【占い1年生】慣れていない頃にぶつかってしまう、困った質問への対応

多くの”占いを仕事にしたい”人からのリクエストにお応えしてスタートした「占い1年生」シリーズ。
今回はその中より、現場で困った時の対応についてご紹介してまいります。

現場で困ってしまうのはどんな質問なのか?

ある程度占いの現場に慣れてきてもオロオロしてしまうことはありますが、ましてやまだ占いの仕事に不慣れな方が「ぶつかってしまうと困ってしまう質問」とはどんなものなのか、業界の先輩方にお話をうかがってみました。
これから占い関連の求人に応募しようと考えている場合、当然実技試験がからんでくることになりますが、その時にもこういうケースがあるかもしれません。
今後の参考になれば幸いです。

これかこれかこれかで迷う、と選択肢がやたら多いお客さま

基本的には二者択一スプレッドを使うことで、わかりやすくなるかと思いますが、三択以上になる場合はごちゃついてしまいやすいので、選択肢1つに対し2枚ずつ引く(1枚が現状・1枚がアドバイス、1枚が顕在意識・1枚が潜在意識など、組み合わせはいろいろ)というのでもいいですし、タロットとオラクルカード、タロットとジオマンシーなど、異なる2種類の占いから1つずつ出してみる、という方法も。

ズバッとした内容でもかまわないなら、タロットやジオマンシー
あまり強い内容だとびっくりしてしまうような繊細なお客さま相手なら、2種類のオラクルカードを使ってみるなど、お客さまに合わせて選んでもいいですし、お客さまに選んでもらうのでもOK。

初めてのお客さまで、どういうカードがいいかわからない、あるいはお客さま側もこだわりがない場合なら、タロットとオラクルカードなど「はっきり出るもの」と「やさしめに出るもの」を組み合わせてみましょう。

できるかできないかにこだわるお客さま

「この恋愛うまくいくの」「転職したら稼げるの」など、できるかできないかに焦点を合わせてくるお客さまがいらっしゃいます。
実際の現場ではほとんどお断りしていると思われる「当落に関する質問」に近いものがありますね。
要するに試験に受かるか、選挙で当選するか、というような感じです。

正直占いで出せないわけではないのですが、現状占いはご自身がよりよくなるため、幸せになっていくためにどうするか、が焦点になっているので、できるかできないかときかれたら、即答えとしてはYESと言ってよいのです。

ただ本来はYESになるはずなのですが、そうでない方向に進んでしまっている場合や、ご自身の意思とは関係ないところで違う方へ進まされてしまっている場合もあるので、ご自身で自信を持ってYESといえなくなってしまっていることも。
ですからなぜYESになっていないのか、その原因は何かということや、YESにするために今後どうするか、が重要なのですが、どうしてもYESかNOか知りたいと食い下がられた場合には、YESやNOのカードが含まれている、もしくはカードに表記がある「エンジェルアンサーオラクルカード」や「ワークユアライトオラクルカード」、hosi7さんのジオマンシーカードを使ってみるのもひとつの方法です。
また人気の千田歌秋氏の著書「ビブリオマンシー 読むタロット占い: 開いたページに答えがある」にもYES-NOの解釈が紹介されています。
状況に応じ、使ってみてもよいかもしれません。

相手の気持ちなど、その場にいない人について知りたいというお客さま

原則としてその場にいない人のことを占う場合、その方から許可が出ているならばよいのですが、そうでないなら占うべきではありません
昨今のSNSでも、芸能人の方のホロスコープなどを出して占っているケースが散見されますが、業界では問題視する方も多く見られます。

他人のことを勝手に占うことはトラブルの元になりかねませんし、人によっては大きなお世話だと思うことでしょう。
またなかなか人は変わりませんので、占いの結果をもとにこうした方がいいよ、などと言ったところで、何か変わるというものでもありません。
仮にお相手さまが「現状何とも思っていない」などと出た場合はどうでしょう?
お客さまは知ったところで何もできないのではないでしょうか。
むしろ何とか振り向かせようとしつこくしたりして、かえってお相手さまから嫌われてしまうリスクすら出てきてしまいます

繰り返しになりますが、あくまでもご自身がよくなるために占いは利用するものだ、ということを、常に念頭においておいてください。

ただ現状の占いの現場においては「相手の気持ちを知りたい」というお客さまはかなりの数いらっしゃって、なかなかお断りするのが難しくなっています。
その場合は「お相手がどういうイメージで見ているか」を出してみるとよいそう。

気持ちはくるくると変わりやすいですが、イメージはよほどのことがないと変わりません
見られているイメージからどう行動するか、その人のためにどんなことができるのか、につなげていくのはいかがでしょうか。

いずれにしても、落ち着いて対応するように心がけてください。
ビクビクおどおどしていると、必ずお客さまに伝わります
よけいお客さまを不安な気持ちにさせることになってしまいますので、お気に入りの飲み物などをそばにおき、リラックスして鑑定にのぞめるようにしていきましょう。