来年の運勢についてききたい、と言われたら

Q. 11月後半頃からぼちぼち来年の運勢についてききたがるお客さまが出てくるのですが、西洋占星術や九星気学などをやっていない場合はどうやって相談にのればよいでしょうか?

命術系をやっている占い師さんばかりではない…

年末近くになると来年の運勢が気になるお客さまが増えてきます
いわゆる命術(西洋占星術、九星気学など)は長期的な運勢にたけている特徴がありますので、生年月日などからすぐにはじき出すことができ、深く読んでいけるので問題はないでしょう。
しかし短期的な運勢に強い卜術を扱う占い師の場合はどういうアプローチをしたらよいのでしょうか

もっともスタンダードに使えるのが「ホロスコープスプレッド」やルノルマンカードでおなじみの「グランタブロー」です。
ホロスコープスプレッドの場合、タロットでやる方が多いかもしれませんが、オラクルカードなどの他のカードでも問題ありません

ルノルマンの勉強会でも「グランタブローで来年を占う」というようなテーマは人気になっていますよ。
しかしそんなにたくさんのカードを使わなくても来年について大まかに占う方法はあります。
特にカフェなど限られたスペースで鑑定をされている方からすると、できるだけ少ない枚数でどうにかならないものか、と感じるかもしれませんね。

大きなテーマから絞り込んでいく!

どんな占いであってもそうかもしれませんが、なるべく具体的ではっきりした質問内容にするようにしましょう。
「来年どうなるか」ではなく「来年こそ新しい彼氏がほしいと思っているのですが、何月にチャンスが来るのか」というように、しぼりこんでいくのがコツです。

とはいえ、急に言われても困るというお客さまもいそうですから、まずは来年のテーマはどんなものになるのかをカードにきいてみて、そこから発展させてみてはいかがですか。
タロットでもオラクルカードでもルノルマンカードでもかまいませんので、テーマをカードにきいてみてください。
そこから何を感じるでしょうか。
ひとことでバシッと出なくても、カードを見て「○○なイメージの年」と表現してもいいし、色が目立つなと感じたら「来年のテーマカラーは○色ですね!」と言ってもOKですよ。

次に来年がどんな流れになるか複数のカードを展開してみていきましょう。
3ヶ月後・半年後・1年後という3枚展開や、春夏秋冬で4枚展開などお好みで大丈夫です。
毎月気になると言われたら、先のホロスコープスプレッドを使ってみてください。

全部のカードを解説しなくてOK!

そこで展開されたカードを全部解説しなくても、パッと見て気になるカードから説明してみましょう。
たとえばタロットなら大アルカナのカードが出ているところ、あるいはあまりよくないイメージのカードを注意ポイントとして解説するとよさそうです。
無難な雰囲気のカードよりも、転換点になりそうなところや注意すべきところからしっかりとおさえます。

特に電話占いやチャット占いなど、時間に追われながら占いをしなくてはいけないような方であれば、大切なことを先にいうことを意識したいもの。
もちろん「バツグンによさそうなところ」があれば、真っ先に解説します。
お客さまのテンションがあがっている時なら、ちょっとここは注意が必要です、という少しネガティブなポイントを話しても、いくらかショックがやわらげられるからです。
その上で「バツグンにいいところ」「注意したいところ」どちらを深掘りしていくかお客さまに決めてもらうのがおすすめです。

あくまでもお客さまの運勢ですので、お客さまが気になるところを重点的にみてさしあげるように。
ちょうど来年転職しようかと感じている方なら仕事中心に見たり、今の恋愛をステップアップさせたい(友達から恋人になど)と思うのなら恋愛中心に見ていけばよいのです。

来年があまりよくなさそう、という結果だったら、少しでも癒せるように「おだやかに過ごせるようになるためのヒント」ということでオラクルカードにアドバイスを求めてみてもOKです。
少しでもお客さまが笑顔になって鑑定を終えることができるように気を配っていきましょう。