願いが叶っていないように見せかけて、実はそうでもない話

Q. お客さまで願いが叶いましたとお礼に来る方、何年も何も変わらず願いが叶わないという方と明暗が分かれています。
こういう時どう向き合っていけばいいのでしょうか。

願いが叶っている人とそうでない人

占い師のもとには、日々自分が叶えたいこと、達成したいことをかかえて多くのお客さまが訪れます。
運勢から見えること、カードが訴えていることなどから、今お客さまに必要なお話をされていますよね。

一方でいつまでも願いが叶わず、占い師のもとを訪れ続ける人もいます。
結婚したいのにできない、転職したいけど無理、もうかれこれ◯年もずっとこの状態…
こんな話をきいてしまうと、今度こそどうにかしてあげたいものだ、とたいていの占い師は考えることでしょう。
しかし実は願いが叶っていないわけではない、という説があるのだそうです。

みんなステージアップ、レベルアップしたいはずなのに…?

自己啓発本がコンスタントに売れ続けていることからも、今の自分を変え、新しく生まれ変わりたいとか、次のステージに行きたい、というニーズが長年にわたりあることがわかります。
そしてそれについて述べたブログなども人気になっているほど。
それでも願いが叶っている(ように見える)人とそうでない人とがいます。
なぜこのようなことが起きるのか、ということを考えてみてください。

◯ ただ単に努力をしていない・努力がたりない

本に書いてあったことを読み、そのまま「なるほどなー」で終わらせて行動していない。
読んで自分のものにした「つもり」になっている。

◯ 叶えたい願望に対する本気度がない

言い換えれば覚悟が決まっていない。
どこかふわふわしていたり、あいまいになっていたりする。
= ビジョンが不明確なので叶わない。

たいていこの2パターンがすぐに思い浮かぶのではないでしょうか。
どちらも「あるある! 」と思えるところですね。
しかし中には「よし、やるぞ!! 」と張り切って行動を起こしている(ように見える)にもかかわらず、結果につながっていない方も…。
いったいどうして努力が報われていないのでしょう?

叶っていないわけではなかった!?

実は叶っていないわけではない、というのです。
叶っていないように見えているが、実は叶っていることがあるのだとか。

叶っていない = これまでと何ら変わりはない

というのは見かけの話であり、実は何も変わらないように見えているものの、叶っていることが「ある」とのこと。
どうやら「変わらない」ことで得ているものがある、というお話です。

わかりやすく言うなら、結婚したいのにできない、という場合、

結婚することで自由な時間やお金がなくなるのを避けられる

というような感じでしょうか。
あるいは、

結婚して子供が生まれたら、夜泣きで睡眠不足になることを避けられる

とおっしゃった方もいましたし、

今まわりがみんな独身なので、自分が結婚すると仲間外れになりそうなのを避けられる

と考えた方も。

このように、今までと変わらないでいることでもそれなりに得する(と思い込んでいる)ポイントがあると考えられます。
このポイント部分が、新たな変化よりも大きいために、変化することへの不安や恐れが大きくなってしまっているのですね。

お客さまがどうにも変われない、とお悩みなら「変わらないことで、お客さまはどんな得をしているのだろう」と考えてみてください。
先ほどの例のように、実は手放したくないことや、譲れないこと、こだわっていることなどをガッチリかかえこんでいるのが原因かもしれません。

手放したらどうなる?
こだわりポイントを捨てたら願いは本当に叶わない?

お客さまと対話しながら、今度こそお客さまの願いが希望通りになるように対策を練っていきましょう。