占いを学ぶハードルは下がっているのに…
多くの占い講座がオンライン、対面ともにあって、好みの講座を全国どこからでも選べ、学ぶことができる時代になりました。
子育てをしながらでも、介護をしながらでも、オンラインであればできますし、リアルタイムで参加できなくても、アーカイブ配信があれば、好きな時間に復習することも可能です。
しかし大半の占い師さんが、講座に出た後のモチベーションが続かない、と悩んでいるようです。
学んだ「その時」はよかったが
初めての内容でも、ブラッシュアップ講座であっても、あるいは資格取得がからんだものであっても、その最中は全神経を研ぎ澄ませて、しっかりメモをとって学習しているのに、終わってしばらくすると、まるで熱が冷めたように今までの自分に戻ってしまっている、あの情熱はどこにいったのだろうか、ということなのですね。
きいてみると、ひとりふたりではないようです。
けっこう大多数の人が似たようなことで悩んでいるよう。
ただ口に出せないだけなのかもしれません。
モチベーションが保てないのはいたって普通!?
しかしながら業界の人に話をきいてみると、どうやらそれはいたって普通のことであるらしいのです。
たとえば勉強会でも講習会でも、基本的には日時・時間が決まっていて、定員もあります。
つまりその時その時間、その定員内に申し込めた人だけが参加できる形、すなわち運が関係してきます。
その時同じような運の人が集まってきている「特別な場面」になるということですね。
この時に集まった講師と生徒たちは、同じ波動でつながっている、などという表現もあるくらいです。
つまり「当たり前」ではない空間だということ。
当たり前ではない空間で、ひょっとすると一期一会かもしれないメンバーが集まって、ひとつのテーマを掘り下げながら学んで行く、これはかなりのレアケースであるといえるでしょう。
仮にいつも同じメンバーが集う定例会のような勉強会であったとしても、やはり集まるのは当たり前ではないのです。
人間ですから、いろいろ都合もありますし、自分以外の、たとえば家族の都合で動けなくなることもある、にもかかわらず集まることができる、というのはある意味奇跡的なことです。
さまざまな奇跡が重なって、みんなが集まることができる。
テンションが高まってしまうのも当然のなりゆきです。
まるで潮が引いていくように…
ところが終了してしまえば、その後には「いつもの日々」が待っているだけです。
同じ時間に起き、同じ時間に仕事を始め、同じ時間に食事をとり、同じ時間に眠くなってくる、何のひねりもおもしろみもない、ごくごく「当たり前」の日々。
この差がモチベーションを下げる要因といえます。
モチベーションが下がることなく学べる人もいる!
一方で勉強会の後、どんどんレベルアップしていく人もいます。
他の勉強会にも顔を出し、苦手な分野にも余裕があれば挑戦したりもしています。
どうしてそんなにもやる気まんまんでいられるのでしょう。
先ほどモチベーションが下がってしまうのは「いたって普通」であると申し上げました。
そこから考えるとモチベーションを維持してレベルアップしていこうとしている人も、その人にとってはそれが「いたって普通」ということになります。
すなわち今モチベーションが下がって、いつも通りの毎日にうんざりしながら過ごしている人であっても、その人たちと同じようにモチベーションを保つ状態が普通になればよいのです。
毎日歯みがきをするように、普通にさらっとやれるようになればOK。
ですが、ほとんどの方は習慣になるまでに個人差があり、習慣化する前にいつの間にかやめてしまうのです。
それが「何だ、勉強したのに実になってないな、自分ダメなやつだな」になり、がんばろうという意識がだんだん薄れていってしまうわけです。
今度こそ学びを習慣化するには?
たびたびおもしろそうな講座があるな、と思うと申し込みをするけれど、結局このようなループの繰り返しで「今度こそは」と思いつつ、また今までのようにやることができない、そして自己嫌悪という流れになります。
では今度こそ習慣化するにはどうすればよいのでしょうか。
勉強会に行ったら、そこで知り合った人たちと仲良くなり、情報交換をする機会を作ってみてください。
もしその会にグループLINEでもあればベターです。
SNSのアカウントもお互いフォローすることで、情報の共有ができます。
今日はこんなイベントに行って、こんなカードで占いました、という投稿に「そのカードはどこで買えるの?」など、ささいなコメントから始め、次の勉強会のテーマはこれこれ、では何の本を読んでおくのがいいか、といった問題提起なども活発に行うようにします。
ひとりでがんばらないことがカギだった!!
よく金持ちになりたいなら金持ちとつきあえ、などと言いますよね。
モチベーションを高く保ちたいなら、モチベーションがそもそも高い人とつきあうか、モチベーションが高かった時に知り合った人とまめにやりとりするのがおすすめです。
できればその時の講師ともつながって、積極的に次の勉強会情報を引き出したり、講師が本を出すレベルの人であれば、その本の出版記念イベントなどにも参加してみます。
やはり仲間がいるのといないのでは違いが大きいのです。
モチベーションが保てないという方は、ひとりでがんばっている方が大多数。
ということは、仲間を作るだけでも今までの状態から抜け出すチャンスができるということです。
自分がこうありたい、と思うなら、同じ方向を向いている人と伴走しながらがんばっていくイメージですすんでみましょう。
それが新しい「当たり前」になればよいのです。