現役占い師が実際に使用しているルノルマンカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はゴールデン・ルノルマン・オラクルを取り上げます。
金箔が上品なルノルマンカード!
昔ながらの伝統的ないわゆる「古典柄」のルノルマンカード。
少しくすんだ色合いに見えますが、ゴールドの装飾が効果的に使われているので大変高級感があります。
しかもよく見ると、このゴールドの部分はドット状になっているのでとても手がこんでいますね。
もとはスイス・AGミュラー社の有名なルノルマンカードだったものを、サイズも改めゴールド装飾したものだそう。
メーカーはおなじみイタリアはLo Scarabeo社。
老舗メーカーの商品で安心感があります。
解説は元編集者・作家・アーティスト・タロット製作者などマルチに活動している、アメリカ在住のLunaea Weatherstone氏。
カードが大きめになっているので、絵柄を楽しみたい方に特に人気になっているようです。
また最初だからシンプルな絵柄で勉強していきたい、という方からも支持されています。
気になるサイズ感は?
カードの大きさは約9センチ×約13センチと、オラクルカードぐらいの大きさ。
カード裏面はかわいらしいキューピッドの姿になっていて、正逆の区別がつく仕様ですが、基本的にルノルマンカードは正逆とりませんので特に問題はありません。
そしてこの裏面の図柄をよく見ると何かに気づきませんか。
そう、大アルカナの世界のカードと雰囲気がそっくりです。
さすがタロット製作者が解説を加えるだけのことがあるなあと納得させられますね。
どんなカード?
カードは36枚入りで、ごく標準的なルノルマンの構成。
通し番号にトランプのマーク、そしてモチーフという伝統的な配置になっています。
カード名が入りませんのでご注意を。
また当然人物カードは複数入っていませんので、同性同士の相性などを占いたい時は別のカードを使うようにしましょう。
さてルノルマンカードというと、通常はトランプくらいの大きさのものが多く、このカードを初めてごらんになった方は驚かれることでしょう。
もっとも「ルノルマン・オラクル」という名前ですので、ルノルマンというよりはオラクルカードのジャンルにメーカー側が入れたかったのかもしれません。
特に紳士・淑女のカードを並べてみると、つながりを感じるような絵柄になっていますね。
恋愛を占うにあたり、この人物カードが向き合う形になるのが好ましいとされていますので、恋愛関連のご相談を受けることが多い方は参考にしてみてください。
実占向きではない!?
カードは比較的なめらかでシャッフルはしやすいのですが、先ほども記載したようにカードが大きめですので、オラクルカードに慣れている方をのぞいては扱いづらいという声が多い印象です。
とりわけルノルマンの醍醐味でもあるグランタブローをしようとする場合、かなりスペースをとってしまいます。
3枚引きくらいまででしたら問題なくできるのではないでしょうか。
どちらかというと実占用ではなく、コレクションアイテム向けなのかもしれません。
1枚引きであれば、オラクルカードと同じように一直線、もしくは馬蹄形にカードを広げ、そこから引くという形がよいでしょう。
リーディングは直感的に、カードから受けるイメージを大切にしてみてください。
どんなものが浮かんできたでしょうか。
仮にカードから受けるイメージと、解説書の内容に違いがあるようであれば、ご自身の直感を大切にしてみてくださいね。
少ない枚数ながら、なかなかしっかりした回答を出してくれると評判のルノルマンカード。
これから使ってみようかな、とお考えの方は練習用として購入されてもよいかもしれませんよ。