【ルノルマンカードレビュー】ブリティッシュ・ルノルマン

現役占い師が実際に使用しているルノルマンカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はブリティッシュ・ルノルマンを取り上げます。

イギリスがテーマのルノルマン

その名の通りイギリスがテーマになっているルノルマンカード
もちろん伝統的なルノルマンカードのモチーフは踏襲しながら、イギリスらしい雰囲気満載の写真でまとめられています。
イギリス各地で撮影した写真、つまり実際の風景をもとに作られているので、何となくイギリスにいるような気分にさせてくれますね。
なるほどこのカードにはこのモチーフを持ってきましたか、とどれも納得できる絵柄ばかりです。

作者はPrincesa Reina KIYO氏
これまでもルノルマンカードだけでなく、素敵なカードを制作されていますが、どれも人気でなかなか手に入りにくいそうです。
ただカード名が特殊な飾り字体になっているので、少し読み取りづらいというご意見がありました。
そのためカード番号とカード名が頭に入っていない初心者さんは少しとまどうかもしれません。
これから占いの求人に応募しようとしている人であるなら、セカンド占術としてもおすすめなルノルマンですが、カードの読み取りやすさも特に実技試験の場では大切な要素。
見た目だけでは選ばないようにしましょう。

ちなみにこちらのカードデッキの騎手のカードはイギリスらしく競馬場の写真になっていて、他のルノルマンとは雰囲気がずいぶん違います。
魚のカードはフィッシュ&チップス。
これもイギリスならではですね。

気になるサイズ感は?

カードの大きさは約9センチ×約6.4センチとトランプぐらいの大きさになっています。
カード裏面はイギリス国旗をあしらっているので正逆の区別がつかない仕様ですが、基本的にルノルマンカードは正逆とりませんので特に問題はありません。

どんなカード?

カードはごく標準的なルノルマンの構成(36枚)に、家・鳥・庭・ユリ・紳士・淑女のカードがプラスされて42枚組
カードの簡単な意味が書かれたカードも別にプラスされています。
紳士・淑女のカードが2枚ずつあることにより、同性同士の相性も占うことが可能になっています。
同性の上司と部下、友人同士の関係性を見たい時には重宝しそうです。

カード下部に通し番号とカード名がありますが、よくあるトランプマークはありません。
トランプマーク自体はルノルマンの占い結果には関連しませんが、中上級の方でトランプ占いとからめて占う方もおられ、そういう方からするとトランプマークがないことに物足りなさを感じるかもしれません。
みんながみんなどのカードがどのトランプに対応しているか覚えているとは限りませんので、特にトランプマークを意識していないという方は使わなくても大丈夫です。

絶版? で入手困難に

カードの絵柄の上にそのまま通し番号とカード名が印字されていて、枠がない人気のボーダーレス仕様になっているので、絵が大きく楽しめます。
またタロットに慣れている方ですと、他のシンボルなどと無意識のうちに組み合わせて読んだりしていることもあるでしょうが、ルノルマンはモチーフ主体ですから、むしろあまりカード慣れしていない初心者の方が、モチーフをじっくり読んで学んでいく場合にピッタリなカード。
メインのシンボルにだけ集中することができるのです。
まず直感的に、カードから受けるイメージを大切にしてみてください。
どんなものが浮かんできたでしょうか。

少ない枚数ながら、なかなかしっかりした回答を出してくれると評判のルノルマンカード。
これから使ってみようかな、とお考えの方はぜひチェックしてみてください。

ただこちらのカードは現在入手が非常に難しくなっています。
カードの交換会「ペイフォワード」などに出てくるかもしれません。
ご興味のある方はアンテナをしっかり張っておきましょう。