並んだカードです。

多くの方はまずこの真珠の写真に着目するでしょう。
そして「パール? お葬式につけるネックレスくらいしかないなあ」などと考えてしまいがちです。
しかし写真を見れば「白」い真珠なのですから白と解釈して白いもの(白のワンピース、白のハイヒールなど)を身につける形でも問題はありません

しかしどうにもこの「真珠」の写真が頭から離れないという場合は、潔く真珠にフォーカスして、パールビーズの刺繍の入ったバッグやパール風のボタンのついたブラウスを選ぶなどでもOK。
着目する部分は、潜在意識が反応しているところでもあるので、これといえばこれ、という長年の思い込みが頭をもたげている可能性も当然あります。
しかしながら直感的に「コレ!」と感じるなら、ぜひその部分を全面に出してみてください。
続けていくうちに「あっ、こういうのもあるね」と広い視点で見ることができるようになるものです。
たかが色ですが、このように活用していくことで、幅広くカードを読む練習につながりますよ。
ぜひお試しください。