昔の本にはあまり記載されていないのですが、最近はカードを聖別する、ということがよく紹介されています。
いったいどんなものなのでしょうか。
開封の瞬間から関係がスタートする!
カードを購入すると梱包された状態になっていますが、実はセロファンをはずして箱をあけた時からカードとの関係性がスタートしているとされています。
封を切ったらカードが眠りから覚めるのだ、という考え方もあるそう。
入浴後、もしくは最低限手を洗ってから行うようにするとよいようです。
いわゆる禊(みそぎ)をするイメージですね。
気分を一新し、きちんと襟を正して相手と向き合う気持ちでお迎えするようにします。
聖別の前に浄化を!
まずはカードを浄化するところからスタート。
メーカーからご自身の手に渡るまで、いろいろな人の手がふれています。
そういうものをすべてリセットする意味もあるのです。
セージの煙(またはサンダルウッドや乳香などでも可)に1枚1枚くぐらせ、これからよろしくとあいさつをする方もいますが、高齢者や小さいお子さんがいたりするとあぶないので、カードの上に小さめの水晶クラスターを置く、月光浴をさせる、クリスタルチューナーを使う、など他の方法でもかまいません。
この後にカードを聖別するのですが、聖別とは要するにカードとの契約をする、ということです。
俗世間から引き離して、これからあなたを占いという特別なジャンルで使うようにしていきますよ、という宣言的なものも含まれるのでしょう。
そのため先の浄化の手順も聖別と考えている人もいますし、カードと一緒に寝ている、カードが落ち着くまで箱に入れて安置する、カードを自分の前に置いて瞑想するなど、さまざまな方法が紹介されています。
自分に合ったやり方でOK!
さまざまな方法がある、ということは、何をもって聖別とするか個人差があるということでもあります。
これをしないと聖別とはいえないというボーダーラインはないということですね。
ですのでできる範囲で試してみればよいのではないでしょうか。
特に初めてタロットやオラクルカードを使う人の場合は、必要以上に身構えてしまい、手順はこれで合っているのだろうかとか、ここまでやればいいかなとか、何となく固執しているようなきらいがあります。
先ほども高齢者や小さいお子さんがいる場合、煙を使わない方がよいと申し上げましたが、香りが出るものに関しても好みの問題があるので、高齢者やお子さんがいなくても使わないという方は多いようです。
ご自分がアプローチしやすい方法を使い、早くカードとなじむことを優先した方がよいのではないでしょうか。
聖別なしでいいケースもありますが…
ちなみにネットオークションやフリマアプリで「新品同様」「未使用に近い」というふれこみでカードを入手した場合は、浄化と聖別をセットでする方が好ましいとされています。
この段階で出品されているものは「解説書は読んでいないがカードは見ている」とか「何枚かカードを眺めただけ」とかいった状態と想像できますが、やはり人の手がふれているので浄化はした方が望ましいのです。
一方でいわゆるカードコレクターのように、特に鑑定に使用しないというケースであれば浄化も聖別もしなくてよいとのこと。
ですがそうでない場合、やはり「今日から持ち主は私です。きちんとお預かりして、正しく占いに使用しますのでどうぞよろしくね」という仁義? はきっておきましょう。
カードが自分の居場所がここであり、オーナーはこの人になるんだな、と認識してくれるそうです。
聖別をするかしないかで、カードとうまくつながっているかどうかやはり違いを感じる、という占い師さんもけっこういらっしゃるのでバカにできませんね。
カードと仲良くなりたい方は参考にしてみてください。