鑑定中にふとお客さまから寄せられる「素朴なギモン」にフォーカスするシリーズ。
「急に言われても…」とあわてることなく、転ばぬ先の杖的に知っておいて欲しいお話をご紹介していきます。
Q. とにかく何をやっても長続きしないし、1年の目標を年明けに立てても達成できません。
こんなどうしようもないダメ人間から脱出するにはどうしたらいいですか?
誰がダメと判断しているのか?
何をしても三日坊主、会社で年度の目標を出せと言われるけれど達成できていない、自分はどうしようもないダメ人間なんだ、というお悩みの声。
確かによくきこえてくるお話ですね。
しかし本当にダメ人間などというものが存在するのでしょうか?
そもそもダメかそうでないかは誰が判断しているのでしょうか?
何を基準にした判定でしょうか?
このようにつきつめていくとおわかりになるでしょう。
自分で自分の価値観のもとに、ダメかそうでないかを判定しているのです。
ではなぜ「ダメ」という判定をしているのか。
きいてみると「やろうとしても続かない」「つい理由をつけて休んでしまう」「一生懸命やってみたけどハシにも棒にもかからなかった」という意見が多いようです。
たとえば毎日ジョギングする、と決めたのに、雨が降って1日休んだらもうやるのがイヤになってしまった、という例。
きいてみるとそもそもジョギングがあまり得意ではない、好きではない、でもまわりがやっているからやってみようと思った、というのですね。
イヤなことを無理やりしようとしているから続かないのではないでしょうか?
それなら1日1回伸びをする(こういう動画があるのだそうです)、くらいのレベルなら続けられそうです。
自分ができること、得意なことを続ける方が人間やりやすいものです。
やってみたけど成果が得られない…
やってみたけど成果が得られなかった、という方はそもそもの目標が高すぎる可能性があります。
たとえば1ヶ月で10キロ痩せる、という目標をたてた場合、かなりストイックにがんばらないといけません。
ですが1ヶ月に1キロ痩せる、なら少しの努力で可能なレベルになります。
ブログに記録として残すことで、同じように挑戦しようとしている方の背中を押すことにもなるかもしれません。
そのうち「このブログを見てがんばったら私も達成できました」「勇気をもらえました」というようなコメントがついて、さらにモチベーションがあがる可能性も。
完璧主義すぎてもうまくいかない
やるなら完璧にしないといけないとか、少しでもミスがあるのはよくないとか、どうもそういう風潮が人々の中に刷り込まれているようです。
しかし人間ですから、全知全能の神とはちがい不完全であって当然。
多少のほころびはご愛嬌、と思うようにしましょう。
仕事で納期がかかわっていると、どうしてもきっちりしたものを出したい、というお気持ちはあるかもしれません。
ですが、どうしても納期に間に合いそうにない、という状況なら8割くらいの仕上がりでも提出してみてはいかがですか。
意外にこれでいいよということになるかもしれませんし「ちょっとここだけ直してもらっていいかな」というカンタンな手直しですむ可能性だってあるのです。
部品に不具合があって組む時間が短くなってしまったとか、担当者が具合が悪くなり仕事を休むことになったとか、世の中いろんなアクシデントがあります。
やる気だけがあっても意味がない。
だから全部が全部完璧なんて難しいのです。
最初から完璧なものを出すことも、できないことではないかもしれません。
しかしあまりにもレベルの高いものを出してしまうと、それ以降も高いレベルを要求され続けます。
人間は現状に満足せず、さらにいいものを求め続けるからです。
それでいいものが出せない、となると挫折してしまいがちです。
そこで立ち止まって動けなくなってしまうこともあり得ます。
ですから最終的に完璧なものを目指していけばいい、というスタンスでいるのが正解。
占いがうまくなったら占いの求人に応募しよう、と思うよりも、まずは応募し実技試験などに慣れていくことで、こうすればもっとよくなるかも、と修正していけばOKなのです。
これを続けていくことで成功する可能性があがっていくのですから。
がんばることは確かに素晴らしいことではあります。
しかしながらそれがストレスになってしまっては意味がありません。
気負いすぎることのないようにがんばってみてください。