【ルノルマンカードレビュー】ギルデッド・レヴェリー・ルノルマン

現役占い師が実際に使用しているルノルマンカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はギルデッド・レヴェリー・ルノルマンを取り上げます。

現在は「拡張版」が主流!

ピンクの屋根の小さなお家(実際は鳥小屋のようですが)の箱が目印でしたが、現状は拡張版と呼ばれるエクストラ・カードが含まれたセットが主流となっています。
このシリーズは非常に人気があり、勉強会の類に参加するとひとりくらいは必ず持ってきているのです。
実際お使いになられている方におききすると、とてもパワフルでエネルギッシュ、力をもらえると肯定的なお声がきかれます。

メーカーはアメリカのUS GAMES SYSTEMS
老舗メーカーの商品で安心感があります。
イラストは人気アーティストのCiro Marchetti氏
タロットオブドリームス」も手がけていらっしゃいますね。
金縁仕様ですので、大変ゴージャスな雰囲気。
デジタルアーティストが手がけただけあって色彩も豊かです。

気になるサイズ感は?

カードの大きさは約7センチ×約10センチとやや大きめになっています。

カード裏面は正逆の区別がつかない仕様ですが、基本的にルノルマンカードは正逆とりませんので特に問題はありません。

どんなカード?

カードはもともと36枚入りでごく標準的なルノルマンの構成でしたが、現在の拡張版ではエクストラ・カードが8種類(時間・橋・サイコロ・仮面・井戸・コンパス・迷宮・虫メガネ)と鳥・紳士・淑女のカードが1枚ずつプラスされた47枚組
紳士・淑女のカードが2枚ずつあることにより、同性同士の相性などを占うことができるようになっています。

上部に通し番号、トランプマークが下部に入っていますが、カード名が入っておりません
もちろんカードのモチーフで見当はつくでしょうが、初心者の方ではまごついてしまうかもしれません。
またスタンダードな36枚のカードのうち、「花束」が「花」、「ムチ」が「ほうき」、「庭」が「公園」、「分かれ道」が「選択」に変更になっているようで、より広いニュアンスでの解釈がしやすくなっているとのことです。
お手持ちの他のルノルマンカードと比較してみてもおもしろいでしょう。

マグネット入りのしっかりした箱に入っていて、50ページ超の英文解説書が付属していますが、日本語解説が存在しないため翻訳が少し大変かもしれません。
最初の36枚については、他の解説本などでも詳しく知ることができますが、エクストラの8種類が独特であるので、この面で苦労される方もいらっしゃるようです。
中にはもはや翻訳が面倒だからと、エクストラ・カードは一切使わずにやっていますという方も。

人気ゆえに海賊版に注意すべきカード!

いずれにせよ、まずはモチーフを見てリーディングは直感的に、カードから受けるイメージを大切にしてみてください。
どんなものが浮かんできたでしょうか。

カードはつやがある仕様ですが、くっつきすぎることもなく使いやすいという印象を受けます。
しかしながらやはりカードが大きめなので、全部のカードを使うグランタブローでは使いづらいというご意見が多いようです。
特にカフェなどで鑑定をされる場合、見栄えはするが枚数が少ない展開法でないとやりづらいとも。
しかしながらサイズが大きい分絵も大きく、またはっきりした絵柄でもあるので、お客さまに対するウケはよいようです。

そしてこの人気ゆえのことでもありますが、やはり海賊版が出回っているカードでもあります。
サイズ感が小さい、マグネット仕様の箱ではないなど、粗悪なものになっているようです。
購入は信頼のおける店でするようにしてください。