現役占い師が実際に使用しているルノルマンカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はザ・グリーン・ルノルマンを取り上げます。
森の住人になった気分で…
みずみずしい緑の外箱が清涼感を与えてくれます。
海外のタロットでもしばしば見られる、引き出しタイプの外箱がユニーク。
箱をあけるとそこはまるで森の中のおとぎの世界。
動物たちや妖精たちが楽しそうに過ごす、夢のような空間をイメージさせてくれます。
森の国に自分が入ったところを想像してみてください。
森に住むいろいろな生き物と、楽しくにぎやかに過ごせそうな気がしませんか?
こちらはÉdition Bussièreというところが発行したカードで、イラストはAngelique Voyance氏の担当。
以前とても人気になっていたカードでしたが、一時絶版になったのか、どこを探してもないという状態が続いていました。
2023年になってルノルマンファン待望の再販となったようですよ。
気になるサイズ感は?
カードの大きさは約6センチ×約9センチとトランプくらいの大きさ。
大きすぎず、小さすぎず、シャッフルする時もやりやすいでしょう。
ちなみにカード裏面は正逆の区別がつく仕様ですが、基本的にルノルマンカードは正逆とりませんので特に問題はありません。
どんなカード?
カードはごく標準的なルノルマンの構成(36枚)。
したがって同性同士の相性などを占いたい場合には他のカードを利用するようにしましょう。
上部左に通し番号、右上部にトランプマーク(マークの中に数字などが入るスタイル)がありますが、カード名はありません。
そのためまだ覚えたてで、数字とカード名が一致していない場合、まごつくことがあるかもしれません。
最近人気の枠がないボーダーレスのデザインなので、絵が大きく楽しめるのはうれしいポイント。
なお「グリーン・ルノルマン」という名前の通り、全体的には緑が多い印象ではありますが、中には夕暮れ時と思われるような背景であったり、ややダークになっていて、あまりニュアンスがよくないのかな、と予感させるようなところもありますので、グランタブローで全部のカードを並べた時に一本調子にならず、メリハリがあります。
イラスト系というよりは、写真に近い緻密なタッチになっているので、実占用に使わない場合でも飾っておきたくなる魅力を持っているカード。
ガイドブックは含まれておらず、カードと同じサイズのキーワードカードや作者の紹介カードが代わりに入っているのですが、すべてフランス語で記載されています。
残念ながらオラクルカードなどによくある「日本語解説版」が存在しないため、フランス語ときいて尻込みしてしまう方もおられるかもしれませんが、ルノルマンカードの場合モチーフは共通になっていますから、フランス語がわからなかったとしても、他のルノルマンの解説書などで「何番は何のカード、こんな意味合い」という理解はできることでしょう。
最近では翻訳ソフトの精度もあがったことですし、以前よりは気軽に翻訳しながら読むことができるようになりましたので、作者が伝えたいことをしっかりおさえたい、と考える方は翻訳を面倒がらず、Googleレンズなどで調べてみませんか。
驚くことにフランス語のみで、英語での説明もないカードでありながら、価格が3000円台と良心的であるため非常に人気があります。
オラクルカードより初心者にやさしく使いやすいのがルノルマンのよさ。
ひと通り意味がわかっている中級者以上の方なら、セカンドデッキとしてもおすすめ。
やや反りが気になるが使いやすいカード!
カードは比較的しっかりしており、シャッフルもしやすい、サイズ的にも持ち運びやすく使いやすい、という印象を受けます。
ただ若干反りやすいところもあるようですから、保管の際は気をつけた方がよいかもしれません。
特にカフェなどで鑑定をされる場合、このぐらいのサイズのものがあると重宝するでしょう。
あまり見かけないデザインですので注目度も高そう。
ただしルノルマンの醍醐味であるグランタブローを行う場合、スペースによっては重ねないと少し横幅がはみ出してしまうこともあるようです。
サイズ感にはご注意ください。
他の方とかぶらない、あまり見かけない雰囲気のあるカードが好みの方向け。
こちらで購入できます。