【ルノルマンカードレビュー】ルノルマン・ヴィンテージカード

現役占い師が実際に使用しているルノルマンカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はルノルマン・ヴィンテージカードを取り上げます。

100年前のカードを復刻!?

100年前の古典カードを復刻、というふれこみ。
ルノルマンカードとしてはベーシックな、モチーフ・通し番号・トランプマークの三拍子がそろっています
しかもしっかりした解説書が付属しているので、一見すると安心感があります。

作者はローラ・トゥアン氏ですが、監修を鏡リュウジ氏が行っており、もちろん解説書も日本語なので、面倒な翻訳の手間がないのはありがたいポイント。

気になるサイズ感は?

カードの大きさは約8センチ×約12センチと、オラクルカード並みのサイズ感。
通常のルノルマンカードですと、トランプくらいの大きさが主流のため、初めてご覧になる方はびっくりされるかもしれません。
また基本的にルノルマンカードは正逆とりませんが、こちらは逆位置を採用しているため、人によってはルノルマンにあらずと否定されていることもあるようです。

どんなカード?

カードはごく標準的なルノルマンの構成(36枚)
そのため同性同士の相性などを占いたい時は別のカードを使うようにしてください。

カードのモチーフなどのレイアウトとしては比較的スタンダードなのですが、カード名の記載がありません
そのためルノルマンを扱い始めの初心者さんは、カードによりまごついてしまうかもしれませんね。

ルノルマンカードの簡単な説明から各カードの解説に続いていくのですが、ユニークなのはこのカードの取り扱い方法です。

カードの清め方については初めてカードを使う前の1回だけ、冬至の日(まさに今日! )もしくは12/26から1/6までが最適とあります。
つまり購入時期がよくないと、しばらくの間カードを使うことができないのです。

Keiko氏の「パワーウィッシュ アクティベイティング・カード」は新月か満月の日に使い始めるとされているようですが、それよりもさらに時期が限られてしまいますね。

さらにこの清めかた、日程だけではなく手順も煩雑
テーブルクロスの色が指定されていたり、用意するものが他にも何種類かあるため、なかなか本格的ながら面倒に感じるかもしれません。

カードが大きすぎる、時期が限られている、清めの儀式が大げさであるなど、使いづらいと感じる方が他のカードにくらべると多い印象を受けます。
それだけではなく、この解説書で紹介されているスプレッドが独自色が強いとされているので、カードの絵柄目当てでないなら使わない方がいい、という厳しいご指摘も。

ルノルマンの逆位置については、逆位置を採用する方がタロットと同様に深く読める、というのが推進派のご意見のようなのですが、とっつきづらいと感じるのであれば、潔く他のカードにするか、逆位置を採用せずに使うのがよさそうですね。

最近主流のボーダーレスタイプのカードではありませんが、カードそのものの大きさがありますから、絵が大きく楽しめるようになっています。
時期読みやアドバイスについても書かれているので、気になった方はチェックしてみてください。

グランタブローには不向きなサイズ感!

いずれにせよ、まずはモチーフを見てリーディングは直感的に、カードから受けるイメージを大切にしてみましょう。
どんなものが浮かんできたでしょうか。

結局のところ、カードがオラクルカードレベルになってしまうので、特にカフェなどで鑑定をされる場合は扱いにくいかもしれませんね。
グランタブローで使うには相当スペースが必要になってしまいます。
どちらかというとお家での鑑定用、もしくは少ない枚数での展開専用にするイメージでしょうか。
絵柄が気に入った方は、ご自身の用途に合わせてカードの使い分けをする形でもよいでしょう。