現役占い師が実際に使用しているオラクルカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はThe Wisdom of Trees Oracleを取り上げます。
自然が好きな人にピッタリ!
「叡智とガイダンスのオラクルカード」というサブタイトルがついています。
自然界とのつながりを取り戻そう、ということで、5類になったとはいえ、まだコロナ問題の余波もあり、なかなか遠出ができない、自然にふれる機会が減ってしまった、という方にもおすすめできそうです。
本作はもともと樹木そのものがもつ叡智にスポットをあてています。
樹木ははるか遠い昔から存在していて、おそらく人類が去ることになったしても、ずっと存在し続けるものだ、とあります。
占い業界的には「樹」といえば、北欧神話でおなじみの「世界樹(ユグドラシル)」や、カバラ思想に登場する「生命の樹(セフィロトの樹)」などをイメージされる方が多いでしょうか。
昔からずっと語り継がれてきたこれらだけではなく、古くから樹木の知恵について注目されてきた、と本作では語られています。
Watkins Publishingから発売されていますが、こちらは何と19世紀から創業する超老舗。
もとは精神文学系に強みがあったようですが、科学系、歴史系、民間伝承系など、いろいろなジャンルの本を現在は手がけているとのこと。
作者はJane Struthers氏。
タロットや占星術、手相などを30年近く研究されている方です。
イラストはMeraylah Allwood氏が担当しています。
植物や自然に興味関心のある方なら、気になるカードではないでしょうか。
気になるサイズ感は?
カードの大きさは約8センチ×約11センチと、オラクルカードというよりはタロットのスタンダードサイズに近い感じ。
またオラクルカードにはめずらしく、逆位置にも対応しています。
しかしながら裏面は正逆の区別がつく仕様となっているので、人によっては使いづらいと感じてしまうよう。
どんなカード?
カードは40枚入りで、オラクルカードの標準的な枚数よりやや少なめです。
「ザ・グリーン・ルノルマン」と同じように、引き出すタイプの箱に入っています。
時々ガイドブックに箱の大きさを合わせてしまい、カードが箱の中で動いてしまうケースがありますが、こちらはカードがおさまるように箱が二重になっており安心ですね。
付属のガイドブックには、各カードに登場する木の説明や由来についても書かれていて、よく知らない植物が出てきたとしても、しっかり学べるようになっていますよ。
カードには通し番号がなく、下部に植物名が入るタイプ。
最近流行の枠なしボーダーレスタイプではなく、細身の枠がついているのですが、4パターンに色分けされているので、並べるととてもカラフルに感じます。
色鉛筆画のようなタッチで素朴な雰囲気もあり、昨今増えているCG系のカードが苦手な方からも支持されてるようです。
脇役として? 鳥や動物たちも登場しているので、自分が森や草原にいるような気持ちになれそう。
そして使っている人の多くが「今の自分に必要なカードを選ぼうとすると、ジャンピングで飛び出してくる」と語っています。
とても自己主張が強い? カードのようですね。
なお今カード付属のガイドブック(オールカラー・80ページ)でも逆位置の解釈が掲載されていますが、気になる方は逆位置をとらずに使ってみてください。
残念ながら日本語版がまだ発売されていませんので、Googleレンズなどを使い、翻訳をしながら使うことになります。
中には翻訳が面倒なので飾って楽しんでいる、という方も。
タロットに近いサイズ感!
カードはルノルマンなどにくらべると大きめですが、タロットに慣れている方であればサイズ的に近いので使いやすいと感じるでしょう。
どうしてもうまくシャッフルできない方は横一直線、もしくは馬蹄形にカードを広げ、そこから1枚引くという形がおすすめ。
オラクルカードですので、「はい」「いいえ」で答えられるものではなく、○○に対するアドバイスをください、というような感じで引くとよさそうです。
またその場にいない人のことなども、アドバイスを必要としないため注意。
あくまで「自分のこと」として「自分が」こうありたい、こういうことをしたい、という部分を明確にした上で質問をしていきましょう。
リーディングは直感的に、カードから受けるイメージを大切にしてみましょう。
どんなものが浮かんできたでしょうか。
仮にカードから受けるイメージと、解説書の内容に違いがあるようであれば、ご自身の直感を大切にしてみてくださいね。
迷った時に、自分の行く方向への道標として最適なオラクルカード。
ぜひ1枚引くところからスタートしてみてください。
コチラで購入できます。