現役占い師が実際に使用しているオラクルカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はThe Rose Oracleを取り上げます。
人気の花のひとつ「バラ」がテーマ
2022年発売のオラクルカードです。
女性には人気の花のひとつ、バラがテーマ。
ところでバラときいてどんなイメージを持たれるでしょうか。
女性の美を応援してくれる?
何か女神っぽい?
キレイになれそうな気がする?
トゲがあって何だか怖い?
いずれにせよ、女性を魅了してやまない要素を多く持つものといってよいでしょう。
愛と美の女神であるアフロディーテの象徴ともいわれるバラは、とにかく古い歴史のある花のひとつ。
何でも紀元前2000年頃(!)に建てられた神殿に描かれていたと言われているそうです。
ちなみに日本では花といえば桜というイメージが定着していますが、西洋のそれはバラにあたるとされます。
それほどまでに、深く意識に根づいているものなのです。
今カードも愛と美へ導いてくれるものとなりましょう。
よくバラの木の下(under the rose) = 秘密の意である、と言われます(実際こんな名前のルノルマンカードがありますね)が、これは女神アフロディーテが息子エロスに愛人との密会現場を見られてしまい、エロスに黙っていてもらうために沈黙の神ハルポクラテスに依頼したことが由来ではないかと言われています。
お礼に贈られたバラの花が「沈黙」「秘密」のイメージを持つようになったのでしょうね。
古くから神話、逸話にことかかない美しい花は、これまでも詩人たちや神秘主義の人々を虜にしてきました。
このカードを通じて、バラに秘められた魅力を解き放っていきましょう。
作者はレベッカ・キャンベル氏。
他にも「ワークユアライトオラクルカード」などを手掛けている方です。
どのカードもピンクがベースになっているものが多く、淡くてやさしい色合いに癒やされます。
何だか夢を見ているような気持ちになるかもしれません。
またハートチャクラ(第四チャクラ)のカラーがグリーンとピンクであることから、このカードを見るとハートチャクラをやさしく刺激してくれる、というお声もありました。
これから占いの求人に応募し、プロの占い師になろうという方は恋愛で傷ついたお客さまを鑑定する機会がおのずと増えていきます。
そんな時の癒やしの1枚として使うといいかもしれません。
気になるサイズ感は?
カードの大きさは約9センチ×約13センチと、オラクルカードらしいサイズ感。
裏面は正逆の区別がつかない仕様ですが、一般的にオラクルカードは正逆をとらないものが大半ですので特にこだわる必要はないでしょう。
どんなカード?
カードは44枚入りで、オラクルカードの標準的な枚数になっていますね。
外箱は「スターシードオラクル」同様大変ユニークな形状で、V字にカットされた部分にカードを置くこともできます。
ひび割れた大地に満たされてゆく水へ祈りを捧げているような「THE WASTE LANDS」、幻想的なバラの花「THE BLOOM」、大輪の花に祈りを捧げる「LINEAGE OF THE ROSE」など、見ているだけでやさしい気持ちになれる色使い。
160ページ超におよぶ詳細なガイドブックもついていますから、自分の直感で読み取った内容にプラスαするとよいかと思います。
今必要なメッセージがほしい、という場合でも的を得た回答が得られるかもしれませんね。
日本語版やポケットサイズも出て大人気に
カードが大きめですので、オラクルカードに慣れている方をのぞいてはシャッフルもしづらいかもしれません。
どうしてもうまくできない方は横一直線、もしくは馬蹄形にカードを広げ、そこから1枚引くという形がよいでしょう。
「はい」「いいえ」で答えられるものではなく、○○に対するアドバイスをください、というような感じで引くとよさそう。
またその場にいない人のことなども、アドバイスを必要としないため注意。
あくまで「自分のこと」として「自分が」こうありたい、こういうことをしたい、という部分を明確にした上で質問をしていきましょう。
少しふわふわしている絵柄のため、わかりづらいと感じる方もいるようですが、やさしい気持ちになれると評判のカードです。
また日本語版もついに発売されたことで、一気にファンが拡大したようです。
2024年3月には、もともとの出版社であるヘイハウス社からポケットサイズも発売されており、人気のほどがうかがえます。
迷った時に、自分の行く方向への道標として最適なオラクルカード。
ぜひ1枚引くところからスタートしてみてください。