成功している人、イマイチな人、どん底にいる人。
人生は選択の連続であり、選択の結果今のポジションにいるのです。
しかし思い込みによって誤った選択肢を「選ばされている」こともわかってきています。
前回の記事はこちらです。
成功している人、イマイチな人、どん底にいる人。人生は選択の連続であり、選択の結果今のポジションにいるのです。しかし思い込みによって誤った選択肢を「選ばされている」こともわかってきています。 「この仕事につく」のが当たり前!? […]
代表的な「昭和の思い込み」!?
「女性は結婚して子供を産むのが幸せ」という考え方もありました。
これも思い込みにすぎないといえるでしょう。
こういった考えにとらわれすぎて、「いつ孫を抱けるの」と詰め寄ってしまう、あるいは子供ができないのはどっちに問題があるんだ、と悪者探しを始めてしまうことは誰も幸せにはしません。
結婚しても離婚する方もいますし、なかなか子宝に恵まれないが夫婦ふたりで楽しくやっているよ、なんて方もいます。
結婚しなくても仕事が充実していきいきしている方もいれば、結婚せずに子供を産み、ひとりで育てる決断をする人もいる。
幸せと感じるかどうかはみんなひとりひとり本当は違うものなのです。
しかし何かネガティブなことが起こるたびに「おまえは結婚しないからダメなんだ」「結婚していないとどこか欠陥のある人間だと思われる」などと言われてしまうと、そのうち「結婚さえできれば本当に幸せになれるのか」と考えるようになってしまいます。
お金のあるなしが幸せに直結!?
「金持ちになれば幸せになれる」という考えもどうでしょうか。
お金はあるのになぜか満たされず悶々とされている方もいますし、お金はないけれども毎日楽しそうにしている方もいます。
お金持ちだと認識されているけれど実は借金まみれだったり、普通の会社員だけど借金ゼロで、自分の楽しみのためにお金をつぎこめるケースも。
確かにお金はあった方が、いろいろなところに使うことができ便利なのかもしれません。
ですがお金のありなしと幸せかどうかは、必ずしも直結するものではないことがおわかりいただけると思います。
テレビでも紹介されたわかりやすい「思い込み」
以前こんな実験がありました。
AとBふたつのジュースをコップに入れ、
Aは新製品として来月発売予定のジュース
Bは人気タレントが「うまい!!」と絶賛したジュース
として、選ばれた被検者100人にどちらがおいしいか判定してもらいました。
すると圧倒的にBがおいしいと答えた被検者が多かったのです。
しかし実はAもBも同じものが入っていました。
「名の通った人気タレントがうまいと言っているんだからいいものに違いない」という思い込みが影響していると考えられています。
日本人は行列がお好き!?
また「人気レストランの行列」についても、並んでいるのを見ると「おいしい料理が食べられる店なんだろうな」と感じてついつい並んでしまう、という話をききます。
海外の方にうかがうとあり得ないと苦笑いされるようですので、日本特有なのかもしれませんね。
しかし実際並んで食べてみて「評判通りおいしいお店だったね」と評価する方もいますし、「並んで食べるほどかな…」と感じる方もいたりします。
それなのにいつ行っても行列しているお店というのは不思議と存在します。
他の人がいいと言っているから、あるいは有名な人がおすすめしているから、という理由だけで「=いいに決まっている」と考えてしまうことがそもそもの思い込みであり、他人の判断に自分が流されてしまっていることになります。
つまりご自身の頭で考えていることではない、ということです。
行列店に並んで実際に食べてみて「行列するほどの店なのかなあ」と感じるのは、判断基準が他人でなく自分である、という大きな違いがあります。
みんな同じ考え!?
よく「みんなできると言っている、だからキミもやりなさい」と言って、無理に何かをさせようとするケースを聞きますが「じゃあみんなって誰ですか?」ときいてみると答えられなかったり「みんなって…だからみんなだよ!」と逆ギレされたり。
「みんながそう」だと思い込んでいて、それ以上の理由を考えていなかったり、当たり前に感じていてなぜなのか考えようもしない、他の選択肢の可能性も疑わない…
根拠がない、あるいはその根拠自体が間違っているかもしれないのに、何の疑いもなく確信している、その前提で話をしている、というのが思い込みの最大の特徴であるといえるでしょう。
どうせならポジティブに!
どうせ思い込みを利用するのであれば、ポジティブな部分を利用しましょう。
どうしてもネガティブな思い込みに引きずられてしまう例が多く、思い込み自体にマイナスイメージをお持ちの方もおられるかもしれませんが、根拠のない自信から成功に導いた人がいることを考えれば「人生は自分の信じた通りになる」のは間違いありません。
ですから「たぶん無理だろうな」「こうなるのは一部の人だけ」といったネガティブな思い込みを手放せずにいることで、そういう方向に向かってしまうリスクが高まってしまうのです。
思い込みは途中で手放したり変更したりできるのです。
自分にはできないなどと根拠もなくあきらめるのではなく、自分にならできる、をキーワードに人生を変えていきましょう。
