思い込みから洗脳へ! ~あなたをダメにする思い込み~

人間生きていると悩みはつきない、などと言われますが、実は単なる思い込みが徐々に洗脳のような状態になって、さらに悩みが増やされている、という考え方があるそうです。
それにより悩みがつきない状態になってしまっては、どんどん自分はダメだとネガティブなモードに陥ってしまうでしょう。
ではどうすればそういう状況を避けることができるのでしょうか。

コンプレックスが刺激されると…

よくあるのが誰しも少なからず持っているコンプレックス由来のもの。
学歴によるものや容姿によるものなどわかりやすいパターンから、無意識にこれを受け取ってはいけないとか、こうなってはいけないとか、条件反射のように考えてしまう、といったものまでさまざま。
たとえばマッチングアプリでメールをもらった場合に、すごい美人とかイケメンとかからだったりすると

「どうしてこんな人がアプローチしてくるんだろう」
「誰かと間違えているんじゃないだろうか」
「どう考えても釣り合うはずないし」

などと考えてしまいます。
自分が高卒で相手が大卒・院卒だったりすると、

「話が合うはずないよね」
「何かの嫌がらせかな」
「マウントしたいのか?」

と感じてしまったりすることも。
仮に相手が好意的な雰囲気で近寄ってきた場合であっても、このようにネガティブな思考が出てきてしまうのです。

ネガティブワードのオンパレード!

また一見スタイルがよさそうな若い女性が特定保健用飲料を飲んでいたり、まわりからスタイルがよくていいねと言われているのに、自分はデブだと感じていたり、スタイルが悪い、もっと痩せないといけない、といった気持ちになるのも同様です。
つきあっていた人とうまくいかなくなると自分のせいだと思ったり、自分に価値がないから、仕方がないからとまとめてしまうのも同じ部類といえるでしょう。

さてこれらを順に見ていくと、いずれも自分をプラスに見ていないイメージのワードが並んでいることがわかります。
相手がことごとくマウントしてくるとか、揶揄し続けてきた結果卑屈になってしまう、というのならまだわかりやすいのですが、実際問題そうではなく、まるで連想ゲームのように、こうきたらネガティブ反応、という思考回路ができあがっているかのようです。
心のどこかに「自分には価値がない」という思い込みが見られるのが原因でしょう。

絶対的に価値がない! になぜ変わってしまう?

それではなぜ「価値がない」といえるのでしょうか?
しかも「これは絶対的な真実である」というような含みすら感じられます
以前も申し上げたように、こういった思い込みが潜在意識に刷り込まれていると、ここぞという時に表面化してきてしまいます。
そうなると「自分には絶対的に価値がない状況」を引き寄せやすくなってしまうのです。
そうなるとその状況が長く続きますから「ああやっぱりね」と納得してしまい、状況を改善しようとしなくなる…という悪循環に陥ってしまうことになります。

しかもこの考えが長く続いていくと「自分よりイケていない人」を探して底辺の立場から脱しようとするので、似たような立場の人を攻撃しやすい傾向があることがわかっています。
「何だ、あいつデブじゃん」と批判するというのは、自分がデブであると思い込んでいるということなのですね。
そもそも「恰幅がいい」「ふくよか」「ぽっちゃり」など他の表現もあり、それらが好意的に受け入れられているという現実もありながら、「デブ」というワードは非常に否定的かつ攻撃的なイメージです。
もしかすると「デブじゃん」と批判された相手は、まわりからは「ふくよかでかわいらしい」というイメージで見られているのかもしれません。
となると「デブ」というワードで批判してみても、その時に言った人間が一瞬すっきりするだけで、状況が変化するわけでもなく、結果また他の似たような人間を批判し続ける形となることでしょう。
これでは批判病から逃れることはできません。
この悪習慣を変えない限り、幸せからはどんどん縁遠くなってしまいます。

次回は思い込みから洗脳へと向かうメカニズムについて考えてまいります。