好転反応について

ヒーリングなどで必ずつきものの好転反応。
いったいどういうものなのかお話していきます。

東洋医学からきた言葉!

好転反応は東洋医学の用語としてもよく知られ、鍼灸治療の時などにも登場します。
つまり必ずしもスピリチュアルジャンルだけに限ったものではないのです。

もともとは悪い部分が治っていく過程において、悪かった部分がさらに悪化したり、体の具合がいきなり悪くなることをさします。
今まで滞っていたものが流れ出すわけですから、実質悪いものが体の中をめぐることになり、結果としてそういった症状が出るのです。

ということは、好転反応 = 回復するという予兆と考えられます。
そう考えるとさほど怖いものではないように思われますね。

現実が変わる時に起こる!?

スピリチュアルな観点からは、こういった好転反応が現実が変わる時におとずれるとされます。
ステージが変わる時、ともいえるかもしれません。

新しい段階に踏み出す時、少なからずこれまでの考え方を捨て、新しい方針を打ち出したり、交友関係を見直したり、といった表向きの変化が生じます。
どうしても次へ進むためには、何かを捨て新たにスペースを作らないと新しいものを取り入れることができません
その「捨てる」というところがつらい、痛みになる、とでもいうのでしょうか、こういったタイミングで不調を感じる方もおられます。

肉体面だけでなく精神面の不調も

何となくやる気が出ない、本当にこれでいいものだろうか、と迷うようになる、といった精神面の不調を感じる方もあれば、体がどことなく調子よくない、といった身体面の不調を感じる方もいらっしゃるようです。
そしてこういう「落ちている時」というのは、どうしてもネガティブなものに引っ張られてしまいがちです。

もうどうせダメかもしれないから、とか、自信がもてない、失敗したらどうしよう、というような気持ちになってしまいやすいのですね。
しかしせっかく上のステージにあがる、あるいはこれまでの自分と違う新しい自分に変われるチャンスがきているというのに、このネガティブなものに強く揺さぶられ、また元の通りのご自身のまま”現状維持”となってしまうケースが増えています。

好転反応か、本当に病気なのかの境目は?

多くのお客さまは、そういった過程がきたり、ヒーリングを受けたりした際に好転反応が起こる、ということを何となくご存知です。
しかし頭ではわかっていながらも、実際好転反応が起こると冷静になれないこともあるとのこと。
まず好転反応は先に述べたように怖いものではない、と認識しましょう。
占い師側がよくわかっておらずオタオタしてしまえば、それは必ずお客さまに伝わってしまいます。

好転反応はマッサージの後にも起こりうることなのだ、ということを知っておく必要がありますが、今はコロナ問題がまだ完全に収束していないこともあり、仮に発熱した場合、感染を疑いパニックになってしまうこともあるといいます。
病院に行く行かないの境目はどのあたりにあるのでしょうか。

まずは頭痛やだるさなど身体的な好転反応についてみていきます。

ご存知のように人間の体には自然治癒力というものがあり、たとえばカゼをひいた時にも、鼻水が出たり咳をしたりして悪いものを出そうとします。
よくヒーリングの後眠くなってしまう、という方がいますが、これも好転反応のひとつですね。
そのためオンラインのヒーリングセッションでは、そのあとおやすみになられてもいいように夜行われることもあるそうです。

また精神面においても感情が高ぶって泣き出してしまったり、考え方が変化したりといったケースがあります。
とりわけふだんから自分を抑えて他人に尽くす傾向がある方は、おさえているものが一気にあふれ出すのでしょう。
しかし何の心配もいりません。
悪いものを出していくために、水分を多めにとりゆっくり休息をとることで、回復を早めることができるでしょう。

特に第六感が強いとか、スピリチュアル方面に興味が高い方、エネルギーに敏感な方は好転反応が強く出る傾向があると言われています。
しかしながら好転反応はさほど長く続くことはなく、おおむね1~2日ほどでだんだん改善していくとのこと。
人によってはそれより長く不調が続くこともあるそうですが、あまりにも長引く場合は医療機関に相談に行くことをおすすめします。

好転反応がどういうものかしっかりおさえよう

好転反応がどういうものかわかっていないと、何かあやしいヒーリング、呪いの類ではないか、などと思われてしまうかもしれません。
まずは先ほども申し上げたように、次のステージに至る過程で起こりうるものである、ということをしっかりおさえましょう。
そして回復した後、自分が運気をアップさせられる可能性が高まっているのだ、と理解することです。
お客さまにヒーリングなどをほどこす場合であっても、次のステップアップのために必要な過程なのである、と心得、きちんとご説明しましょう。

好転反応をへて、どんなふうに変わっていくのかな、とワクワクしながら待ってみてください。
好転反応がどんなものかわかると「これは好転反応に違いない!」とわかるようになり、恐れることなく前に進むことができるようになります。
そしてこういう時には好転反応が来る、ということもわかるようになり、好転反応そのものに慣れてきて、恐れることもなくなるのだといいます。

好転反応はよりよくなるための「いとぐち」であることを改めて意識していくとよいでしょう。
これまで好転反応に対して怖いイメージをお持ちになっていた方も、このメカニズムを知ることで心の準備もできるのではないでしょうか。
恐れずに立ち向かっていきましょう。