【オラクルカードレビュー】Black Moon Astrology Cards

現役占い師が実際に使用しているオラクルカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はBlack Moon Astrology Cardsを取り上げます。

アストロダイス利用者にも大人気!

幻想的な宇宙を彷彿とさせる美しい外箱が印象的。
宇宙や銀河が好きな方でしたら思わず手にとってしまうかもしれませんね。
惑星や星座、ハウスなどのカードで構成されているので、アストロダイスを扱う方にも愛用者が多いそう。

これまでも占星術系のオラクルカードは発表されていました。
ムーンオロジーオラクルカード」のように、月ベースのものや「スタークリームアストロロジーカード」のように、アストロダイスのカード版になっているものなど、どれも個性的でおもしろい作品。
特に後者はこれまでありそうでなかった「アストロダイスがそのままカードになったような」作品であり、いわゆる卜術系の占いをメインにしている方で、占星術もやっていきたいという場合に、同じカードという形状であるため、すんなり入ってくる、わかりやすいと感じるようです。
占い師を仕事にすることを視野に入れた時、やはり西洋占星術とカード系の占いは人気が高いので、こちらのカードでまとめて覚えることができる、というお声も出ていますよ。

しかしながら中には月についてはよくわからないとか、占星術に詳しくないとかいった理由で敬遠されるケースもあるよう。
今カードは、それほど占星術に詳しくなくてもそれぞれのカードが持っている意味やキーワードから読み解く、タロットやオラクルカードに近い雰囲気で使うことができるようになっています。
占星術がお好きな方はもちろん、これから占星術を学んでみたい方にもおすすめできるカード。

メーカーはBLUE ANGEL社
アメリカのUS GAMES SYSTEMS社Llewellyn社からも出版されており、いずれにせよ老舗メーカーの商品で安心感があります。
作者はSusan Sheppard氏
他にもさまざまな書籍を発表されている方です。
イラストもSheppard氏自身が担当されているようですよ。

気になるサイズ感は?

カードの大きさは約9.5センチ×約14センチと、オラクルカードとしてはだいぶ大きめ。
裏面は正逆の区別がつく仕様になっていますが、一般的にオラクルカードは正逆をとらないものが大半ですので特にこだわる必要はないでしょう。

どんなカード?

カードは52枚入りで、標準的なオラクルカードの枚数よりは多めになっています。
通し番号とカード名(英)、それに対するキーワード(英)が下部に書かれている仕様。

最近の流行は枠がない、いわゆるボーダーレスタイプのカードですが、今作は昔ながらの枠があるスタイルとなっています。
枠の色がアイボリー系のやさしい色味になっているので、使っていて目がチカチカすることもなさそう。
それだけではなく、カードの絵柄のゴージャスさがさらに引き立ちます。

まずは西洋占星術でよく出てくる10天体にChironとBlack Moon Lilith、それにいわゆる12星座(おひつじ座~うお座)、ハウス(1~12)、エレメント(火・水・風・地)、天体の運行関連など、バラエティに富んだ構成ですね。
外箱もそうですが、非常に幻想的な雰囲気でお好きな方は「ハマる」イラストではないでしょうか。
惑星や天体の動きは、ご存知のように我々の生活や運命の流れなどに影響をおよぼしていきます
美しいカードを読み解きながらそのヒントをもらっていきましょう。

付属の英文解説書は180ページ超におよぶ大ボリューム。
単なるカードの説明だけにとどまらず、タロットだったらこんな感じです、という情報や、解釈に使えるキーワードもあるので、タロットに触れたことがある方にもわかりやすいものになっています。
ふだん西洋占星術とタロットを使って鑑定をされている方にも楽しんでいただけるのではないでしょうか。
とかく占星術は深く学ぼうとすると、途中で挫折する方もよくいるというのですが、このカードで少しずつ学んでいくことで、卜術を学ぶのと同じ感覚で身についていくというのはありがたいところ。

残念ながらオラクルカードによくある「日本語解説版」が存在しないため、やはり翻訳に苦労されている方が多数おられるようです。
1枚のカードが約3ページにわたって解説されているため、1枚のカードを深く学ぶにはぴったり。
キーワードについての部分が少し物足りないと感じるかもしれませんが、それ以外の部分についての解説がしっかりありますので、焦らずじっくり学んでいきましょう。
ただその分字も少し小さいので、そこが気になる方もいるかもしれません。
現在は翻訳アプリなどを使い、さくさく読み進めている方も少なくないようです。

またカードのコーティングについては、つやがあると思って買ったらマットだった、というようなご意見がありました。
複数の出版社が手がけているので、出版社によりコーティングが違う可能性がある、という情報も。
カードのコーティングにこだわりがある方は、よく調べてから購入されることをおすすめいたします。

また初期のカードでは12ハウスのカードに誤植があり、カードには「TWELTH」と記載されています(解説書は「TWELFTH」と正しく記載)。
これに関しては版を重ねていくことで正しくなる可能性がありますが、中古で入手される場合はご注意ください。

大きすぎて観賞用か

特にカードが大きめですので、オラクルカードに慣れている方をのぞいてはシャッフルもしづらいかもしれません。
そのため小分けにしてシャッフルしている方もいるそうです。

絵柄の美しさもあいまって、鑑定に使わずとも時々ながめて楽しんでいる、額に入れて飾っているという方もいらっしゃいます。
または気に入ったカードをクリアファイルなどに入れて持ち歩く、という使い方もOK。

ご自分のニーズに合わせて自由に使ってみてください。
コチラから購入できます。