浄化に使われる!?
占い館やサロンで、タロットなどのカードの上に何やらきれいなピラミッド型のものが置いてあるのを見かけたことがある方もいらっしゃるでしょう。
※アンダラクリスタルのさざれ入りのオルゴナイト
自分が占いを仕事にするようになったら、こういうものをそばに置いてみたい、見栄えがする、といった好意的な意見が多数あるようです。
オルゴナイトって何?
それでは今話題になっているオルゴナイトについてお話いたします。
オルゴナイトはそれそのものがパワースポット、という言われ方をされることもあるためか、カードの上に置いて浄化する目的でお使いの占い師さんもおられます。
※平べったいタイプのオルゴナイトもある
「実際鑑定の現場でお客さまからも『それ何ですか』とか『キレイですよね』と言われることが多いです」とのこと。
またその美しい見た目からも、置くだけではなくアクセサリーとして選ばれ、身につける方もいらっしゃいます。
※ワークショップ限定のまが玉タイプオルゴナイト(ひも部分は精麻)
最近ではご自分でオルゴナイトを作るワークショップなども幅広く行われていて、フリマアプリなどでも販売するのを目にする機会が増えてきている印象です。
オルゴナイトで作られたルーンストーンも販売されており、オーダーで作ってもらった占い師さんもおられました。
※フリマアプリで販売されているオーダーのオルゴナイトルーン(色選択可)
なぜそれほどまでに人々を魅了するのでしょうか。
そもそもオルゴナイトは、欧米では広く知られているものの、日本で注目されてからまだ数年程度なので、知らない方もいらっしゃるかもしれませんね。
ざっくりした言い方ですが、磁場変換装置などと呼ばれているものです。
心理学者のヴィルヘルム・ライヒ博士により提唱されました。
博士は大学で研究をしている時に偶然未知のエネルギーを発見し、これを「オルゴン」と名づけました。
その後の研究により、古来から言われているエーテルこそオルゴンの正体であると結論づけたそうです。
要はオルゴン = 現代の科学ではまだ解明されていないスピリチュアルなエネルギー、ということなのですね。
博士はこのオルゴンエネルギーは病気の治療に有効であると考え、医療への応用に取り組んでいたそうですが、博士が開発した医療器具「オルゴン・アキュムレーター」が、がん治療機の不法製造販売にあたるとされて訴えられてしまうのです。
その後博士は投獄され、非業の死をとげたのだそうです。
しかし博士の死後も、このオルゴンエネルギーの研究は内密に引き継がれ、その後の研究者たちによりオルゴナイトが誕生したのだといわれています。
こんなメカニズムが魅力
ちなみにオルゴナイトには科学的な根拠はないと言われていて、そのため否定的な見方も存在するのですが、仕組みとしてはこうです。
オルゴンエネルギーにはポジティブなものとネガティブなものが存在していて、有機物である樹脂(レジンなど)がネガティブなエネルギーを吸収し、無機物である金属などがポジティブなエネルギーに変換して放出する、すなわちネガティブなエネルギーをポジティブなものに変換する、という考え方です。
これが変換装置と呼ばれているゆえんであります。
さらに研究の結果、オルゴナイトに水晶を加えることにより、変換されたポジティブなエネルギーが増幅するらしい、ということがわかってきました。
水晶に圧力を掛けると微弱電位が発生し、表面にプラスとマイナスの電気が発生するのです。
この特性を使って、オルゴナイトはエネルギーを増幅させていると考えられています。
先ほど有機物である樹脂がオルゴナイトの材料のひとつになるというお話をしましたが、この樹脂が固まる過程で収縮を起こしますので、水晶に常に圧力がかかっている状態ができあがります。
すると微弱電位が発生し、オルゴナイトのポジティブに変化されたエネルギーが水晶で増幅され、樹脂の外に放出するというのです。
水晶は浄化にも使用されるほどパワーの強い石。
そのため浄化の役割とともに、エネルギーの増幅の役割を担っていると言われています。
そしてエネルギーの循環はたえず行われているため、パワーチャージが不要なのだそう。
また電源を必要としないので、どこにでも置いたり持ち運んだりできるというメリットがあります。
一番人気はピラミッド型
とりわけ人気があるのがピラミッド型ですが、これは先が尖っているほどオルゴナイトから発するエネルギーが強いとされているせいではないかと思われます。
ピラミッド型のオルゴナイトはいわゆる黄金比(人間が最も美しいと感じる比率)になっているという特徴があるそう。
現在でもピラミッドはエネルギーが放出されていると考えられているそうですから、実に神秘的ですね。
また先ほど水晶の話をいたしましたが、水晶もポイント型という先の尖った形状のものがあります。
したがって水晶もこのようなポイント型を使うことによって、さらにパワーがアップすると考えられているようです。
ちなみにこの水晶に銅線をコイル状に巻いて入れることが多いのですが、この時のコイルを巻く向きによりエネルギーの違いがあるということです。
右巻きの銅線はエネルギーを体内に入れ、左巻きの銅線はエネルギーを体外に放出するのだそう。
これにより、小さいアクセサリーを作る際に左巻きと右巻き両方の渦巻を入れている方もいらっしゃるとききます。
賛成派・反対派どちらも存在
オルゴナイト賛成派の方も反対派の方も当然おられます。
反対派の方の意見としては、メジャーなピラミッド型がお墓を連想させるからとか、先が尖っていて危ないからとか、レジンで天然石を固めるので石が本来の力を発揮できないから、といったものが多いようです。
物事は何でも表裏一体であり、賛成意見・反対意見の両方が存在します。
さまざまな意見をきいた上で自分は持ってみたいと感じるか? そうでないのか? ということを今一度考えてみてはいかがでしょう。
「危ない感じでヤバいな」と思えば手を出したくないと感じるかもしれませんし、「キレイだからいいじゃない」と思えばご自身で作ってみたくなるかもしれませんよね。
要するに「ご自身がどう感じるか」につきます。
見つめているだけで何か癒やされる、持っていると何だかウキウキする、と感じる方はオルゴナイトのエネルギーについてネガティブな気持ちにはならないでしょうし、むしろ相乗効果で願いも叶いやすくなるかもしれません。
しかし置くパワースポットなどと呼ばれているからといって、ただそばに置いておくだけで何もしないのはいただけませんね。
あくまでお守り代わりとして、日々のがんばりの後押しアイテムとして考えてみてはいかがでしょうか。