自信が持てない占い師さんに考えてほしいこと

Q. SNSなどで占いのメニューなども出していますが、あまり反応がよくなく、自信も持てません。
このまま占いの道を進んでいってよいのでしょうか。

自分の立ち位置に不安を感じる占い師さんは多い!

時々「自分は今のままでいいのだろうかと感じる」という占い師さんに出会います。
「これでいいのかなあ」という言葉は、誰か(あるいは何か)と比較した上で出てくる言葉ですよね。
たとえば自分より成功している占い師さんがいたり、自分より後からデビューしたのにいきなり注目されている占い師さんがいると知ったり…。
どうしてもそういうところを見て「いやー、自分ダメだなあ、イケてないなあ」と感じる、というのですね。

確かに占い業界は狭いとはいえ、テレビに出ている人、そうでない人、成功している(ように見える)人、そうでもない人などさまざまです。
まずはいろいろな人がいるものだ、とフラットに見てみませんか。

なぜか何にでもいい・悪いでジャッジしがち!?

どういうわけか知らず知らずのうちに優劣をつけたがる人というのはいます。
お子さんに「○○ちゃんはこうなのにどうしてあなたは…」というようなことをおっしゃる親御さんもいるようです。
こうなってしまったのは自分の教育が悪かったのか、とご自身を責める方すらいらっしゃいます。

しかし思い出してください。
そのうらやましいとか、成功しているとか、それはあくまで「他人の話」でしかありません。
マネすることまではできても、その人にはなり得ないのです。

つまり自分ではない誰かになろう、あるいは自分の子供やパートナーを他の誰かにさせよう、などとしてみてもはじまらない、ということです。
それよりも今「自分らしさ」「その人らしさ」に目を向けてみましょう。
他の人にはない魅力、パワーが備わっているはずです。

「こうなりたい」をそのままマネしても意味なし!

また業界の方の話では、うらやましいとか成功しているとか、どうもあの人が気になるな、というシチュエーションがあるなら、その人の魅力やパワーが目立って見える、という点では、先ほどの例と同一であるものの、その一方で今の自分とは違う魅力や才能がきわだっていたり、実は逆にいろいろ自分とは真反対な部分がある、というような特徴に焦点が当たっているだけなのだ、ということだそうです。
だからこそただマネをしてみたところでその人にはなり得ないということ。
そんなことよりもその「他の人にはない唯一無二な魅力やパワー」というものを、同じように他の人に対して輝かせればよいのです。

別の視点から見れば、その今うらやましいと感じている人の「自分とは違った面」に当たっている焦点、それは学びの材料である、といいます。
あくまで「材料」でしかありませんから、なるほど今の自分ならこの人のこういうところは参考になるけれど、この部分は自分には必要ないかもな、と感じることも「学び」です。

「他の誰か」ではなく「今のあなた」が最良!

他の誰かになろうとせずとも、今自分にできるせいいっぱいのことを毎日やっていけばよいのではありませんか?
あの人みたいになりたいなあ、と思って、無理やりいろいろな集まりに参加してみたり、まわりの人に忖度したり。
そんなことをせずとも、今の自分のまわりにいる方を大切にしてはいかがでしょう。

まわりにいる方は、少なからずご自身に対しご縁のある方、好意的な見方をしてくださる方がほとんどです。
そういう方々に礼をつくしながら、毎日いろんなことに全力投球をする、そこから始めませんか。

「うらやましい」の別の意味とは…

そしてまた別の業界の方のご意見としては、今うらやましいなあ、と誰かに対して感じているなら「次ああなるのはあなたの番ですよ」という意味あいもあるのだというのです。
「自分はこうなりたい」が具体的に投影されて出てきた例なのだそう。
ですからそういう時は、素早くその人の顔を自分の顔にすげかえて(笑)、いったいこれから何をするのかな、と考えてみるとよいとのこと。

たとえば外車から颯爽と降りてきて、ビジネス街の高層ビルに入っていくのを見たなら「○○Fで降りたら秘書が出迎えてくれて、その後重要なクライアントの鑑定をする」「今日は新しい占いの本を出版する最初の打ち合わせをする日」など、自由にその後のシナリオをイメージするのがよい、という話です。
そしてそこに同席する人たち(秘書なども含め)がこんな人、というイメージが具体的であればあるほどよいのだといいます。
そう頭に浮かぶものが、もしかすると自分がやってみたいことなのかもしれません。

それを踏まえて、今自分にできること、やれることをせいいっぱいやることで道が開けていくといいます。
誰かとくらべてウジウジとしてしまうより、これから広がっていく未来に視点を向けてワクワクしてみませんか?