【ルノルマンカードレビュー】ペイガン・ルノルマン

現役占い師が実際に使用しているルノルマンカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はペイガン・ルノルマンを取り上げます。

はっきりした色味が魅力!

はっきりしたカラーリングが印象的なルノルマンカード。
タイトルにある「ペイガン」とはキリスト教徒から見た「異教徒」という意味で、今カードではペイガンだけではなくウイッカ(古代の多神教的信仰、とりわけ女神崇拝を復活させた、とする新しい宗教)のニュアンスも含めているので、他のカードにくらべると魔術色が強めになっています。
現代の魔女にあこがれる、いにしえの魔術信仰に興味がある、という方にはピッタリです。
メーカーはおなじみイタリアはLo Scarabeo社
老舗メーカーの商品で安心感があります。

気になるサイズ感は?

カードの大きさは約9センチ×約13センチと、オラクルカード並みのサイズ感。
カード裏面は正逆の区別がつく仕様ですが、基本的にルノルマンカードは正逆とりませんので特に問題はありません。

どんなカード?

カードはごく標準的なルノルマンの構成(36枚)に紳士・淑女のカードが1枚ずつプラスされた38枚組
人物カードが複数あることで同性同士の相性などを占うことができるようになっています。

上部センターにトランプの絵柄、上部の左右に通し番号、センターにモチーフがあるという、比較的スタンダードなレイアウトになっていますが、カード名の記載はなし
そのためルノルマンを扱い始めの初心者さんは、カードによりまごついてしまうかもしれません。
また占いの仕事をするにあたり、いくらかでも覚えることが少ない方がよいということでルノルマンを視野に入れる方もいるかもしれませんが、最初はカード名の入っているものを選ばれる方がよいでしょう。

魔術色を強めに打ち出しているがゆえに、一般的なカードの絵柄と多少違いが見られます。
しかし全体的に枠がない、いわゆるボーダーレスタイプのカードになっていますので、絵が大きく楽しめるようになっています。
ただこれから占い関連の求人に応募しようと考えている方で、電話占いなど「お客さまに絵柄が見えない方法」で鑑定するつもりであるなら、カードの大きさはそれほど関係ないかもしれません。

130ページ弱の英語をはじめとする多言語解説書が付属していますが、日本語は含まれておりません
英語が苦手な方からすれば、日本語解説が存在しないと翻訳に時間をとられてしまい大変かもしれません。
ベースの36枚については、日本語で出版されている他の解説本などでも詳しく知ることができますので参考にしてみてください。

ベーシックなルノルマンカードをお持ちの方でしたら、それぞれのカードの絵柄を見比べてみるのもおもしろそうです。
たとえば2番のクローバーのカードでは、アカツメクサ(ムラサキツメクサ)の花と思われるお花が描かれていますが、これがアカツメクサであるということがわからないと花束のカードかと思ってしまう人もいるかもしれません。
カラーリングの関係で、どうしても葉より花に目がいってしまうせいでしょう。
そしてアカツメクサの別名が赤「クローバー」である、ということも、知らない人には伝わりづらいです。
そういう意味でもある程度知識のある方が使われる方が好ましいイメージですね。

大きすぎるのでやや使いづらいか

いずれにせよ、まずはモチーフを見てリーディングは直感的に、カードから受けるイメージを大切にしてみてください。
どんなものが浮かんできたでしょうか。

カードがオラクルカードレベルになってしまうので、特にカフェなどで鑑定をされる場合は扱いにくいかもしれませんね。
グランタブローで使うには相当スペースが必要になってしまいます。
どちらかというとお家での鑑定用、もしくは少ない枚数での展開専用にするイメージでしょうか。

しかしながら動画で鑑定されている方は、カードが大きいとお客さまも見やすくなるので好ましいと感じるようです。
ご自身の用途に合わせてカードの使い分けをする形でもよいでしょう。

コチラで購入できます。