【お客さま素朴なギモン】会社を辞めたいけど難しくて

鑑定中にふとお客さまから寄せられる「素朴なギモン」にフォーカスするシリーズ。
「急に言われても…」とあわてることなく、転ばぬ先の杖的に知っておいて欲しいお話をご紹介していきます。

Q. 仕事の相談をされることがあるのですが、漠然と「辞めたい」とおっしゃる方が多いようです。
辞めたい理由を聞き出して、うまく鑑定につなげるにはどうしたらよいでしょうか。

会社を辞めたくなる時、その理由は…

恋愛と並び、仕事関係も相談内容としては多いものです。
しかしひとくちに会社を辞めたい、ということであっても、何が原因でそう考えるかは多岐にわたっています。

業務がイヤなのか?
職場の人間関係がイヤなのか?
取引先がイヤなのか?
それらの複合的な要因なのか?

何が原因であるかをしっかりおさえることが大前提です。
少なくとも占い師側がここを把握していないと、次の一手がまったく違ってしまうので、適切な鑑定結果を出すことが難しくなってしまいますね。

特に大きな一因を占める「業務がイヤ」系!

業務がイヤだという場合、自分が意図していない人事異動で、やりたくもない仕事をさせられている、とか、自分の仕事にプラスしてよけいな仕事をおしつけられている、といったケースが該当するでしょう。
または自分が希望を出して異動したけれど、実際業務をしてみたら自分が思っていたのとは違っていた、前の方がよかった、ということもあるかもしれません。

「やりたくもない仕事をさせられている」や「よけいな仕事をおしつけられている」場合、本人というよりは会社側の意図が大きいと考えられます。
会社の業績により人手不足で、ひとりが2人分3人分の仕事をしなければいけなかったりすると、当然みんな少なからず疲弊してきます。
そんな時にミスをしたり、うまくできずつまづいたりすると大きなショックを受けてしまい、何も手につかなくなりますね。

今その仕事にこだわる意味があるか、お客さまにたずねてみよう

よく社畜などという言い回しがありますが、そこまでひどくなくとも、あまりに誰かにだけ仕事の配分を多くしているような状態であれば、その会社を辞めようと考えるのは当然といえるでしょう。
奴隷ではないのですから、社員ひとりひとりを一個の人間としてしっかり扱ってくれるところで仕事をしたいものです。

それでもせっかくご指名をいただいたのだからと、懸命に会社に尽くそうとする方がいます。
しかし本当にそれでいいのか、今一度考える時がきたのかもしれません。
そろそろこの問題に真剣に取り組む必要があるのかも、と考えて、鑑定内容を提案してみてはいかがでしょうか。

上の言うことをきいていれば、とりあえずお給料はもらえるでしょう。
特に社員であるならば、会社の損失になるような大事件でも起こさない限りカンタンにクビになることもありません。

しかし今その仕事にこだわる意味は何でしょうか?
明確な理由はあるでしょうか?

おそらく「やらされている感」のある仕事であれば、こういった質問に答えられないかもしれませんね。
答えられないなら、ひょっとすると今の立ち位置を考え直すタイミングである可能性もありそうです。

新人の頃ならば、何でもやらなければならなかったかもしれません。
ですがある程度キャリアを積んだら、自分の気持ちに正直になってもかまわないのです。

自分で選んだ仕事なのに違和感をおぼえる方も…

自分がやりたいと思って始めたのに、こんなはずじゃなかった、と感じるなら、アプローチを変えることで状況が改善する場合があります。
意外に別のやり方の方がスムーズにできた、ということもあるのです。

同じ部門の人に相談してみたり、今ここまでやったんだけど、と進捗を明らかにしてアドバイスを求めたり、お客さまはされているでしょうか
もしかするとここでこんなこときいたら恥ずかしい、などと勝手に考え、何もされていないかもしれません。
自分の意思とはいえ、移籍してきて日が浅いのであれば、うまくできなくて当然なのですが、実は多くの方がまわりにたずねることを躊躇する傾向があるそう。
特に入社してある程度年数がたっていればいるほど、プライドが邪魔をするのか、わからない素振りは見せないというケースがあるといいます。

ちょっとその分野に興味があり、多少の基礎知識はあるという状態であっても、実際にやるとなると勝手が違うこともあります。
せっかくやりたくてうつってきたのであれば、まわりの人と協力しながら自分の力を最大限発揮できるように、勇気を持ってみませんか、と背中を押してあげるのもよいでしょう。

人間関係由来で仕事がイヤになるケースも

社内の人間関係や取引先との関係がイヤな場合、出向や配置転換で改善できるかもしれません。
転職の理由として人間関係をあげる人が少なくないことからも、誰と組んで仕事をしていくか、というのは大きな比重を占める問題といえます。

もちろん人間ですから、みんながみんないい人とは限りませんし、不満があっても口にせず、黙って無難に仕事をこなす人もいるのは事実でしょう。
しかしそういう多少距離をおきながらという状態でも、どうにもこの人とはガマンならない、ということであれば、無理はしない方がよいのです。

また別の考え方をすると、自分の中に人間関係を悪くする因子がある可能性もあります。
この場合、転職を何度繰り返しても人間関係の問題が発生するリスクが高まります。

「この世にはいろいろな人がいる」ということをまず知ることです。
子供の頃や学生時代は好きな人とだけつるんでいればよかったかもしれません。
ですが社会人になるとそういうわけにいかないのです。

多少ぶつかることはあっても、後々わかりあえることもあります。
もちろん最後までわかりあえないこともあるかもしれません。
苦手だと思っていたけど、話してみたら意外に気が合うかも、と再発見することもあり得るのです。
ですので、まずは笑顔で接するようにアドバイスされてもOKです。

接していくうちにこの人とはこういうふうにつきあっていけばいい、ということがわかれば気が楽になるというもの。
人間関係に対して難しく考えすぎていた、ということかもしれません。
それでもやっぱりこの人とはどうしても合わないな、ということであれば、まずは内部で動けないかを上に相談するのも一案です。

上記が複雑にからまるケースも増えている!

上記のような内容が複雑にからまっている場合も、まずはひとつひとつ別なアプローチができないか考えてみるとよいでしょう。

上に相談したり(直属の上司とうまくいっていない場合はその上の方)、社内とはまったく関係ない第三者に話してみることでも違う視点からアドバイスをもらえ、それがヒントになることも。
それでもどうしてもうまくいかない場合、その仕事から羽ばたくタイミングなのかもしれません。

まずは冷静に問題をひもといてから、転職を最後の切り札にしてみる方向ですすめていくのはどうでしょうか。