【占術迷子さん】じわじわきている新種の占い~リソマンシー編~

自分がどんな占いをしたらいいのかわからない!
今の占術が合ってないみたいなので違うものに変えたい!

そんな占術に迷うみなさんのためのコラムが「占術迷子さんシリーズ」です。

占いサイトに登録する時、あるいは個人で占いのサイトを立ち上げたい時、やっている人が多いものを選ぶか、ややマイナーなものを選んで注目を集めるか、悩む方もおられると思います。
またはまだ占い師になりたいと思いながらも、何を占術としたらよいか困っている方もいらっしゃいますよね。
今回はやっている人が少ないけれども、最近じわじわ注目を集める占い「リソマンシー」についてご紹介いたします。

石を投げて占う!

リソマンシーとは石占いのこと。
ギリシャ語でlithos(リソ)=石、mancy(マンシー)=占いということです。
つまり「mancy」がついていると、「その前にあるもの」を使った占い、というニュアンスであることがわかります。

ルーン占いも石を使っていますが、これとは少し系統が違うようですね。
リソマンシーの場合、マットの上に石を投げて行う形がメジャーになっています。
非常にシンプルであり、また古来からある占いということで最近注目され始めています。
投げるとはいいますが、実際は石を両手のひらで包みこむようにゆらして混ぜ、占う内容を思い浮かべながらマットの上に「落とす」形です。

日本リソマンシー占術普及協会さんでは、無地のマットに正絹の組紐で作った円を重ね、その中に投げ入れて占う形式らしいのですが、最近では占い師さんが独自に作ったリーディングマットがSNSなどで話題になっています。

ホロスコープのように数字や星座が並んでいたり、ルーン文字や方角、月齢などが書かれているもの、タロットの絵柄が載っているものなのど、なかなかのユニークぶり。
いろんな事象を占いたい、という場合はこういったさまざまな情報が入ったマットをお求めになるといいかもしれません。

一方使用する石の方ですが、基本的にはタンブルと呼ばれる小さな石を使う方が多いようです。
できれば大きさや重さは投げた時に影響があるので、なるべくそろえた方が好ましいとされます。

使う石の数は13とされていて、なぜ13なのかといえば、惑星7つ+家庭、人生などの事象6つで占うから、魔女といえば13だ、など、他にもさまざまな理由があるようです。
また13コにこだわらず、シンプルにいくつかの石だけを使う、という方もおられ、最近ではかなり自由度が高くなっているように感じます。

こんなふうにシンプルに占える

たとえば三角関係で悩んでいる方が、自分とライバルとの優劣関係や、まわりがどう感じているか、というお悩みの場合、

自分: ピンク
彼氏: 青
ライバル: 黄色
周囲: 黒

の4つの石を投げて占う、という方法もあるのです。

ベーシックなやり方のひとつには、石にそれぞれ太陽の石、月の石など決めておき、まとめて投げて占星術のホロスコープのように位置関係を見て占うというものがあります。
この場合は13コの石をすべて利用するようです。

先ほどのいろいろな情報が入ったリーディングマットを使用する時には、すでにホロスコープの枠などが記載されているので、いくつかの石だけを使い、シンプルに位置関係を見たりすることもできます。
どちらの方式を選ぶかはお好みでよろしいでしょう。

さて先ほどの三角関係のお悩みの場合、ピンクと青の位置関係(=自分と彼氏の位置関係)黄色と青の位置関係(=ライバルと彼氏の位置関係)などにより判定をしていきます。
たとえばピンクの方が黄色より青に近ければ、自分の方が近い関係と読むことができますし、逆であればライバルの方が近くなっていると判断できます。
また周囲を表す黒が自分の方に近い場合は、味方になってくれる可能性が高まると考えられます。

ちなみにそれぞれの石が落ちた位置に、マットのどんなモチーフがあるか、というのもリーディングのポイントになるそうです。
数字のところに落ちたのであれば、日付や数秘術と関連づけて読むことができますし、惑星の部分に落ちた場合には占星術の知識を使うことができるのです。

複数の占術とからめて深く読める!

複数の内容を合わせて深く読めるというのが、これらのマットを使う醍醐味でもありますが、シンプルに読みたい場合は、ベーシックに13コの石の意味をしっかりとおさえて鑑定していく方法がおすすめです。
なおこの13コの石をすべて使うパターンにおいても、落ちた石の形がルーン文字の○○に見える、とか何座のマークに見える、といった「見立て」を使い深く読むこともできます
そういう意味でもかなり自由度が高く、特に想像力の高い方やひらめき・インスピレーションにたけている方は向いているといえるかもしれません。
実際の鑑定現場ではまだリソマンシーの使い手が少ないため、これから学んでおけば占い師デビューした後も目立てる可能性があります。
イベントで占いをする場合もカラフルで映えますのでおすすめです。
これから占いの求人に応募する際の実技試験でも、対面形式なら目を引くこと間違いなしです。

なるべく硬度の高い石を選ぼう

最近話題になっているミネラルショーなどで、気に入った石を使い、リソマンシーを楽しんでいる、という方もおられるようです。
太陽の石は黄色っぽいもの、月の石は白っぽいもの、などで選ぶ方もいれば、色がかぶらないようにいろいろなカラーの石を集めて使っている方や、そのへんで拾ってきた石を使っている、海岸で拾った小さめの貝殻を使っている、という方もおられました。
ご自身のやりやすい方法を採用してよさそうですね。
ただどうしてもやわらかいマットにとはいえ、投げるわけですから、あまり硬度の低い石(フローライトなど)は避けた方が賢明です。
水晶あたりで硬度7くらいになりますので参考にしてください。

道具をそろえる手間がありますが、石をながめていると癒やされる、もともとパワーストーンが好き、とお考えの方は、占術のひとつとして選んでみてはいかがでしょう。