ルノルマンはもともとゲームだった
人気のルノルマンカードのもとは希望のゲームだった、ということをご存知の方も多いかもいれませんね。
では実際どんな風にプレイをするのか?
今回現代風アレンジ版をプレイするとのお話があり、早速取材してまいりました。
さて希望のゲームですが、18世紀末にヘクテル(ヘヒテル)という方が考案した、すごろくに似たカードゲームだったそうです。
36枚の絵札を6枚ずつ6列に並べ、ダイスを投げながらプレイしていたそうですが、令和になった現在、当時のマス目の内容ではそぐわないということで、今回は現代風アレンジ版でプレイすることになったとか。
今回はカードを並べず、すでにトップ画像のようなシートがひとりひとりに配られていました。
【用意するもの】
通常のダイス2コ
ダイストレイ(プラスチックのダイスをテーブルで振ると意外に音が大きい)
コインに相当するもの
各人のコマに相当するもの
今回はコインの代わりにルチルクォーツのさざれ石を使いました。
このさざれ石がひとりあたり10コずつ配られ、残りはファンド用(銀行資金)とします。
おもちゃのコインを使うなど、お金っぽいものの方が気分があがるかもしれませんね。
なるべく多めに用意しましょう。
いよいよプレイ開始!
ファンド係ひとりを残し、全員がプレイヤーに。
各人のコマは何でもいいので、自分が身につけていたピアスや指輪を使う方もいましたよ。
キャスティングのルノルマンをやる人なら、好きなチャームを使ってもよさそう。
希望のゲームでは、ダイスを振って一番大きな目を出した人からスタートするとありますが、今回は日本らしくじゃんけんで勝った人からのスタートとなりました。
2つのダイスを同時に投げて、トータルの目の分すすんでいきます。
ですので11とか12とか大きめの数が出るとかなり進んだ…ように見えます。
しかしそこが落とし穴。
シートをよく見ていただくとわかりますが、コインを支払わなければいけなかったり、どこかのマス目に戻されたりという「仕掛け」が随所に登場しているのです!
止まりたいラッキーマス目ベスト3
2・クローバー: 全員からコインをもらえる
16・星: コインを6枚ゲット
25・指輪: コインを3枚ゲット
止まりたくない最悪マス目ワースト3
8・棺: 次の自分の番の時に出た目だけ戻る
13・子供: 19のマスまですすめるがコインを5枚払わなくてはいけない
21・山: スタートまで戻される
それぞれ自分のシートで、出た目の分進んだり戻ったりします。
次に自分の番がきた時には、今とまっているマスからスタートするのは通常のすごろくと一緒ですね。
問題はコインを払うマスにばかりとまってしまっていると手持ちコインがなくなってしまうこと。
そうなるとファンド用(銀行資金)から借金をする形となりますので、その場合はいくら借りたのかをメモしておきます。
なお各マス目でプレイヤーからもらったり、プレイヤーが払ったりする表現になっていない場合は、ファンド用(銀行資金)から出し入れをします。
また戻されたりしてとまったマスがコインをもらったり払ったりする内容だった場合は、そこまでのアクションをすることになります。
たとえば11・鞭でとまったら、コインを2枚払い13・子供にすすむ、とあります。
13・子供では19・塔にすすみ、コインを5枚払うとなっています。
19・塔ではコインを2枚払いますので、このルートですと、とまったマスが全部支払いマスになってしまっていて、トータル9枚コインを支払わないといけなくなってしまうのですね。
なかなかゴールできない理由は…
そしてよくシートを見ていただきたいのですが、36・十字架ではなく、ひとつ手前の35・錨がゴールになっています。
仮に今30・ユリにいたとすると、2つのダイスの合計が7以上になってしまえば、36・十字架のマスから折返して戻る形になるのです。
もし30・ユリにいるとするなら、ぴったりの数、つまり2つのダイスの合計が「5」になるか、「7」なら折り返せば錨のマスになるので、この2パターン以外はあがりにならないということ。
そのためなかなかゴールに到達せず、イライラするやらワクワクするやらで、プレイヤーたちはみんな大興奮。
最後の方になると、逆算していくつの目を出せばあがり! と祈るようにプレイする方も…。
今回はわかりやすく「最初に錨のマスに到達した人」が手持ち資金に関係なくあがり、というルールでしたが、あがりが出た時点で一番資金を持っている人が勝ち、というルールにしてもいいし、あがりの順に関係なく、一番資金を持っていない人(借金額が一番多い人)が負け、というルールでもよいようです。
このあたりはいろいろアレンジしてみましょう。
今回の1着商品はチョコレートでした。
すごろくというとどうしても正月モードと考えがちですが、シーズンに関係なく人数が集まったらぜひプレイしてみてください。