【占術迷子さん】最近話題のキッパーカード

自分がどんな占いをしたらいいのかわからない!
今の占術が合ってないみたいなので違うものに変えたい!

そんな占術に迷うみなさんのためのコラムが「占術迷子さんシリーズ」です。

ブログなどで少しずつ見かけるようになったキッパーカード。
日本ではまだまだなじみのないカードかもしれませんが、実は少しずつ手に入るようになってきていて、ゆっくりとですが日本でも話題になってきています

ルノルマンに似ていますが…

カード枚数が36枚なので、ルノルマンの仲間かなと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、まったく別のカードになっています。
モチーフが大きく描かれているところや占い方がルノルマンと非常に似てはいるのですが、一致しているカードは少なめで、ざっと見ても人物を表すカードが多いことに気づかされます。
そのため人間関係や性格についての相談に強いと言われているのですね。

36枚のカードには通し番号とカード名称が記載されているのですが、発祥がドイツなのでドイツ語の名称が書かれているものが多い印象があります。
どうやら19世紀頃にドイツで生まれたらしい、ということはわかっているのですが、日本でも使っている方が少ないので初めてきいた、という方も多いのではないでしょうか。

キッパーとは人の名前!

ちなみにキッパーという名称は、当時著名な占い師であったキッパー夫人が作ったものということで、説明書つきで出版されたことに由来しているそうです。
そしてメジャーでないがゆえに、カードそのものも数種類ほどしか日本では手に入らないらしく、また解説本のようなものも別に発売されていないので、興味はあるけれど使ったことがない、使いこなせる気がしない、ということでスルーしているケースも。
しかしながら逆にこういう占術を身につけることで、他の占い師さんとの差別化ができ、よりお客さまをひきつける可能性はあります

人物の相関関係やイメージに使える!

先ほども申し上げましたが、人物のカードが多いということで、お相手との現状を見たり、職場の人たちの自分に対する印象などに強みを発揮してくれそうです。
ルノルマンではおなじみの子供のカードもありますが、紳士と淑女が「メインパーソン(男)」「メインパーソン(女)」としてカード名になっています。
実はこれ以外に紳士と淑女のカードが存在するのが少しまぎらわしいのですが、これらのカードは中心人物に対してポジティブな影響を与えるカードという位置づけのよう。
他にも嘘つき、裕福な女性、軍人といったユニークなカードも存在しています。

嘘つきはともかくまわりに裕福な人なんていないよ、と感じるかもしれませんが、中には金持ちそうに装っている人もいるでしょう。
そういうイメージで見ていくと、あーあの人のことかな、とイメージしやすくなりますね。
人物以外では「大金を得る」「悲しい知らせ」「プレゼントをもらう」など、引き起こされるもの? がラインナップされているようです。

どんな風に占うの?

さてではこのカードはどのように使うのがよいのでしょうか。
実はキッパーカードにおいてもっとも一般的なスプレッドは「Die grosse Tafel」と呼ばれるもの。
何となく字面からイメージできるかもしれませんが、いわゆる「グランタブロー」のことです。
ルノルマンでおなじみの、9×4もしくは8×4で最後の行に4枚のどちらの形でもかまわないそうです。

キッパーカード特有のスプレッドというのはどうやら存在しないようなので、みなさんの好きなスプレッドでそのまま占って問題なさそうです。
グランタブローが苦手だという方は、3枚引きでもかまいませんし、タロットが得意だという方はヘキサグラムでもよいでしょう。
メジャーでない占術なのですから誰にもわかりません。
お客さまもこういうものだと思ってくれることでしょう。

女性でも手にしやすいサイズ感!

カードは比較的小さめのサイズ感(約9センチ×約6センチなど)で、女性が手にとりやすいものが多いのもうれしいですね。
まずは少ない枚数から、カード1枚1枚を気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。

ちなみに発祥はドイツですが、カード名が英語になっているものも出てきているようです。
ドイツ語はさっぱり、という方は検討されてみるとよいかもしれませんね。
ギルデッド・レヴェリー・ルノルマン」でも知られているCiro Marchetti氏も「Fin de Siecle Kipper」を発表し話題を集めています。
同氏のカードをお使いの方は気に入っていただけるのではないでしょうか。

また電子書籍でキッパーカードの占い方が発売になったとのこと。
気になる方は合わせてチェックしてみてください。