最近人気になってきているルノルマンカードですが、通常は36枚ひとそろい、といわれていました。
しかし違う枚数のものもあり、どちらが正式なのか? というお話もききますので、この点について見ていこうと思います。
ルノルマンカードとは何かをおさらい!
そもそもルノルマンカードは18世紀に活躍した伝説の占い師「マドモアゼル・ルノルマン」の名を冠したカードと言われていて、1セットが36枚。
それぞれに何らかのシンボルが描かれているのが特徴で、タロットのように象徴的にいろいろなものが書かれているのとは少し違っています。
もともとはゲーム用だったというのですが、いつしか占い用として使われるようになり現在にいたります。
36枚でないタイプがある!
さて36枚1セットと申し上げましたが、一般的に枚数が違うという認識には2種類あります。
ひとつは主に人物に対するカードが複数枚入っている場合。
もうひとつは36枚とは違うカードが含まれて枚数が増えている場合です。
前者の場合「紳士」「淑女」「子供」のカードが複数枚になっているケースが多いようです。
これにより同性同士の相性(たとえば自分と同性の上司との相性が見たい)や、子供同士の相性、三角関係などを見ることができるのです。
「紳士」と「淑女」が1枚ずつ増えて「38枚」になっているものや、「子供」のカードがさらに増えて「39枚」になっているものについては、好みでカードをチョイスして占いに使えば問題ありません。
一方で通常1番から36番までの数字がカードに記されていますが、37番以降のカードが含まれているのが後者のケースです。
もちろんこちらの場合も「紳士」「淑女」のカードがプラスされており、なおかつオリジナルのカード(ものによりエクストラカードという言い方もあり)が入って枚数が42枚とか54枚という形になっているものが多いようです。
当初は54枚だった!
実際ルノルマンは当初54枚で販売されていたようなのですが、扱いづらいということであまり普及しなかったという背景があります。
その後今メジャーになっている36枚1セットになってから人気になったようです。
54枚版は「グラン・ルノルマン」と呼ばれ、現在の36枚版はそれに対し「プチ・ルノルマン」と呼ばれています。
54枚のバージョンは「グラン・ルノルマン(グラン・ジュー・ド・ルノルマン)」という名前で復刻版が出ているそうです。
1枚のカードに7、8種類のモチーフが描かれているのが大きな特徴で、それぞれに独立した意味があるとされます。
しかもフランス語版とドイツ語版しか解説本もないそうで、業界の方の話でもグラン・ルノルマンは資料が少なくてやりづらい、ということです。
ですので特別興味がある、という方以外はグラン・ルノルマンにこだわる必要はなさそうです。
買ってみたら36枚より多い…
ちなみに37番以降のモチーフについての解説は、書籍やネットなどでも調べることができる他、カードに封入されている冊子などにもキーワード的なものが掲載されています。
よく見ないで多い枚数のものを買ってしまった…ということになってしまっても心配はいりません。
ただし中にはギルデッド・レヴェリー・ルノルマンの拡張版のように、英文の解説を訳さなくてはならない場合もあります。
購入の時は慎重に。
ルノルマンとオラクルの合体タイプ? もある!
一方海外のカード作家の方も枚数の多いルノルマンカードをお作りになられていますが「YES」と「NO」というカードが含まれており、オラクルカードに近い形で占えるようにしたユニークなもの(残念ながらすでに絶版)もあります。
まるで「エンジェルアンサーオラクルカード」との合体みたいなバージョンですね。
このタイプをお持ちであるなら、たとえば「今日積極的に取り入れた方がいいこと3つ」というテーマで、YESのカードをキーカードに3枚引いてみる、といった使い方ができるのです。
逆に「今週遠ざけるべきこと3つ」というテーマでNOのカードをキーカードにする、というのでもOK。
このあたりは自由にアレンジしていけばよろしいかと思います。
まずは36枚がベースになっているものを選ぼう
心配な方はカードの枚数が36枚のものをまずはお選びになるとよいでしょう。
その上で同性同士の関係や三角関係など、複数の人間模様を占う機会が増えたら、人物カードが増えているもの(38ないし39枚)をご用意するのはいかがでしょうか。
カードも消耗品ですし、また気分もありますから2デッキあると安心です。
これらをある程度マスターした上で、さらに好奇心がかきたてられるなら、エクストラカードのあるものに挑戦されるとよいかもしれませんね。