Q. 節分て2月以外にもあるときいたのですが本当ですか?
なぜ他の節分はマイナーになってしまったのでしょうか?
節分が4回ある説とは?
節分というとほとんどの方が2月3日前後をイメージするようです。
しかし何と節分は本来年4回もあるのです。
もともと節分とは「節を分ける」という字を書きます。
つまり節 = 季節を分ける、ということ。
日本には春夏秋冬がありますから、当然春と夏の間、夏と秋の間…というように、それぞれ始まりの日があるということになります。
たとえばコヨミの上で春が始まる日を「立春」といいますね。
だいたい節分とセットになっていて、どちらもきいたことがある、とお答えの方が多いかもしれません。
同様に夏が始まる日は「立夏」、秋が始まる日は「立秋」、冬が始まる日は「立冬」となるのです。
そしてその前日がすべて節分と呼ばれていたのだそうです。
これが節分が年4回ある、といわれる理由です。
でも今は節分といえば2月ですよね?
にもかかわらず、現在では2月の節分しかイメージがわきません。
先ほども節分と立春がセットでよくきかれる、というお話をいたしました。
どうもきいた話によると、季節が「春夏秋冬」と称されるように、春の始まりがもっとも大切で、春は1年の始まりである、という考え方があるとのこと。
そのため昔は立春が1年の始まりとされていました。
立春が1年の始まりなら、節分が最後の日になるのですから、いわば大みそか的な存在。
だからこそセットでとらえられる機会が大きかったのかもしれません。
ではまだ立春新年説もある?
九星気学などでは、これにならい「節分までは前の年」と考えます。
よく年末年始になると厄除けのポスターとともに、今年厄除けなどが必要な人として九星が一緒に書かれていますが、この「厄除けが必要な年」も、いわゆる12/31と1/1ではなく、立春と節分でわかれるという考え方が踏襲されています。
そのため厄除けのパワーストーンを持ちましょう、というようなメルマガ広告でも「節分までにご用意ください」と記載があるのですね。
節分といえば豆まきですが…
さてとりわけメジャーな存在として残っている2月の節分ですが、このシーズンになると芸能人が各所で豆まきを行う記事が新聞などに出てきます。
なぜ豆をまくのか、といいますと、大昔病気はすべて鬼のせいであると考えられていたそうで、豆には鬼退治の効果があるとされていたのが由来とのことです。
節分、つまりその年の最後の日に諸悪の根源である鬼を追っ払い、新しい年を迎えましょうということなのです。
悪い鬼も成敗したことだし、新しい年は病気をしたりしないように、ということで、豆まきの習慣が定着したといいます。
また地方によっては落花生などを使うところもあるようですね。
占い師も心の鬼退治を!
占い師や占い師を目指すみなさんも、ぜひ自分のまわりや自らの心の中の鬼を、この日にしっかり成敗いたしましょう。
昔は年の数だけ豆を食べたりしましたが、最近では恵方巻が人気になっており、その年一番吉とされる方角(恵方)を向き、切らずに丸ごと食べながらお願いごとをするのがメジャーになってきました。
今年1年、よいお客さまに恵まれるようぜひお願いしてみてはいかがでしょうか。