答えは自分の内側にあることを改めて意識しよう

自分が満たされていないと外に評価を求める

自分の内側が満たされていないと、どうしても外側に評価を求めがちです。
自分に自信が持てないと、外から「いいよ」「ステキだよ」「カッコいいよ」というようなプラスの評価をもらい、バランスをとろうとするのだそうです。

彼氏に愛されていない、とよく占い師に相談に来るお客さまもそうです。
自分の中に愛がたりないために、外からの愛(=彼氏さんからの愛の言葉)をもらおうとするのですね。

自分の内側に、いうなれば「傷」がある人は、それを癒やしきらない限り、ずっとこのような状態を繰り返してしまうのだといいます。
そろそろ内側に目を向ける時ですよ、というメッセージのようにも聞こえます。
この「愛されていない気がする」というようなテーマは、しばしば占いの求人に応募した際の実技試験にも登場します。
なぜそう感じているのか、をよくヒアリングしてから占ってみるといいでしょう。

こんなこと、ありませんでしたか

たとえば子供の頃、クラスにすごい美人のマドンナ的存在の子がいたとしましょう。
クラスの男の子たちはみんないっせいに「その子がかわいい」と評価します。
すると、特に何も言われていなくても、

あの子はかわいい → 自分はあの子じゃない → 自分はブスなんだ

と感じてしまう方がいます。
誰に言われたわけでもなく、自分でただそう思い込んだだけなのかもしれませんが、自分を否定されたような気持ちになってしまったのでしょう。

そして時がたつにつれ、やはり似たようなシチュエーションに何度か遭遇すると、

やっぱり自分はブスなんだ

という思いを強めてしまうことがあるとか。
そして自分で自分を否定してしまう、こんな状態が続くことでどうしようもないもやもや感が、しだいに悲しさや怒りに変化していってしまうのだといいます。

特に理由はないけれども、何だかムカついてしまうとか、とてもつらくてせつない気持ちになる、というような場合、これに似たようなことが内側で起こっていると考えられます。
遠い昔に何らかの形でコンプレックスになってしまったことが、ふとしたことで呼び覚まされて刺激してくる、ということですね。

うまくいかないと外側に原因を求める

そして内側にこの「癒やしきれていない何か」がずっと残っていると、自分を守るために原因を外側に求めるようになるそうです。

学校が悪い
上司が悪い
社会が悪い

というような感じですね。

要するに悪いのは自分ではなく他にある、というようなまとめ方をしがちであるということ。
ですが、先ほども申し上げたように、そうすることで自らを守ろうとするいわば「防御反応」のようなもの。
防御も確かに大切な要素ではありますが、実はこの「心の奥底に隠されている、癒やされきれていない何か」にスポットをあてる時がきた、と考えるのが妥当なのかもしれません。

こんなすっきりしない状態を一生続けていくのですか?
今こそ、この癒やされていない傷をなおす時ではないでしょうか?

繰り返し繰り返し同じことでお悩みになっているお客さまに出会ったら、ぜひそうお声がけをして差し上げてください。
根本原因が解決しない限り、いつまでも苦しむことになってしまうのですから。
もちろん占い師側も同様に、いつも似たようなことで悩んでしまうのであれば、このことを思い出していただきたいのです。

挫折や失敗は成功への足がかり

挫折や失敗の類は、みなさんを痛めつけるために出てきたわけではないといいます。
すべて成功への足がかりのために必要な痛みであると心得ましょう。
ころんだ時のすり傷は時間がたてばだんだん治っていくものですが、心の傷は気づかずにいれば手当が遅れてしまうもの。
今こそあえてこの古傷に向き合ってください。
あの時はこんなことがたりなくてうまくいかなかった、こんな風に考えがおよばなかったからあんなことになってしまった、というように、成長した今だからこそ次の手を考えることができるようになっているはずです。

古傷のせいでもがき苦しんだ、そんな自分を愛おしんであげてください。
そして古傷に向き合う勇気を持てたことを喜ばしく思ってほしいのです。
自分自身が楽しめること、喜ぶようなことを積極的に「ご褒美」として自らに与えてみましょう

また自分が今できる最大限のことを、惜しみなくしていってください。
仕事や恋愛に限らず、何に対してもです。
その充実感で「もう傷つくのはごめんです」というような、ネガティブな感情を洗い流してしまうのです。

一方あの人みたいにキレイじゃないからとか、あんな風に仕事できないからとか、ネガティブな気持ちから失敗を恐れて何もできなくなることがあるようです。
それはかつての失敗や、苦い思い出から生じてくるもの。
あの時失敗したから、と例の「防御反応」が過剰に働いてしまうのです。
しかしあの時からもう時がたち、十分に成長し経験値を積んできています。
ですから同じような展開にはなり得ない! と信じて前に進みましょう。

自分の内側を癒やしきれていますか?

もしもやもやするようなことがあったら、またこの質問を自分にしてみてくださいね。